アジレント、ワンボックス型テスタ向け疑似携帯電話基地局/ネットワーク・ソフトウエアを販売
Agilent E6706A オプション102 1xEV-DO rev.A ETAPオプション
Agilent E1966A オプション102 1xEV-DO rev.A ETAPオプション
業界初、ワンボックス型テスタ向けに1xEV-DO Rev.Aに対応した
疑似携帯電話基地局/ネットワーク・ソフトウェアを発表
業界に先駆け、1xEV-DO Rev.A対応携帯電話端末を、
呼接続状態で評価できるソリューションを発表
アジレント・テクノロジー株式会社(社長:海老原 稔、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、各種携帯電話規格の基地局エミュレーションを実現できる携帯電話端末測定用のワンボックス型テスタ「Agilent E5515C ワイヤレス・コミュニケーション・テスト・セット」向けとして、業界で初めて、「3GPP2 1xEV-DO Revision A(以下、1xEV-DO Rev.Aと表記)」に対応した実網環境をデスク上で疑似できるオプション・ソフトウェア2種を発表、本日より販売を開始します。販売開始後1年間で300本の提供を目指します。
今回発表のオプション・ソフトウェアは以下の2製品です。既存ソフトウェアのオプションとして、提供することで低価格かつ迅速に1xEV-DO rev.A環境に対応することができます。
*Agilent E6706A オプション102 1xEV-DO rev.A ETAPオプション
RFパフォーマンス試験、ネットワークが提供するサービスの動作試験、携帯電話端末上で駆動するアプリケーションの動作検証、製造ラインでのRFパラメトリック試験などの機能を提供する「Agilent E6706A 1xEV-DO ラボ・アプリケーション」向けのオプション
*Agilent E1966A オプション102 1xEV-DO rev.A ETAPオプション
基本的なRFパフォーマンス試験向けの「Agilent E1966A 1xEV-DOテスト・アプリケーション」向け
今回発表するソフトウェアを「Agilent E5515C ワイヤレス・コミュニケーション・テスト・セット」にインストールすることによって、1xEV-DO rev.Aのネットワーク環境をデスク上で擬似することができるようになります。これにより、実際の携帯ネットワークに接続しなくても、携帯電話や部品の動作検証などを、実網と同様のリアルタイム環境下で行なうことが可能となります。ワンボックス型のテスタで、1xEV-DO rev.Aのネットワークを疑似できる製品は業界で初めてとなります。
市場状況
CDMA方式を採用する日本の大手携帯電話事業者は、「3GPP2 1xEV-DO Revision 0」に対応した高速データ通信サービスを既に提供しています。この規格は、下り方向(基地局から端末方向への通信)のデータ通信を高速化したものです。
今後は、1xEV-DO rev.Aという、下り方向だけでなく、上り方向(端末から基地側への通信)も高速化できる規格の採用が予定されています。リアルタイムに近い双方向データ通信が実現できるため、携帯電話端末での通信ゲームなど、新しいサービスが見込めることから、携帯電話事業者、基地局メーカ、端末メーカ、コンテンツメーカなどからの注目が高まっています。
1xEV-DO rev.Aは端末から基地局への上り信号が従来のrev.0から大きく変更されており、これまでにない高速パフォーマンスを実現させるため、よりストレスに耐えられるRF回路設計が求められています。
しかしながら、1xEV-DO rev.Aは最新の技術であるため、こうした端末のRF回路のパフォーマンスを、実際に呼を張った状態で測定する方法がありませんでした。アジレントではこのたび、このような測定ができるワンボックステスタ用のソフトウェアを業界に先駆けて発表しました。
主な特長
*ワンボックステスタとして業界で初めて、1xEV-DO rev.A接続環境を提供:
1xEV-DO rev.Aの擬似実網環境を、ワンボックス型テスタとして業界で初めて実現しました。実際のネットワークに接続することなく、デスク上で1xEV-DO rev.A対応の携帯電話端末やデータカードなどの機器やその部品の検証が可能となります。
*ライセンスの追加のみで、低価格かつ迅速に1xEV-DO rev.A環境を構築可能:
既に「Agilent E1966A 1xEV-DOテスト・アプリケーション」を利用している場合は、ライセンスを追加するだけで、すぐに1xEV-DO接続環境を構築できます。また、「Agilent E6706A 1xEV-DO ラボ・アプリケーション」の既存ユーザには、無料でこのオプションを提供します。
*ETAPデータレートを任意に変更可能:
実網で取りうるデータレートをユーザが任意に設定することができます。物理チャネルは下り3.1Mbps(メガビット/秒)、上り1.8Mbpsに対応しています。これにより、RF回路に対しストレスフルな状態を簡易に実現できるため、回路設計の検証に役立ちます。
*開発部門で必要な機能もサポート:
1xEV-DO rev.Aで追加されたすべてのEnhanced Forward & Reverseチャネンルに対応しています。これにより、RF回路の検証だけでなく、開発段階における呼接続プロセスの検証など、プロトコルの動作検証にも利用できます。
販売方針
*目標市場:CDMA2000 1xEV-DO rev.A対応サービスを提供するサービスプロバイダ、および携帯電話端末メーカの研究開発・製造部門向け
*販売価格(発表日時点での参考価格です):
Agilent E6706Aのユーザがオプション102を追加する場合 無料
Agilent E1966Aのユーザがオプション102を追加する場合 約111万円
*販売開始1年間での販売目標:300本
*販売開始日: 本日
*出荷開始予定日:2006年9月1日
お客様からのお問い合わせ先:
計測お客様窓口 電話:0120-421-345
アジレント・テクノロジーについて
アジレント・テクノロジー(NYSE:A)は、コミュニケーション、エレクトロニクス、ライフサイエンス、化学分析市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。20000名の従業員を擁し、110カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、2005年度、51億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
http://www.agilent.co.jp
