アンリツ、ベクトル信号発生器MG3700A用ソフトを発売
地上デジタル放送DVB-T/Hの評価を実現
ベクトル信号発生器MG3700A用ソフトウェア
DVB-T/H IQproducer MX370106A
アンリツ株式会社(社長:戸田 博道)は、ベクトル信号発生器MG3700Aの機能を強化。新しいアプリケーションソフトウェアとして、欧州を中心に採用されているDVB-T/H方式※1地上デジタル放送の波形パターンを自由に生成できるDVB-T/H IQproducer MX370106Aを開発。
MX370106Aにより生成された波形パターンをMG3700Aで使用することで、DVB-T/Hの標準規格であるETSI EN 300 744 V1.5.1(2004-11)※2に準拠したベースバンド信号とRF信号の出力が行えます。また、MPEG2-TS※3ファイルを読み込むことで動画の波形パターンを生成することも可能。モバイル受信向け地上デジタル放送の規格であるDVB-H方式に対応した携帯電話端末の受信系評価に必要な基準信号源が任意の条件下で出力できます。
携帯電話の多機能化が進み、欧州では、GPSやBluetoothに加え、DVB-H方式に対応した地上デジタル放送受信携帯電話端末の開発が本格化する中、1台のMG3700Aで各通信方式に対応でき、試験効率向上に貢献いたします。
ベクトル信号発生器MG3700A
MG3700Aは、GSM/EDGE、W-CDMA、CDMA2000 1X/1xEV-DO、Mobile WiMAX、IEEE802.11a/b/g、ISDB-T1セグメント/BS/CS/CATVに準拠した各種移動通信やGPS、Bluetooth、無線LANなど主要な通信方式のデジタル変調信号を出力できます。160MHzの任意波形ベースバンド発生器を標準で内蔵しており、各波形パターンファイルを選択するだけで様々な通信方式のデジタル変調信号が出力できます。さらに標準で内蔵している2つのメモリにより、希望波と変調妨害波/AWGNの出力が可能。従来は2台の信号発生器を必要としていた受信特性試験を、1台のMG3700Aで行えます。マルチシステム化する携帯電話端末、モジュール、デバイスなどの性能評価を効率良く行えます。
[開発の背景]
携帯電話は多機能化が進み、最近では、地上デジタル放送を受信できる携帯電話端末も登場しています。日本ではISDB-T方式によるワンセグ放送が始まっていますが、欧州では、モバイル受信向け地上デジタル放送の規格としてDVB-H方式が採用されており、GPSやBluetoothに加え、DVB-H方式まで対応した携帯電話端末の開発が本格化しています。
携帯電話端末の開発には、任意の信号を出力できる信号発生器が必要ですが、通信方式ごとに専用の信号発生器を用意しなければならず、低コストで効率よく多機能携帯電話の性能を評価できるソリューションが求められていました。
そこでアンリツは、W-CDMAやHSDPA、CDMA2000に加え、GPSやBluetoothなど主要な通信方式の信号出力を可能とするベクトル信号発生器MG3700Aの機能を強化。
MG3700A用アプリケーションソフトウェアとして、DVB-T/H方式地上デジタル放送の波形パターンを自由に生成できるDVB-T/H IQproducer MX370106Aを新たに開発いたしました。
1台のMG3700Aで、マルチシステム化する携帯電話端末の受信系試験に必要な基準信号源が任意の条件下で出力でき、試験効率の向上に貢献いたします。
[製品概要]
DVB-T/H IQproducer MX370106Aは、グラフィカルユーザインターフェースを備えたMG3700A用PCソフトウェアです。DVB-T/Hの規格であるETSI EN 300 744 V1.5.1(2004-11)の物理層(Physical Layer)の仕様に沿ったパラメータを設定し、PC上で波形パターンを自由に生成できます。
生成された波形パターンをMG3700Aで使用することで、DVB-T/H変調のベースバンド信号およびRF信号の出力が可能となり、DVB-T/Hに対応した機器やモジュール、デバイスの受信特性評価に利用できます。またユーザの用意したMPEG2 TSファイルを読み込むことで動画の波形パターンの作成が可能であり、総合動作確認にも最適です。
[DVB-T/H IQproducer MX370106Aの特長]
■ETSI EN 300 744 V1.5.1(2004-11)の物理層(Physical Layer)の仕様に沿ったパラメータを編集でき、MG3700A用波形パターンを生成
■データ部にはPN9/15/23※4、ALL0/1、0101※5などの他にも、ユーザのMPEG2 TSファイルを読み込んで動画の波形パターンを生成することも可能
[対象市場・用途]
■DVB-T/H対応の携帯電話端末/モジュール/デバイスの評価
[営業情報]
■予定販売台数(初年度1年間):国内/海外 合計 200セット
[用語解説]
※1 DVB-T/H
欧州におけるデジタル放送の標準化団体DVB(Digital Video Broadcasting Project)が策定した地上デジタル放送の仕様。固定受信向けの仕様をDVB-T、低消費電力化でモバイル向けの仕様をDVB-Hという。
※2 ETSI EN 300 744 V1.5.1(2004-11)
ETSIとはEuropean Telecommunications Standards Institute (欧州電気通信標準化機構)の略。EN300 744 V1.5.1 (2004-11)は、Digital Video Broadcastingの規格。
※3 MPEG2-TS
MPEG2-TS(Transport Stream)は、放送・通信に向いたオーディオとビデオの多重化フォーマット。
※4 PN9/15/23
PNとはPseudo random Noiseの略。それぞれ29-1、215-1、223-1のビットを持つ。
※5 ALL0/1、0101
すべて1、すべて0、0101の繰り返しのビット列。