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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'04.02.Wed
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2007'01.22.Mon

ISIDと日本HP、エンタープライズ領域のオープンソース「Seasar2」活用で協業

電通国際情報サービスと日本HPが
エンタープライズ領域のオープンソース活用で協業
-日本発のオープンソース・ソフトウェア「Seasar2」を中心に、SIとハードウェアベンダによる戦略的協業を開始-


 株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、社長:水野紘一、以下ISID)と日本ヒューレット・パッカード株式会社(本社:東京都品川区、社長:小田晋吾、以下日本HP)は、企業システムでの採用が急速に拡大しているオープンソース・ソフトウェア領域における協業を開始します。本協業は、日本発のオープンソース・ソフトウェア「Seasar2(シーサーツー)」(Java開発用フレームワーク)の採用促進を中心とするものです。両社が設立する協業チームにより、オープンソース・ソフトウェア領域における市場開発から販売活動、システム構築、運用・保守までの各段階において協力することで、オープンソース・ソフトウェアの導入が進む金融業界や、製造業界をターゲットに、オープンソースを活用したエンタープライズ向けソリューション提供の強化・拡大を目指します。

 なお、日本発のオープンソース・ソフトウェアに関するSI(システムインテグレータ)とハードウェアベンダの協業は日本で初めてとなります。


<本協業による提供サービスの内容>
 「Seasar2」は、DIやAOP(*1)といった最新の設計思想をいち早く導入した、次世代のJava(J2EE)開発用フレームワークです。従来のEJB(*2)の複雑性を克服するために開発され、システム開発の飛躍的な効率化・最適化を可能にします。今後、オープンソース・ソフトウェアの活用が期待される、業務アプリケーション向けの開発フレームワークとして、すでにエンタープライズ分野での採用も始まっています。
 両社は、この「Seasar2」を中心に、ITコスト削減が期待できるオープンソース・ソフトウェアの市場開発、販売活動、システム構築、運用・保守までの各段階において情報やサービスを提供し、オープンソース・ソフトウェアを導入する際にお客様の持つ不安を解消します。今回の協業の具体的な活動は、以下のとおりです。


1.両社共同によるオープンソース・ソフトウェアの検証
 ISIDのSeasar2の商用サポートサービスおよび、その開発元であるSeasarファウンデーションへの支援などにより高い技術力と多くの経験を持つ専任チームと、日本HPのオープンソース・コンピテンシー・センタとの共同検証作業を行います。Seasar2およびその他のオープンソース・ソフトウェアとサーバやストレージ製品との組み合わせやベンチマーク、サイジングなどを両社共同で行い、検証結果を文書として公開します。

2.お客様へのインフラ提案・構築支援サービスを提供
 両社の、エンタープライズ分野におけるオープンソース・ソフトウェアを活用したITシステムの豊富な構築事例により蓄積された技術力と経験、ノウハウをもとに、安心のインフラ提案サービス、構築支援サービスを共同で提供します。

3.運用・保守サポートの提供
 ISIDによるSeasar2に対する各種サポートメニューの提供を行い、システム開発の効率化を支援します。Seasar2に関するヘルプデスクで技術的な問い合わせへの回答、不具合の調査・修正、修正版ソフトウェアの提供などを行います。さらに、トレーニング、コンサルティング、ソフトウェア・ベンダ向けのサポートも別途対応します。

4.オープンソース・ソフトウェアの市場開発で共同マーケティングを展開
 エンタープライズ分野におけるオープンソース・ソフトウェアの認知拡大と導入推進のため、Seasar2の利用促進を核とする共同マーケティングプランを策定し、共同で広告展開を行います。
 さらに、イベントやセミナー開催、カタログ制作など、共同マーケティング活動を展開します。


*1:DI(DependencyInjection:依存性注入)や、AOP(AspectOrientedProgramming:アスペクト志向プログラミング)は、J2EE(Java2EnterpriseEdition)の開発基盤として、開発期間の短縮や品質、メンテナンス性、オブジェクト再利用性などの向上を実現可能な最新技術です。

*2:EJB(EnterpriseJavaBeans)はサーバ向けJavaBeansの仕様で、ソフトウェアの部品であるEnterpriseBeanを組み合わせてアプリケーション・ソフトウェアを構築しますが、そのフレームワーク自体の複雑さと重量性が開発者の負担となりつつありました。


<今回の協業の背景と目的>
 ISIDでは、2005年11月にSeasar2の商用サポートサービスを開始し、2006年4月には、Seasar2専任のビジネス組織を発足させました。自社のソフトウェア開発にもSeasar2を利用するほか、金融機関をはじめとする企業ユーザに対し、Seasar2を活用したソリューション提供を拡大してきました。また、Seasar2の開発コミュニティのチーフコミッタが、商用サポートのリーダーを務めることで、開発と連動した高度なサポートを安定して提供することを可能にしています。

 日本HPでは、エンタープライズ領域におけるHP-UXおよびHP-UX版のMCJava(Mission Critical Java)(*3)を活用した、最新かつ安心できるJavaソリューションを提供するとともに、世界レベルでオープンソース・ビジネスに対するリーダーシップを確立してきました。また、商用とオープンソース・ソフトウェアをHP-UX、Linux、WindowsといったマルチOS上で選択し、活用可能にするアプローチとして「HP Open Source Integrated Portfolio」を確立するとともに、HPオープンソース・コンピテンシー・センタを設立し、サポートとコンサルティング、検証結果の文書の提供を行っています。また、これにより、従来からオープンソース領域で実績のある業界標準x86サーバ「HPProLiantサーバ」だけでなく、ミッションクリティカル領域で多数の実績のあるHP-UX搭載「HP Integrityサーバ」や「HP Blade System」とオープンソース・ソフトウェアを活用したシステム構築を推進します。

 今回の協業は、SI、ハードウェアベンダとしてそれぞれオープンソース・ソフトウェア分野において他社をリードする実績を持つ両社のソリューションと実績を組み合わせてお客様に提供することで、エンタープライズ市場におけるオープンソース・システム構築のシェア拡大をともに目指すものです。

 これまでSeasar2は、開発者以外には導入メリットが理解しにくいことに加え、提供コンポーネントが多く関連内容を把握するのに時間がかかるという、普及面での課題を抱えていましたが、これらの課題を両社の共同マーケティング等で解消していきます。また、HP-UX、Linux環境での検証や、Seasar2+Tomcat+Hibernate(*4)等の他オープンソース・ソフトウェアとの組み合わせによる動作検証をマルチOS上で開始し、検証結果を提供することで、一層の採用の拡大を図ります。

*3:HP独自のミッションクリティカルシステム向けのサポートソリューション付きJVM(Java Virtual Machine:Java仮想マシン)で、最新かつ安定したバージョンを提供しています。

*4:Tomcat(トムキャット)はオープンソースのアプリケーションサーバで、Hibernate(ハイバネート)は、Javaのオブジェクト/リレーショナルマッピングのフレームワークです。


<参考資料:Seasar2およびSeasarファウンデーションについて>
 Seasar2は、特定非営利活動法人Seasarファウンデーションがオープンソース・ソフトウェアとして開発及びコミュニティ運営を行っているJava開発用フレームワークです。日本発のオープンソース・ソフトウェアとして、今後、利用者のさらなる拡大が見込まれています。また、Seasar2はISID社員である比嘉康雄がチーフコミッタとして開発を行ってきました。


 文中の社名、商品名は、商標または登録商標です。

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