大日本印刷、「Crystal Illusion Screen」にスクリーン自体から音が出るスピーカー付きタイプを追加
大日本印刷 プロジェクター用透明スクリーン『Crystal Illusion Screen』にスクリーン自体から音が出るスピーカー付きタイプを追加
迫力ある映像表現を可能に
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円、以下:DNP)は、プロジェクター用透明スクリーン『Crystal Illusion Screen(クリスタル・イリュージョン・スクリーン)』に、スピーカー一体型を追加し、本年10月より販売を開始します。
Crystal Illusion Screenは、フィルム上に特殊な液晶材料をコーティングした、プロジェクター用透明スクリーンです。プロジェクターからの映像光のみを効率よく反射するため、明るい場所でも、鮮やかでくっきりとした映像を表示することができます。
今回、英国NXT(エヌ・エックス・ティ)社(NXT plc (New Transducers Limited))が開発した、平面パネルスピーカー技術「SoundVu(サウンドビュー)」を用い、NXT社のライセンス先である株式会社オーセンティックの開発・製造協力を得て、音の振動をスクリーンに伝える小型機器を取り付けることで、スクリーン自体から音が出る、スピーカー付き一体型としました。
【スピーカー一体型Crystal Illusion Screenの製品仕様】
透明アクリル板の前面にCrystal Illusion Screenを貼り付け、音声の振動を伝える小型機器を背面に取り付けた、透明パネル型スクリーンです。今回販売する製品の仕様は以下の通りです。
画面サイズ:46インチ(4:3画面)
スクリーンサイズ:タテ701×ヨコ935mm
重量:2.5kg
スピーカー入力:20w(最大)
価格:48万円
【用途・効果】
一般の店舗、企業のショウルーム、美術館、博物館、展示会ブースなどでの使用を想定しています。スピーカー一体型Crystal Illusion Screenを使うことにより、以下の効果が期待できます。
・透明スクリーンに映像が浮かび上がる視覚効果に加え、スクリーン全体から音が出るため、360度どこからでも音声を聞くことができ、斬新で、注目度の高い映像表現を行うことができます。
・透明であるため、展示スペースのデザイン面でのバランスやイメージを損なわずに、プロジェクターを利用することができます。無色透明タイプの他に、外光の影響を抑えるスモークタイプや、ブラウン、ブルー、ライトブルーなどの色が付いたタイプもあり、設置場所の環境や雰囲気にわせて選定することができます。
・外部スピーカーが不要なことから、設置スペースがコンパクトになります。
・市販のプロジェクターを利用が可能で、機種は問いません。
【販売方法と販売目標】
本年10月より、一般企業などを中心に販売を開始します。日本国内については、DNPならびに大日本商事株式会社が、欧米、アジアなど世界市場については、リアプロジェクションスクリーンの製造販売を行う100%子会社のDNP Denmark A/Sが販売を行います。
今回開発したスピーカー一体型Crystal Illusion Screenの売上げは、平成19年度で10億円を見込んでいます。
なお、Crystal Illusion Screenは、本年6月4日(日)から9日(金)まで米国・サンフランシスコで開催された世界最大のディスプレイ学会「SID(Society for Information Display)2006」で、Display Component of the yearの金賞を受賞しました。これは、従来にない、スクリーンの前面にプロジェクターを設置するフロント投影型の透明スクリーンであることや、液晶材料のコーティング技術を活用して製造する点などが評価されたものです。
以 上
