第一製薬、モノクローナル抗体ニモツズマブの日本における開発・販売権を取得
モノクローナル抗体ニモツズマブの日本における開発および販売権の取得について
弊社の100%子会社である第一製薬株式会社(社長、森田清以下、第一製薬)は、YM BioSciences Inc.の子会社であるCIMYM Biosciences Inc.(以下、CIMYM社)と、同社が有するモノクローナル抗体ニモツズマブの日本における独占的な開発ならびに販売に関する契約を締結いたしましたので、お知らせします。
本契約により、第一製薬はCIMYM社に一時金として1450万米ドルを支払います。
さらに、適応ごと、定められたステージごとにマイルストーンを支払います。ニモツズマブは、Epidermal Growth Factor受容体(EGFR)に対するヒト化モノクローナル抗体であり、CIMYM社及びその関係会社や提携先によりキューバ、欧州、カナダ、インド、中国、南米において癌領域で開発中です。
今後第一製薬は、日本における標的癌腫を検討した上で、臨床試験を開始する予定です。
以 上
<YM BioSciences社概要>
・名 称:YM BioSciences Inc.
・社 長:David Allan
・所在地:カナダオンタリオ州ミシサウガ市
・主業務:製品導入し、臨床開発を含め商業化を実施する企業
URL:http://www.ymbiosciences.com/
<ニモツズマブの概要>
ニモツズマブは、細胞の成長因子の一つであるEpidermal Growth Factor Receptor(EGFR、上皮細胞成長因子の受容体)に対するヒト化モノクローナル抗体です。EGFRに結合し、癌細胞の細胞分裂を止めます。癌細胞は成長因子の刺激を受けて細胞分裂を繰り返しますが、成長因子が癌細胞に結合する受容体をふさぐことで細胞分裂を止めることができます。ニモツズマブはEGFRをもった癌に効果を示すことが期待されます。
