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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'03.18.Tue
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2007'01.22.Mon

アストラゼネカ、アロマターゼ阻害剤がタモキシフェンに対する優位性を確認などと発表

変遷期‐アリミデックスなどアロマターゼ阻害剤、タモキシフェンに対する優位性を確認

国際乳がん専門家委員会が承認:「奏効的術後補助療法で早期乳がんは治療可能に」


 2006年8月1日、英国マックルズフィールド:本日、乳がんホルモン療法の標準治療とされてきたタモキシフェン5年投与が、ホルモン感受性のある閉経後早期乳がん患者にとって最良の治療法ではなくなったと主要な乳がん専門医らが発表しました。この見解は、本日発行されたCurrent Medical Research and Opinionに掲載されており、医師に対し再発の防止や最終的には死亡率低下実現のため、アリミデックス(TM)(アナストロゾール)などのアロマターゼ阻害剤(AI)の処方を勧めています。欧州、米国、オーストラリア、中国、ブラジルからの主要な乳がん臨床医24名をメンバーに含むInternational Aromatase Inhibitor Expert Panel(国際アロマターゼ阻害剤専門家委員会)は、奏効的術後療法により、早期乳がんは治癒する可能性があること、また、アナストロゾールなどAIを第一選択の治療法として処方すべきことを合意しました。

 委員会メンバーであるMD Anderson Cancer(テキサス州)のDr Aman Buzdarは次のようにコメントしています。「過去3年にわたり、早期乳がんにおけるAIの使用に関する情報が氾濫し、大きなニュースである一方、大きな混乱をきたしてしまいました。そのため、タモキシフェンからAIに移行することが果たして本当に患者の利益となるのか医師らは明確なガイダンスを欲していました。本日トップクラスの乳がん専門医らが発表したガイダンスは、日々の診療にAIを使用する有用性を明確にするものです。患者に最善の治療を提供するためには、なるべく早期にAIを処方することが最良であると今は確信しています」。

 委員会で承認された見解は、日々患者のために治療に関する重大な決断を下さなければならない臨床医にとって重要なガイダンスになります。同委員会は、現行の治療に対するAIを用いた試験データの影響を合理的に解釈するため、早期乳がんに対するAI処方試験の主要データすべてを見直しました。見解の主な結論として、ホルモン感受性早期乳がんと診断された患者に術後AIを処方する方が良いとしただけでなく、タモキシフェンによる既治療患者にもAI治療への切り替えを検討すべきだ、としています。
 この資料は、英国アストラゼネカ社が8月1日(英国現地時間)に発表しましたプレスリリースを日本語に翻訳再編集し、8月2日、皆様のご参考に供するものです。
 この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。


エビデンスに基づく勧告

 本日発表された見解に基づき、同委員会はいくつかのエビデンスに基づく勧告を行いました。主な知見は以下のとおりです。

. AIはタモキシフェンよりも優れており、したがって、ホルモン感受性閉経後早期乳がん女性に対する第一選択薬である。新規症例患者についてはAIを第一選択の治療法とみなし、タモキシフェンによる既治療例患者についてはAIへの切り替えを検討すべきである。
. タモキシフェンの5年投与は20年にわたって標準的治療法であったため、一部の患者にとっては今なお有効な治療であるが、AIによる初回術後補助治療を受けた患者群のすべてにベネフィットがみられた。
. タモキシフェンで報告されている婦人科系の有害事象はAIでは大幅に減少する。タモキシフェンの有害事象の大部分は治療開始より2年半の間に起こり、治療継続に影響を及ぼすほどの負担を与えることがある。
. タモキシフェン治療に関連するリスク、すなわち深部静脈血栓症、脳卒中および子宮体がんを、個々の患者についてモニターしたり予測したりすることはできない。これが、タモキシフェンもしくはAIのどちらで術後療法を行うかで現れる決定的な相違である。AIを処方することで、生命を脅かすおそれのある副作用なしに、より長期的ながん再発抑制機会を患者に与えることができると医師らは確信している。
. AIは、タモキシフェンと比較して骨粗鬆症による骨折のリスク増加と関連しているが、最新データによりAIに関する骨の問題は予測可能であり、制御可能であることが確認されている。

 合意文書は、Lancet Oncology1における長期間追跡して得られたATAC*大規模試験データ公表と同時に発表されました。アナストロゾールは、5年間の全治療期間を通じ、タモキシフェンに比べ良好なリスクベネフィット・プロファイルを有するだけでなく、大規模試験で十分な期間にわたる安全性および忍容性データを有する唯一のAIです。同試験成績はさらに、委員会の見解を支持し、ホルモン感受性閉経後早期乳がん女性に対する第一選択の治療法として、AI(特にアナストロゾール)に関するエビデンスの根拠を補足するものです。

 「タモキシフェンは我々にとって20年にわたり有用であったが、乳がん患者に最も有効性と忍容性に優れた治療を提供することを考えると、AIを考慮すべき時がきた。AI、中でもアナストロゾールを支持するデータが圧倒的であり、タモキシフェンがもはやこれらの女性の標準治療でないことは間違いない。」と、同委員会のメンバーであるHarbor-UCLA Medical Centre(カリフォルニア州)のProf. Rowan Chlebowskiは述べています。

 合意文書の全文には、Current Medical Research and Opinionのウェブサイトを通じてアクセスすることができます(http://www.cmrojournal.com/)。また、ATAC試験のデータはLancet Oncologyのウェブサイトに公表されています(http://oncology.thelancet.com)。

 アストラゼネカは、医療用医薬品の研究、開発、製造、販売、並びにヘルスケアサービスの提供などのヘルスケア事業を世界的に展開している医薬品メーカーです。年間239億5000万ドルのヘルスケア事業の売上高を有し、消化器、循環器、ニューロサイエンス、呼吸器、オンコロジー、および感染症領域の製品の売上でリーディングポジションを確立しています。アストラゼネカは、Dow Jones Sustainability Index (Global)およびFTSE4Good Indexに選定されています。

 「アリミデックス」は登録商標であり、アストラゼネカグループ各社がその所有権を有しています。

以上

Notes to Editors:
* ATAC 試験:‘Arimidex’, Tamoxifen, Alone or in Combinationこの数年間、ホルモン受容体陽性の閉経後早期乳がん患者に対する術後補助療法としての、タモキシフェンとAIを比較する有効性および安全性プロファイルに関する多くの試験が公表されてきました。最近では、術後早期からの補助療法、Switch(スイッチ)・Sequential(逐次投与法)、およびExtended Adjuvan 療法としてのタモキシフェンとAIを比較検討した試験に議論が集中しています。

 2005年12月、米国、英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、オーストラリア、ベルギー、スウェーデン、中国、ブラジルの乳がん専門医24名が会合し、最適な補助内分泌療法としてタモキシフェンを試してきた閉経後女性を対象に、タモキシフェンと第3世代AIについて検討した最近の主要な試験の有効性と安全性データを評価しました。ATAC2、BIG 1-983、MA.174、IES5、ITA6、ABCSG Trial 87 およびARNO 957試験から得たデータは、これらのデータが現行の診療に与える影響についての合理的な解釈を与え、さらなる検討を要する領域を浮き彫りにするものと思われました。

References:
1. The ATAC Trialists' Group. Comprehensive se profile of anastrozole and tamoxifen as adjuvant treatment for earlystage
breast cancer: long-term safety analysis of the ATAC trial. http://oncology.thelancet.com. Published online 19 July,
2006

2. ATAC Trialists' Group. Results of the ATAC (Arimidex, Tamoxifen, Alone or in Combination) trial after completion of 5years' adjuvant treatment for breast cancer. Lancet 2005;365:60-2

3. Thurlimann B, Keshaviah A, Coates A, et al. A comparison of letrozole and tamoxifen in postmenopausal women withearly breast cancer. N Engl J Med 2005;353:2747-57

4. Goss PE, Ingle JN, Martino S, et al. A randomized trial of letrozole in postmenopausal women after five years of
tamoxifen therapy for early-stage breast cancer. N Engl J Med 2003;349:1793-802

5. Coombes RC, Hall E, Gibson LJ, et al. A randomized trial of exemestane after two to three years of tamoxifen therapy in postmenopausal women with primary breast cancer. N Engl J Med 2004;350:1081-92

6. Boccardo F, Rubagotti A, Puntoni M, et al. Switching to anastrozole versus continued tamoxifen treatment of early
breast cancer: preliminary results of the Italian Tamoxifen Anastrozole trial. J Clin Oncol 2005;23:5138-47

7. Jakesz R, Jonat W, Gnant M, et al. Switching of postmenopausal women with endocrine-responsive early breast cancer to anastrozole after 2 years' adjuvant tamoxifen: combined results of ABCSG trial 8 and ARNO 95 trial. Lancet
2005;366:455-62

 詳細は弊社のウェブサイト http://www.astrazenecapressoffice.com をご覧ください。



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