ピクセラ、携帯電話向けシリコンチューナーモジュールを今秋からサンプル出荷
ピクセラ、ワンセグと1/3セグメントデジタルラジオに対応する
携帯電話向けシリコンチューナーモジュールを出荷開始へ
株式会社ピクセラ(代表取締役社長 藤岡 浩)は、ワンセグと1/3セグメントデジタルラジオに対応する携帯電話向け超小型・超低消費電力の日本国内専用シリコンチューナーモジュール「TDJ1200SX」を子会社のRfStream社で開発、今秋からサンプル出荷を開始いたします。
今回、RfStream社が開発した「TDJ1200SX」は、携帯電話への搭載を主な用途としたシリコンチューナーモジュールです。地上デジタル放送のうち、ワンセグと1/3セグメントデジタルラジオに対応を限定することにより、OFDM復調部を内蔵しながら、超小型・超低消費電力を実現しました。外形寸法は、10.0mmx10.0mmx1.4mmおよび12.0mmx12.0mmx1.4mmの2サイズを用意、消費電力は、1セグメント放送(ワンセグ、ラジオ)受信時90mW、3セグメント放送(ラジオ)受信時95mWです。
2006年4月からワンセグの本放送が開始されたことにより、ワンセグ視聴が可能なモバイル端末のマーケットが急成長をするなか、モバイル端末に対する要求は、より長時間の視聴ができる省電力性能、多様な電波環境下で受信できる性能が求められています。一般的に、これらの要求は相反するものですが、RfStream社独自のLC Bank Filter技術(※)のさらなる最適化を図ることにより、「TDJ1200SX」は、これらの要求に応える業界トップレベルの省電力性能と受信性能を確保する高い耐妨害波特性を両立しています。
「TDJ1200SX」は、モジュールとしてのサンプル出荷を2006年10月から開始する予定です。
また、モバイル端末の設計自由度を確保するため、チューナーIC単品(消費電力75mW)での販売も検討しています。
※LC Bank Filter技術は、低消費電力で周波数選択(チューニング)を実現するためのRfStream社独自の技術です。
カンチューナーでは、バラクタ素子に高電圧をかけることにより周波数選択を行なっていますが、「TDJ1200SX」では、IC上での容量の異なる複数のインダクタ(L)とコンデンサ(C)をRfStream社独自の切り替えと組み合わせにより、低消費電力での周波数選択を実現します。
RfStream社について
RfStream社(株式会社RfStream、代表取締役 栗原 良和)は、半導体集積回路の設計およびソフトウェアの開発設計などを目的として2004年3月に設立された、ピクセラ、富士通、日立メディアエレクトロニクス、エフエム東京他による共同出資会社(2006年3月にピクセラの連結子会社化)です。汎用デジタル/アナログ両対応シリコンチューナー「TW-1000シリーズ」を製品化、さらに小型・省電力化した携帯電話向けデジタル/アナログ両対応シリコンチューナー「TW-2000シリーズ」を開発中です。
以上