サン、ITシステムの効率・効果的な統合を実現するSOA基盤製品を販売
ITシステムの効率的かつ効果的な統合を実現するSOA基盤製品
「Sun Java Composite Application Platform Suite(Sun Java CAPS)」を発表
サン・マイクロシステムズ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:末次朝彦、以下サン)は、ITシステムの効率的かつ効果的な統合を実現するSOA(サービス指向アーキテクチャー)のための開発基盤となる製品「SunJava(TM) Composite Application Platform Suite」を本日より販売を開始し、2006年9月上旬より順次出荷を開始します。ライセンス価格は、従業員1名あたり年間14,000円(スタンダードサポートを含む)からとなります。
本製品は、すでに欧米の大企業を中心に多くのお客様での導入実績を持つシービヨンド社の製品をベースとしており、2006年1月にシービヨンド社とサンが国内での事業統合したのを契機に、サンのエンタープライズ・ソリューションとの親和性を高め、サンのブランドとして日本国内で初めて発表する製品です。
今日、SOAに対する価値は広く認識され、注目を集めています。企業が新たなサービスを提供し、顧客満足度の向上や収益の向上を図るためには、すでに存在する多くのシステムとリソースに蓄積されている貴重な情報を迅速かつ有効に結びつけ、システム統合を円滑に行えることが重要です。ところが、システム規模が大きくなるほど連携するシステムは倍増し、システムは煩雑かつ複雑になり、パフォーマンスを維持するための無駄な投資を余儀なくされることになります。
この問題を解決する設計手法としてSOAが注目されています。
「Sun Java CAPS」は、企業の既存情報システムを有効に活用し続けながら、それぞれの持つ情報を効率的に結びつけITのシステム統合を迅速に実現するとともに、TCOの削減を可能とします。システム統合の簡素化を実現するEnterpriseService Bus(ESB)機能を中核に、データ処理量が拡大した場合にも対応可能な分散処理機能により、スケーラビリティの確保と、パフォーマンスの維持を可能にします。また、ビジネスプロセス等におけるワークフロー機能や、ビジネスの変
化をリアルタイムに把握可能な分析機能を備えており、より効率的な業務活動を支援します。さらに、システム構築のための開発環境も用意されているため、迅速なシステム構築も実現し、Solairs(TM) OSをはじめ、AIX、HP-UX、Red HatEnterprise Linux、Windowsに対応します。
本製品には、フル機能を装備する製品「Sun Java CAPS」とEnterpriseService Busの構築に特化させたSun Java CAPSのサブセットSuite製品「SunJava Enterprise Service Bus(ESB) Suite」があり、Sun Java EnterpriseSystemにも採用している年間サブスクリプションライセンスモデルにて提供します。また、Suite製品に含まれる各コンポーネントは単体製品での導入も可能であり、使用期間に制限のない、利用CPU数(ソケット数)によるライセンスモデルにて提供します。それぞれお客様のシステム規模に応じて最適なライセンスモデルを選択可能です。「Sun Java Enterprise Service Bus Suite」のライセンス価格は、従業員1名あたり年間7,000円(スタンダードサポートを含む)からと
なります。
エンタープライズ・ソフトウェア・アプリケーション、SOAアプリケーション、複合アプリケーションの開発・運用・管理を行う強力なプラットフォームを投入することで、サンのエンタープライズ・アプリケーションのラインナップをさらに充実させ、複雑なITインテグレーション課題に対するソリューションを提供すると共に、市場における競争力のさらなる強化を図ってまいります。
【Sun Java CAPSの特長】
■Suite製品の完全性:
サンのSOAの総合基盤として、SOAベースの企業情報システム基盤を実現するために必要な開発からデプロイ、運用管理、監視までのすべてのツールを提供します。
■高い開発生産性:
モデルベースの直感的な開発GUIで、エンジニアからビジネスアナリストまですべての人が開発に参加することができます。
■高い相互運用性、互換性を確保:J2EE(TM)、JMS、BPEL、BPMN、XML、その他Webサービス関連のスタンダードなど、標準技術をサポートしているため、将来にわたってSOA基盤を構築可能です。
■実践的SOAへの第一歩:豊富な導入実績を誇るSeeBeyondが統合されたことで、Sun Java CAPSと共に実践的なSOAサービスが提供可能です。
【Sun Java CAPSに含まれるコンポーネント】
Sun SeeBeyond eGate(TM) Integrator (*1)
Sun SeeBeyond eInsight(TM) Business Process Manager (*1)
Sun SeeBeyond eXchange(TM) Integrator
Sun SeeBeyond eVision(TM) Studio (*1)
Sun SeeBeyond eBAM(TM) Studio (*1)
Sun SeeBeyond eView(TM) Studio
Sun SeeBeyond eWay(TM) Intelligent Adapters (*1)
Sun Java System Portal Server
Sun Java System Application Server Enterprise Edition (*1)
Sun Java System Web Server
Sun Java System Web Proxy Server
Sun Java System Directory Server (*1)
Sun Java System Access Manager (*1)
Sun Java Studio Enterprise および Sun Java Studio Creator (*1)
(*1) : Sun Java Enterprise Service Bus Suiteに含まれるコンポーネント
【Sun Java CAPSに含まれる主なコンポーネントの特長】
■既存インフラを有効活用し、俊敏かつ柔軟なシステム基盤を実現する
「Sun SeeByond eGate Integrator」
-豊富な接続アダプタ「eWay」があらゆるアプリケーションを連携し、
企業内のあらゆるデータを標準化/共有化し、統合システム基盤を実現。
-J2EE/Webサービスの完全準拠をはじめ、標準技術の採用により迅速な
システム統合が可能。
-包括的なシステム接続性、信頼性の高いメッセージング、高度なデータ
変換機能、そして、インテグレーションのための開発/配布/モニタリング/管理を一元化するユーザ・インタフェースを提供。
■ビジネスの変化に即応できるシステム変更を実現する
「Sun SeeByond eInsight Business Process Manager」
-eGateと連動してBPM/ワークフロー/Webサービス・オーケストレーション
を構築するためのプロセス統合エンジン。
-BPMN(BPM業界標準規格)に準拠。
-ビジネスプロセスのモデリング/モニタリング/管理/分析/最適化により
最大限の効率化を実現。
■ビジネスの状態をリアルタイムかつダイナミックに監視し、ビジネスの
変化を瞬時に察知する「Sun SeeByond eBAM Studio」
-eGate、eInsightによってできた統合環境上で稼動。
-重要なイベントに対して適切なアクションを迅速に行うための指標
(KPI)を提供。
-ダッシュボード画面がビジネス状況を可視化し、ビジネスの運用の容易
な追跡/管理が可能
■モデル・ドリブン・アーキテクチャを採用した直感的でグラフィカルな
開発環境が、”Near Zero Coding”を実現
-共通レジストリ内のWebサービスが、すべての開発成果物をツール間で
共有できるように自動的に公開。
-end-to-endのグラフィカルツールが、コラボレーションとビジネス
プロセス実行に対して最適ソースコードを自動生成。
-開発者がモデルを操作するだけで、それに対応したソースコードを
作成。ソースを直に編集することも可能。
【製品情報】
http://jp.sun.com/products/software/
●Sun、Sun Microsystems、サンのロゴマーク、Java、Solaris、J2EE、eGate、eInsight、eXchange、eVision、eBam、eView、eWayは、米国Sun Microsystems,Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
■お問い合わせ先:
サン・マイクロシステムズ株式会社
カスタマー・ネットワーキング・センター(CNC)
TEL: (03) 5717-5033