アップル、Mac OS Xバージョン10.5「Leopard(レパード)」をプレビュー
アップル、Mac OS X “Leopard”をプレビュー
Time MachineおよびSpaces、MailとiChat機能の拡張など、
ソフトウェア分野におけるアップルの革新的リーダーシップをより強固なものに
2006年8月7日、アップルは本日、Mac OS Xの6回目のメジャーリリースとなる「Mac OS X(マックオーエステン)」バージョン10.5 "Leopard"(レパード)をサードパーティー・デベロッパにプレビューしました。
2007年春に出荷予定のLeopardには、Mac上のあらゆるものを自動的にバックアップおよび復元できる新技術「Time Machine(タイムマシン)」や、各種業務に必要な複数のアプリケーショングループを即座に切り替えられる新技術「Spaces(スペーシズ)」など、アップルのソフトウェア分野における革新的リーダーシップをさらに強固にする画期的な新機能が搭載されています。またLeopardは、MailにStationery、Notes、To Dosなど新機能を用意したほか、iChatではチャットの最中に自身の写真やビデオをバックグラウンド表示できるPhoto Booth(TM)スタイルのエフェクト、iPhotoスライドショーのライブプレゼンテーション、Keynote(TM)プレゼンテーションやビデオ再生を可能にするなど、業界初となる様々な機能強化を行なっています。
「Time MachineやSpacesといった画期的な機能は、Mac OS Xが業界を牽引する先進的なオペレーティングシステムであることをあらわす好例です。Microsoftが、数年前に出荷したOS Xの機能を真似しようとしている間に、我々はLeopardでさらなる進化を遂げるのです。」と、アップルのCEO(最高経営責任者)、スティーブ・ジョブズは述べています。
Time Machineは、削除したファイル、アプリケーション、写真を始めとする各種デジタルメディアを、時間をさかのぼって探し出すことができる独特の機能を備えており、ユーザのデジタルライフを革新的な技術によって保護できる強力な味方になります。Time Machineは、Macに保存されたすべてのコンテンツを外付けハードディスクドライブ、もしくはMac OS X Serverに自動的にバックアップします。ファイルを何らかの理由で失ってしまった場合、直感的な時間軸ベースのビジュアルディスプレイにより、時間をさかのぼってそのファイルを検索できます。そして、ファイルから写真まで、Macに保存していたお目当てのコンテンツをクリック1つで瞬時に復元できます。
Spacesは、特定業務に必要な複数のアプリケーションをグループ化して“スペース(空間)”に保存できる直感的な新機能です。行う業務に応じてスペースを切り替えることで、必要なアプリケーションを瞬時に呼び出すことができます。俯瞰表示によりすべてのスペースを一目で見わたすことができるため、ユーザは任意のスペースに1回のキーボード操作、もしくは1回のマウスクリックで簡単に移動できます。
アップルは、LeopardのiChatにより、友人、家族、同僚とのコミュニケーションをまったく新しいレベルに引き上げます。Photo Boothのエフェクトを使って画像やビデオをバックグラウンドに表示できるため、ビデオチャットの楽しみが倍増します。iChatの画面共有により、デスクトップを他のユーザと共有できるため、iPhotoブックの編集を一緒に行なったり、友人がMacをフル活用できるようにリアルタイムでアドバイスできます。またiChat Theaterにより、iPhotoスライドショー、QuickTimeムービー、Keynoteプレゼンテーションなどの共有がiChatのウインドウの中で行なえます。
LeopardのMailは、これまでのMailで誰も目にしたことがない画期的な新機能を備えています。Mail Stationeryでは、美しい写真やグラフィックスを使って目を見張るような電子メールを作成できる、30以上のカスタマイズ可能なステーショナリデザインを用意しています。またテンプレートにはフォトコレクション、招待状、誕生日カードなど、MacとWindowsコンピュータのいずれでも美しく表示できる各種グリーティングカードが含まれています。
Mail Notesは、おなじみのMailアプリケーションを使って、思いつきやアイデアを書き留めたり、グラフィックスや添付文書などを追加して、それらのメモを電子メールメッセージのように管理できる機能です。また電子メールメッセージやメモから、しなければいけないことの一覧を記したTo Dosを作成し、iCal閲覧したり、友人や同僚に送信できます。さらにRSSニュースフィード対応となったため、最新ニュースを受信トレーで受け取ったり、記事更新の通知を受け取ることが可能です。またスマートメールボックスを使えば、受信したニュースをトピックごとに整理するのも簡単です。
またLeopardはこの他にも、以下の機能を提供しています。
・64ビットをネイティブでフルサポートしています。既存の32ビットアプリケーションやドライバとの互換性と性能はそのままに、64ビット処理を最大限に活用できます。
・2006年4月にパブリックベータとしてプレビューされたアップルの革新的な技術Boot Campの改良により、IntelベースのMacでWindowsをネイティブで稼働できます。
・現在、最新のMac全てに備えられているFront Row(TM)により、ビデオポッドキャストなど様々なデジタルコンテンツを、Apple Remote*を使用して容易に再生できます。
・Photo Boothにより、内蔵iSight?ビデオカメラを使って素早くスナップショットを撮影し、ボタン一つで面白い視覚効果を加え、電子メールで送って写真を共有できます。
・iCal 3は、グループカレンダ機能やイベントドロップボックスを提供するほか、業界標準のCalDAVに対応しています。
・検索速度とプレビュー機能を強化したSpotlightにより、ネットワーク上にある他のコンピュータのフォルダの中も検索できます。
・Dashboardでは、映画の上映時刻を表示できるMoviesや、ウェブページの一部をライブに保存できるWeb Clipなど、新しいウィジェットを提供しています。
・新しいペアレンタルコントロールでは、制限時刻、制限時間、遠隔管理など、新機能を用意しています。
・新しいグラフィックス技術Core Animationにより、目の覚めるような視覚効果やアニメーションを容易に作成できます。
・Universal Accessでは、アップルの内蔵読み上げインターフェイスVoiceOverなどを改良しています。
・MailとSafariにおけるフィッシング対策機能や、アプリケーションがアクセスできるネットワークリソースを制限する自動ファイアウォールなど、セキュリティ機能を強化しています。
・64ビットに完全対応するXcode3、コードを記述することなく容易にDashboardウィジェットを作成できるDashCode、アプリケーションの最適化を行うXrayなど、新しい開発ツールを装備しています。
*Apple Remoteは別売
【アップルについて】
アップルはApple IIで1970年代のパーソナルコンピュータ革命に火をつけ、80年代にはMacintoshによって、再び、全く新しいパーソナルコンピュータを創出しました。数々の賞に輝く革新的なデスクトップおよびノートブック型コンピュータ、Mac OS Xオペレーティングシステム、iLifeデジタルライフスタイル・アプリケーション、そしてプロ向けの各種アプリケーションで業界をリードし続けています。これに加えて、ポータブルミュージックプレーヤー市場をリードするiPodファミリーと、オンラインのiTunes Music Storeにより、アップルはデジタルミュージックの分野でも先頭に立ってその革命を推し進めています。
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