東映アニメーション、ケーブルテレビやADSL回線など経由のVOD配信を拡大
-50周年記念事業-
「東映アニメーション VOD配信事業、劇的拡大へ」
東映アニメーションは、50周年記念事業として、本年8月より順次、自社で権利を保有する豊富なコンテンツを利用したケーブルテレビ、ADSL回線、光ファイバー経由のVOD配信を一挙に拡大し、いよいよ本格的なVODサービスに乗り出します。
サービス導入当初には、PC向け、STB(セットトップボックス)向けのVOD配信のサービス業者約15社と配信契約を締結、8月から11月にかけてVOD配信サービスを本格的に開始致します。サービスが本格化した時点での、本配信の視聴可能ユーザー数は、PCで数百万人、STBで約130万人に達します。またスタート時には各パートナーを通じてサービス開始のキャンペーンを行いますが、そのキャンペーンの到達可能ユーザー数は数千万人規模になります。
今期中の配信予定作品数は、テレビシリーズ゛作品、劇場映画作品合わせて約40タイトル、エピソード数では1200を超える見込みです。
当社は約4年前にインターネットを通じた当社作品の配信サービスをスタート、月額1,000円の見放題サービス「東映アニメBB」、1話100円から見ることのできる「東映特撮アニメアーカイブス」として、アニメファン、インターネットユーザーへの要望に応えてきましたが、ここに来て、事業環境がブロードバンド網の拡大により急速に整ってきたところから、一挙にこの分野の事業を拡大するものです。
新サービスの名称は「東映アニメBBプレミアム」。1話100円からの従量課金ですが、お買い得なパック料金も設定いたします。10月~11月頃には、ほぼ全ての配信パートナーを通じてのサービスが出揃う予定です。
当初予定している配信パートナーは、ソフトバンクグループの「BBTV」、J:COM(ジュピターVOD経由)の「J:COMオンデマンド」、NTTグループの「OCNシアター」、「4th MEDIA」、インデックス・グループ(ネオ・インデックス)の「Nextensive」、KDDIの「MOVIE SPLASH」、楽天の「楽天ダウンロード」ならびに楽天の動画事業提携先の「ビデックスJP」、などとなります。
サービス開始時の作品には「北斗の拳」、「スラムダンク」、「銀河鉄道999」「キャプテンハーロック」、「おジャ魔女どれみ」などの強力ラインナップを揃え、一挙にシェア拡大をねらいます。テレビシリーズだけでも168タイトル、9100エピソード、劇場映画で185作品を所有する当社ならではの人気作品を随時追加していく予定です。
また、当社の誇るライブラリーから強力作品を追加供給していくのは勿論のこと、早い機会に、ネット配信先行型の新作アニメの製作に着手し、通常のテレビシリーズ以外の新しい魅力溢れる作品作りに積極的に取り組んでまいります。
私たちがもっとも大事にすべきアニメファンの人たちに、見たい作品を、見たい時に、見たい場所で楽しんでもらえる、私たちが長年望んでいた環境が整いつつあります。また、インターネット等による番組販売でも、関連する商品の開発、ライセンシング事業など、その波及効果は計り知れません。
地上波テレビ放送を主目的とする良質な作品の製作、その内容の充実、従来のビジネスモデルに基づく事業展開の重要さはこれからも変わることはありません。しかし、日本のアニメ業界は、今、少子化、子供の生活環境の変化、メディアの多様化など、多くの困難な問題に直面しています。VOD事業の拡大は、当社が従来目指してきた、B2C事業の拡大ということに直結しています。B2C事業を大きくすることにより、収益の拡大が見込まれ、ユーザーから直接データを収集し、企画製作へ活用するなど、これからの映像産業の基盤強化を図ることができます。
今後の急速な成長が見込まれるこの事業分野の開拓こそ、日本アニメ業界全体の発展のため、東映アニメーションが積極的に果たすべき役割と考えています。
新VOD事業の収入の目論見としては、事業を開始する初年度は数ヶ月分の売上を計上するにとどまりますが、次年度は約6億円、次々年度は約10億円の売上を予定しています。
以上
【 東映アニメーション株式会社 】
本 社:東京都練馬区東大泉二丁目10番5号
代表者:代表取締役社長 高橋 浩(たかはし ひろし)
コード:4816(JASDAQ)
URL:http://www.toei-anim.co.jp