日本TI、美しい画像に不可欠な高コントラスト性能を提供する新DLPチップを発表
テキサス・インスツルメンツ、新DLP(R)チップ『.65 WXGA DarkChip3(TM)』を発表
~プロジェクタのコントラスト比を20%以上向上が可能に~
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は、多様化する最新プロジェクタの市場ニーズに対応しつつ、美しい画像や動画投影に不可欠な高コントラスト性能を提供するDLP(R)チップの新製品『.65WXGA DarkChip3(TM)』を発表しました。同製品はWXGA(1280×768)の高解像度を備え、従来のDLP フロント・プロジェクタと比較して約20%以上、コントラスト比を向上させることが可能です。このため、フロント・プロジェクタ製品において、より色鮮やかで、かつ自然な映像を実現します。今後、同チップを採用したフロント・プロジェクタ製品が市場投入される予定です。
『.65WXGA DarkChip3(TM)』DLPチップは、高いコントラスト比をリードし続けるTIのDLPテクノロジーでの取り組みの一環となるものです。最新の技術により、DLPチップに敷き詰められているミラーとミラーの間隔を狭くし、ミラーの表面積を実質的に広げつつ、コントラストに有害な迷光(めいこう)[注1]を抑えています。またミラー下部のコーティングの改良により、迷光(めいこう)をさらに削減しています。さらに90%以上の大きな開口率を実現したことで、『DarkChip3(TM)』ではピクセル間の隙間を感じさせない、シームレスな映像を投影できます。
DLPテクノロジーの数々の特長は、『DarkChip3(TM)』テクノロジーの登場によりさらに強化されました。応答速度の速さ、自然な色合いをスクリーン上に映し出す優れた色再現性、安定した画質、そして黒が際立つ高いコントラスト比といった特長は、DLPプロジェクタ製品に高い付加価値をもたらします。
DLPチップの中心には220万個の超微細なミラーが配列され、ランプからの光を反射させているため、白はより白く、黒はより深く、映像を表現することが可能です。DLPチップ自体が持つ高コントラスト性能により、他方式で採用されているシーン連動型のランプ絞り機構等を用いなくても、どのようなシーンにおいても安定して高いネイティブ・コントラスト性能を実現できます。
DLPテクノロジーは、画素間が狭く非常に高速なスイッチング・スピードによってなめらかな映像が実現できることに加え、長期間美しい映像が低ランニングコストで得られる「画質安定性」、オリジナルに忠実な色再現を実現、「高画質」および「薄型・軽量デザイン」など、高い付加価値をエンドユーザーに提供します。
[注1] 光学機器内で、正規の屈折や反射以外の要因で生じる結像に有害な光。
■DLPテクノロジーについて
テキサス・インスツルメンツのDLPディスプレイ・テクノロジーは鮮明で明るくシャープな映像を提供し、ビジネス、家庭、プロフェッショナルおよびデジタルシネマ用映写機(DLP Cinema(R))向けの大画面HDテレビやプロジェクタなどに採用されています。現在世界75社以上の企業がDLPテクノロジーを採用した製品を設計、製造、販売しております。すべてのDLPチップの中核には、最大200万個の極小ミラーが敷き詰められており、これらが超高速スイッチとして機能することで高解像度・高信頼性を誇るフルカラー画像を作り出します。DLPテクノロジーは、そのチップ・アーキテクチャと高速な応答速度という独自の特長によって、スムーズな画像と動きの速い動画の優れた再生機能を実現します。TIでは1996年初頭の量産開始から現在までDLPサブシステム累積出荷台数1,000万台を記録しました。DLPテクノロジーに関する情報は、インターネットでも発信しています。 http://www.dlp.com/jp
■テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて
テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、グローバルな半導体企業であり、デジタル家電、ワイヤレス市場などに向けたDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)とアナログICを中核とするトータル・ソリューションを提供しています。そのほかE&PS(教育関連)事業を展開、世界25ヶ国以上に製造・販売拠点を持っています。
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における大手の外資系半導体サプライヤです。資本金は362億5,000万円です。大分県日出、茨城県美浦に生産工場があり、茨城県つくばと神奈川県厚木にテクノロジー・センターがあります。
TIに関する情報はインターネットでも発信しています。( http://www.tij.co.jp )
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URL: http://www.dlp.com/jp