栄研化学、米社からインフルエンザ抗原迅速検査キットなどの販売権を取得
『BinaxNOW(R) インフルエンザ』および『バイナックスNOW(R) RSVテスト』
販売権取得および新発売のお知らせ
栄研化学株式会社(本社:東京都文京区、以下栄研化学)は、この度、インバーネスメディカルイノベーションズ社(Inverness Medical Innovations、本社:米国)の子会社であるバイナックス社(Binax,Inc.、本社:米国)が製造する『BinaxNOW(R) インフルエンザ』(インフルエンザ抗原迅速検査キット)および『バイナックスNOW(R) RSVテスト』(RSV抗原迅速検査キット)(*1)の日本における独占的販売権を取得しましたのでお知らせいたします。
「BinaxNOW(R)、NOW(R)」は米国における呼吸器感染症領域におけるPOCT(Point of Care Testing)(*2)検査薬の代表的ブランドであります。
わが国のインフルエンザ迅速検査は、インフルエンザに有効な治療薬が発売されたのに伴い急激に普及し、毎冬、流行に左右されるものの、インフルエンザが疑われる患者への実施率は非常に高く、各社が参入して市場規模は年々拡大しています。
今回の契約はPOCT製品、特にイムノクロマト法(*3)を中心とした迅速検査のラインナップの充実を図っている栄研化学と、POCT分野での事業拡大を目指しているバイナックス社のニーズが一致し、実現いたしました。
なお、『BinaxNOW(R) インフルエンザ』は8月22日に新発売いたします。又、『バイナックスNOW(R) RSVテスト』は準備が整い次第、販売を開始する予定です。
以上
[製品概要]
『BinaxNOW(R)インフルエンザ』
発売日:平成18年8月22日
標準小売価格:11,000円(1キット、税別)
包装:1キット10テスト分
貯法:15~30℃に保存
外国製造元Binax,Inc.(アメリカ)
選任製造販売元栄研化学株式会社
【用語解説】
(*1)RSV(Respiratory Syncytial Virus)
RSVは、乳幼児の気道感染症の主要原因ウイルスであり、RSVによる重篤な下気道感染症はこの年齢層において入院治療を要する最も頻度の高い疾患の一つになっている。特に慢性肺疾患(Chronic Lung Diseases;以下CLD)等のリスクファクターを持つ乳幼児では、RSVに感染しやすく、重症化することから、RSV感染を早期に診断し、他の患児への感染を予防することが管理上の重要なポイントになる。尚、RSV感染症に対する発症抑制薬(パリビズマブ(R))が既に開発され、臨床的に使用可能である。
(*2)POCT(Point Of Care Testing)
被検者の傍らで行われる検査であり検査時間の短縮および(あるいは)被検者に見えるという利点を有する検査であり、臨床現場即時検査と訳される。(日本臨床検査自動化学会POCTガイドラインより抜粋・改変)
(*3)イムノクロマト法
検体中の測定対象の抗原とあらかじめ(ラテックス粒子や金コロイド等に)標識した抗体が結合した抗原抗体複合体が試験紙上を移動する途上に、抗原と結びつく2つ目の抗体を線状に塗布させた部分を用意し、抗体に補足させることで現れる色付きのラインの有無によって検出する方法。
