グループネット、「メタ検索機能」など内蔵の検索エンジン「Vivisimo Velocity 5」を発売
“メタ検索”と“自動分類”機能を内蔵した高機能な検索エンジン「Vivisimo Velocity 5」 を発売開始
~利用の特性に応じた、多彩なインデックス検索を可能に~
グループネット株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長: 菊池 三郎)は、企業の高度な検索ニーズに適応する高機能な検索エンジン「Vivisimo Velocity 5 (ビビシモ・ベロシティ・ファイブ)」を発表し、本日より出荷開始いたします。
「Vivisimo Velocity 5」は、YahooやGoogleなど複数の検索エンジンや、各種ニュースサイト等を横断的に検索する“メタ検索機能”と、検索したコンテンツを解析し自動的にカテゴリー分類する“クラスタリング機能”を標準搭載した、企業の様々な検索ニーズに高い次元で応える画期的な“検索エンジン”です。
これまでのような単純な検索結果だけでは限界があったコンテンツの表示能力を飛躍的に向上させ、企業がWEBを通じて提供するサービス特性に応じた、柔軟で多彩な表現による検索結果の表示を可能にします。
「Vivisimo Velocity 5」は、企業が自社で運営するポータルサイトの検索エンジンとして、あるいは企業内や研究機関でのドキュメントやナレッジ情報のデータ共有インフラとして、さらには自治体の住民向け情報サービスのシステムとして等、多様化する様々な情報検索ニーズに対して、これまでにはない有効かつ画期的な手段を提供します。
「Vivisimo Velocity 5」は、米国Vivisimo社(本社:米国ピッツバーグ)が開発した企業向け検索ソフトウェアで、グループネットはVivisimo社の日本における総代理店として活動を行っています。Vivisimo社が本年5月に、従来の製品にグラフィカル・インターフェイス・コントロールやリッチメディア・サーチなど、ユーザの利便性をより高める機能を追加した「Vivisimo Velocity 5」を米国で発売したことを受け、このたび日本でも販売を開始することとなりました。
●自動カテゴリー分類、メタ検索に加え、項目単位でのクロール機能を実現
グループネットでは本年5月、検索結果を自動的にカテゴリー分けするクラスタリング・ソフト「Vivisimo Clustering Engine」(米国Vivisimo社製)を日本国内で発表し、販売パートナーを通じた拡販を展開してまいりました。今回発表した「Vivisimo Velocity 5」は、この自動カテゴリー分類を行うクラスタリング・ソフトの機能を標準搭載した、企業向けの高機能な検索エンジンです。
“クラスタリング機能”の他、複数の検索エンジンから情報を収集する“メタ検索機能”も搭載したことで、より精度の高い検索結果を単一の操作画面で表示し、利用者が直感的に検索を実行できるようになります。
さらに、従来の検索エンジンに比べ、“クロール機能”が飛躍的に向上いたしました。
クロールとは、ロボット型の検索エンジンが情報を収集するためにサイトを巡回することですが、一般的な検索エンジンではドキュメント単位でのクロールしか行わないため、検索結果は乱雑なものになります。「Vivisimo Velocity 5」は、情報収集する各コンテンツの中身を項目単位でインデックス化し、その特性を検索結果に反映することが可能なため、利用者が必要とする情報に容易にアクセスすることができる、柔軟な検索結果表示を可能にします。
●「Vivisimo Velocity 5」の主要な機能
■クラスタリング機能
・文脈解析と統計分析による自動分類
・コンテンツのメタ情報による固定分類
■メタ検索機能
・複数の検索エンジンを単一のオペレーションで横断的に検索し、結果を統合
・検索対象ごとのスコアリングの重み設定
■クロール機能
・コンテンツの内容に応じたクロールのカスタマイズ
・認証保護サイトのクロール機能
・コンテンツごとのメタ情報の抽出
・高度なインデックスカスタマイズ機能
・HTMLの他、Word、Excel、PowerPoint、PDF、メール、IMAP等のクロール
・圧縮ファイル、データベース、ファイルサーバのクロール
・Lotus Notes、Documentum、Share Point等のクロール
■ユーザインターフェイス
・Web管理ツールを使用する簡易なカスタマイズから、CSS,XSLTを利用した柔軟なカスタマイズ機能
・検索結果のプレビュー機能
・キーマッチ機能による優先コンテンツ表示機能
・検索結果のエクスポート機能
■レポート機能
・スケジューラによるレポートの自動配信
・レポートの各種ファイル形式出力(HTML、Excel、CSV、テキスト)
・多彩なレポート項目(クエリトップランキング、ユーザIPアドレスランキング等)
●販売目標と価格
価格は取り扱うドキュメント数や検索実行回数(CPM)などにより異なりますが、年間ライセンスが約370万円からの設定となります。初年度で25社の顧客獲得を目標としています。
グループネットでは今後、パートナー企業を通じた間接販売により、検索の効率的な活用を目指す企業に「Vivisimo Velocity 5」の営業活動を積極的に展開してまいりますが、国内ポータルサイトの検索システムへの組み込み需要や、医薬を始めとした研究成果を数多く所有する製造業などからのニーズが期待されています。
●グループネット株式会社について
グループネット株式会社は2006年2月に、元ロータス社長の菊池三郎が創業し、代表取締役社長を務めるベンチャー企業です。従来の検索エンジンに付加価値をつけ、インターネット上にある様々な情報を利用者の好む形で簡便により早く提供したり、企業内にある情報を希望に応じて迅速に分類して提示するための、効果的な手段を提供しています。
現在、米国Vivisimo社の国内総代理店として、「Vivisimo Velocity 5」の開発協力と販売・サポートを一手に行っています。
米国Vivisimo社(本社:米国ピッツバーグ)は、言語学者であるDr.バルデスおよびカーネギー・メロン大学のコンピュータ研究者たちによって2000年6月に創設されました。現在、シスコ・システムズ、P&G、ベリタスソフトウェアなど民間企業のほか、米国政府の公式ポータルであるFirstGovなどでも採用されています。
また、独自のメタサーチとクラスタリング・テクノロジーを利用した検索サイト「Clusty.com」および「Clusty.jp」を運営しています。