クラレ、LCDの偏光フィルム向け光学用ポバールフィルム生産能力増強で約70億円投資
LCD(液晶ディスプレイ)の需要急拡大に対応する
偏光フィルム向け光学用ポバールフィルム生産能力の増強について
当社はこのたび、LCD(液晶ディスプレイ)に必須の部材である偏光フィルムのベースとなる光学用ポバールフィルムの生産設備を増設することを決定しました。(年産+3,000万m2完成予定2007年末:増強後の合計生産能力年産12,100万m2)
大型液晶テレビや液晶モニターなどの急拡大により、LCD市場は飛躍的に伸長しています。当社は、2005年に光学用ポバールフィルムの生産能力を従来の約2倍(クラレ西条3,1000万m2+クラレ玉島3,000万m2)に増強し、さらに2007年央の完成予定で3,000万m2の増強工事を進めていますが、その後の需要急増に対応するため、追加投資による生産能力増強が不可欠と判断しました。
これにより、液晶用偏光フィルム向け光学用ポバールフィルムの生産能力は、2007年末までに、現在の約2倍に増強され、旺盛な需要に的確に対応できる体制を築きます。
※「生産能力」は添付資料を参照
今回増設する新系列は、2005年にクラレ玉島に設置した設備と同様、LCDの大型化に対応する広幅品の生産が可能です。さらに、昨年開発した光学性能を大幅に改善した新規光学用ポバールフィルム<VF-PE>など、高度な品質要求にも対応できる設備です。
当社は、今後も液晶用偏光フィルム向け光学用ポバールフィルムのトップ企業として、新技術の開発や品質向上を積極的に進め、LCDの市場拡大に貢献したいと考えております。
設備増設の概要
● 場 所 :クラレ玉島株式会社岡山県倉敷市玉島乙島7471番地
(社長:西口克彦、資本金1,000万円クラレ100%)
● 設備能力 :年産3,000万M2
● 完工時期 :2007年末予定
● 設備投資額 :約70億円
以上