関西リサイクルシステムズ、三重県伊賀市にTVリサイクル処理の新工場
資源有効利用に向けた環境取り組みの強化
家電リサイクル会社「関西リサイクルシステムズ(株)」が三重県伊賀市に新工場を建設
シャープと三菱マテリアル、三洋電機、ソニー、日立アプライアンス、富士通ゼネラル、三菱電機の7社が共同で出資している家電リサイクル会社「関西リサイクルシステムズ(株)」は、2011年のアナログ放送終了によるテレビの買い替え増加を見据え、三重県伊賀市に主にテレビのリサイクル処理を目的とした新工場を建設します。大阪府枚方市の第1工場に次ぐ第2工場として、2006年12月の稼動を予定しています。
第2工場は、テレビの分解からガラスカレット精製※1までの一連のリサイクル技術を新しく採用し徹底した再資源化を進めるとともに太陽光発電によるグリーン電力※2を活用した環境にやさしい工場を目指します。
また、液晶の主力生産拠点である三重県亀山市と多気町、技術開発拠点である奈良県天理市の近くに立地し、製造・研究部門とリサイクル現場との連携強化を図ってまいります。そして双方で得た情報やノウハウを、設計・開発部門にフィードバックし、リサイクルしやすい商品設計や循環型材料の開発を積極的に展開します。
2001年4月に施行された家電リサイクル法は広く浸透し、2005年度業界全体の引取台数は約1,162万台(前年比約104%)に達しております。現在、第1工場では、近畿地区2府2県から回収される使用済家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫/冷凍庫、洗濯機)を年間約82万台リサイクルしております。今後もリサイクル技術の革新を図るとともに、再資源化を推進してまいります。
■新工場(第2工場)の概要
建 設 地:三重県伊賀市島ヶ原8787番地
敷地面積:約7,200m2
処理品目:主にテレビ類
処理能力:年間約50万台(ブラウン管テレビ)
処理工程:テレビの分解工程からガラス精製工程・プラスチック破砕工程までの設備を導入
人員:約40名(予定)
稼動予定:2006年12月(建設開始 2006年8月)
■関西リサイクルシステムズ(株)の概要
所 在 地:大阪府枚方市春日北町2丁目28-1
処理品目:家電リサイクル4品目
処理台数:年間 約82万台(05年度)
資 本 金:3億円
出資比率:シャープ(株) 43.3%、三菱マテリアル(株) 40.0%、三洋電機(株) 3.3%、ソニー(株) 3.3%、日立アプライアンス(株) 3.3%、(株)富士通ゼネラル 3.3%、 三菱電機(株) 3.3%
特長:・回収されたプラスチックを洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどの家電製品の部品に再利用。
・リサイクルしやすい商品設計や循環型材料の研究開発に寄与。
・環境教育の場として、地域社会に貢献。
※1 使用済みのブラウン管のガラスから異物を取り除き細かく精製する。
※2 自然エネルギー(太陽光、バイオマス、マイクロ水力、地熱など)で発電された電力のこと。
(注)ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日時点の情報です。ご覧になった時点で、内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。