日本鉄鋼連盟、7月の鉄鋼生産概況を発表
鉄鋼生産概況2006年7月
粗鋼生産986万トン、前月比1.7%増、前年同月比4.5%増
◎2006年7月の鉄鋼生産動向をみると、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)のいずれも前月比、前年同月比とも増加した。
○銑鉄生産は724.8万トンと前月に比べ38.1万トン、5.6%増加、前年同月比1.8%増加となり、前年同月比では5カ月振りの増加となった。
なお、7月の高炉稼働基数は前月と同様35基中28基であった。
○粗鋼生産は985.8万トンと、前月比で16.8万トン、1.7%増加、前年同月比では4.5%増加となり、前年同月比で2カ月連続の増加となった。
7月の炉別生産をみると、転炉鋼は736.2万トンと前月比4.0%増(前年同月比2.4%増)、電炉鋼は249.6万トンと同4.5%減/2カ月連続減(同11.5%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼は2カ月連続の増加、電炉鋼は8カ月連続の増加となった。
7月の鋼種別生産では、普通鋼は774.2万トンと前月比2.0%増(前年同月比4.6%増)、特殊鋼は211.6万トンと同0.6%増(同4.2%増)となり、前年同月比では普通鋼は2カ月連続の増加、特殊鋼は7カ月連続の増加となった。
○熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は886.7万トンと前月比11.3万トン、1.3%増/3カ月連続増(前年同月比4.3%増/2カ月連続増)となった。
○普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は712.6万トンと前月比10.3万トン、1.5%増/3カ月連続増(前年同月比4.9%増/2カ月連続増)となった。
7月の生産品種別では、条鋼類が206.7万トン、前月比1.4%減/2カ月連続減(前年同月比12.7%増)で、前年同月比では10カ月連続して増加し、一方、鋼板類は498.1万トン、前月比2.5%増/3カ月連続増(前年同月比1.8 %増/2カ月連続増)となった。
7月の主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が390.0万トン(前月比4.0%増、前年同月比3.1%増)、厚板が99.1万トン(同1.2%減、同0.6%増)と、共に前年同月比2カ月連続で増加した。一方、小形棒鋼(101.5万トン、同3.0%減、同11.6%増)とH形鋼(38.6万トン、同2.2%増、同17.4%増)が前年同月比で10カ月連続増、大形形鋼(12.5万トン、同3.3%減、同19.2%増)と中小形形鋼(12.6万トン、同9.7%減、同17.3%増)が前年同月比で8カ月連続増と主要条鋼類で前年を上回る基調が続いている。
○特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は、174.1万トンと前月比1.0トン、0.6%増(前年同月比1.7%増)となり、前月比、前年同月比共に2カ月連続の増加となった。