IDC Japan、国内通信事業者のインターネットデータセンター市場規模予測を発表
国内通信事業者のインターネットデータセンター市場規模予測を発表
・2005年における国内通信事業者が提供するiDC市場規模は、2,338億円
・同市場の2005年~2010年におけるCAGR(Compound Annual Growth Rate)は12.4%で、2010年には4,189億円に達する見込み
・事業継続性や災害復旧への関心の高まりにより、金融業、製造業などからの引き合いが増大傾向
IT専門調査会社 IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2005年における国内通信事業者のiDC市場規模と、2010年までの市場規模予測を発表しました。これによると、2005年の国内通信事業者が提供するデータセンターサービス市場規模は2,338億円でした。同市場は、2005年~2010年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)12.4%で推移し、2010年には4,189億円に達する見込みです。
主要通信事業者の顧客層は、大手企業、公共・公益事業からITベンチャー企業まで幅広く、特にITベンチャー企業では、確実に利益を出しつつあるEトレード企業やコンテンツ配信事業者、ポータル事業者が設備を増強する傾向にあります。また、BC(事業継続:Business Continuity)やDR(災害復旧:Disaster Recovery)関連の需要は、特に金融業、製造業で引き合いが増加しています。
国内通信事業者の提供するデータセンターサービス市場を、ITベンダーやSI事業者など、他業種を含む国内データセンターサービス市場全体との比較で分析すると、2005年における通信事業者のシェアは45.4%でした。内訳は、コロケーションが54.2%と強みを発揮する一方、ホスティング(34.3%)やITサービス(41.8%)はやや苦戦という状況が明らかとなりました。今後、上位レイヤーのITサービスでは、ITベンダーやSI事業者のサービスとの競争激化が予想されます。
IDC Japanの コミュニケーションズ マーケットアナリスト 川上 晶子は「国内通信事業者が提供するiDCに対するユーザー企業の需要は、2005年に入っても堅調に推移しており、2006年現在も上昇基調にある。ただし、上位レイヤーになるほどITベンダーやSI事業者の攻勢が激しくなるため、通信事業者の苦戦が予想される。今後、国内通信事業者が他業種との競争に勝ち抜き、収益を増大させるためには、通信事業者の強みを生かして、今後の需要が見込まれるBCやDR関連などで付加価値の高いサービスを展開する姿勢を市場に強くアピールする必要がある。さらに他社との協業体制の構築においては、出資やM&Aなど支配力を発揮できるアライアンスを視野に入れるべきであろう」と述べています。
今回の発表はIDCが発行したレポート「国内通信事業者のインターネットデータセンター市場 2005年の分析と2006年~2010年の予測」(J6040104)にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内主要通信事業者に対する直接的なインタビューなどを通じ、国内通信事業者のiDCの現状および問題点の提示、今後の見通し、戦略や報告製について明らかにしています。
(※レポートの詳細については IDC Japan へお問合せ下さい。)
国内通信事業者のインターネットデータセンター市場 2005年の分析と2006年~2010年の予測
http://www.idcjapan.co.jp/Report/C_Managed_Services/j6040104.html
< 参考資料 >
図1.国内通信事業者のiDC市場規模推移、2005年~2010年
図2.国内データセンター市場規模推移、2005年~2009年
(※ 関連資料を参照してください。)
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