エプソントヨコム、携帯端末機器向け1.8V低電圧対応VCXOを商品化
地上デジタル放送対応の1.8V低電圧対応VCXO(*1)をラインナップ
携帯端末機器向けに、広範囲な周波数可変特性も実現
エプソントヨコム株式会社(社長:加々美 健雄)は、この度、VCXOでは最小クラスの(3.2×2.5mm)サイズで、1.8Vの低電圧に対応した「VG-4231CE *QEMシリーズ」を商品化いたします。このサイズで低消費電流・低電圧対応を可能としながらも、広範な周波数可変特性を実現しています。サンプル価格は1000円/個で、2006年10月よりサンプル出荷を開始いたします。
当社は、小型で特性の優れた製品に加え、特に省電力化要求が高まっている地上デジタル放送受信ユニットなどの携帯端末機器内の画像信号処理用クロックに必要とされる、VCXO需要にお応えするために、お客様からご好評を頂いております3.2×2.5mmサイズ「VG-4231CEシリーズ」に、この度1.8V対応機種「VG-4231CE*QEMシリーズ」をラインナップする事により、携帯端末機器などの省電力化ニーズにお応えしてまいります。
また、このシリーズは従来機種に比べ消費電流も45%削減しており、3.2×2.5mmという小型サイズで低消費電流・低電圧対応を実現しながらも、当社独自の水晶振動子加工技術および超精密実装技術により、APR(*2) ±80×10-6 Min.という広範囲な周波数可変特性を同時に実現しています。
尚、10月3日(火)から幕張メッセにて開催されます、『CEATEC2006』展示会場の当社ブース(ブースNo.5E03)において、当製品を含む豊富な水晶応用デバイスの展示を行います。是非会場へお越しいただき当社の製品ラインナップをお近くでご覧下さい。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
主な仕様は、添付資料をご参照ください。
【 用語説明 】
(*1)VCXO:電圧制御型水晶発振器
(Voltage Controlled X'tal Oscillator)
印加電圧によって発振周波数を制御する機能を持った水晶発振器。エプソントヨコムは、電圧制御型水晶発振器としてVGシリーズ,TCOシリーズを販売しています。
(*2)APR(Absolute Pull Range):絶対周波数可変範囲
APR = 周波数可変量-(周波数許容偏差+経時変化+衝撃+振動等の周波数変化分)
周波数許容偏差は、周波数初期変化、周波数温度特性、電源電圧変動、負荷変動、リフロー変動を含む。また、本シリーズの経時変化は5年前提。