NEC、複数の電子決済サービスに対応できる汎用リーダライタ・システムを開発
複数の電子マネー/モバイルクレジット決済を実現する
流通・サービス業向け汎用リーダライタ・システムの開発について
日本電気株式会社(以下NEC、代表取締役 執行役員社長 矢野 薫)はこのたび、FeliCaを活用した電子マネーやモバイルクレジット、電子ポイント・クーポン等、複数の電子決済サービスへの対応が可能で、オンラインにより各種電子マネーやモバイルクレジットサービスを自由に追加・変更可能な流通・サービス業向け汎用リーダライタ・システムを開発いたします。
流通・サービス業向け汎用リーダライタ・システムは、2006年末を目処に開発を完了する予定であります。このシステムは、株式会社サークルKサンクス及び株式会社ローソン(以上50音順)での導入が決定しており、NECでは今後、他のコンビニエンス・ストアやファーストフード、ファミリーレストラン等の流通・サービス事業者に対して、積極的に採用を働きかけていく予定です。
汎用リーダライタ・システムで利用可能な電子決済サービスとしては、現在までのところ、プリペイド型のエディ(Edy)、スイカ(Suica)とクレジット型のアイディ(iD)、クイックペイ(QUICPay)、スマートプラス(Smartplus)、ビザタッチ(Visa Touch)(いずれも50音順)の6種類を予定しており、それぞれビットワレット株式会社(代表取締役社長;川合 成幸)、東日本旅客鉄道株式会社(代表取締役社長;清野 智)、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(代表取締役社長;中村 維夫)、株式会社ジェーシービー(代表取締役執行役員社長;信原 啓也)、UFJニコス株式会社(代表取締役社長;大森 一廣)、ビザ・インターナショナル(日本総支配人;ジェームス・J・オールヒューゼン)とシステム開発を進めております。
今後は、他の決済サービス事業者や電子マーケティング事業者とも順次システム検討を行い、汎用リーダライタ・システムで利用可能な電子決済サービスを順次増やしていく予定です。
汎用リーダライタ・システムの特長は、様々な電子決済アプリケーションをオンラインで後から搭載可能な点であり、本システムを採用する流通・サービス事業者は、リーダライタ端末を増設することなく、自由に電子決済アプリケーションを選択することが可能となります。
また、POS端末に外付けするタイプとPOS端末に内蔵するタイプの両方を開発しており、流通・サービス事業者のご要望に応じて提供していきます。
これまでは、流通・サービス事業者が電子マネーや電子ポイント等の電子決済アプリケーションを店舗に導入する際には、決済サービス事業者毎に異なる専用のFeliCaリーダライタ端末を設置する必要があり、流通・サービス事業者にとっては複数のFeliCaリーダライタ端末を導入することは、コスト面からも設置場所の面からも困難でした。
一方、電子決済サービス市場は、2001年のEdy(電子マネー)、Suica(乗車券)のサービス開始を皮切りに、2004年にはSmartplus、2005年にはQUICPay、iD、2006年にはVisa Touch(以上サービス開始順)が順次サービスを開始しており、今後消費者が日常的に持ち歩く決済手段は多様化していくことが想定されます。このため、流通・サービス事業者からは、複数の電子決済サービスに対応可能なシステムの開発を望まれていました。
このような背景の中で、NECはコンビニエンス・ストアをはじめとする大手流通チェーンのお客様への店舗・POSシステム、本部・センタシステムの豊富な導入実績があることから、汎用リーダライタ・システムの開発にいち早く着手してまいりました。NECでは、流通・サービス事業者に対して積極的に採用を働きかけ、今後3年間で10万台の汎用リーダライタ・システムの販売を目標にしております。
NECは電子決済サービス市場の普及拡大に向けて、流通・サービス事業者および消費者の利便性向上に貢献していきます。
以 上
「FeliCa」はソニー株式会社が開発した非接触型ICカード技術です。
「FeliCa」はソニー株式会社の登録商標です。
「Edy」はビットワレット株式会社が管理するプリペイド型電子マネーサービスのブランドです。
「Suica」は東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
「iD」は株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの登録商標です。
「Smartplus」はUFJニコス株式会社の登録商標です。
◆本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 流通サービス事業本部
ユビキタスソリューション推進本部
FeliCaビジネスソリューションセンター
電話:(03)3456-8426