NTTコム、IPv6マルチキャストによる緊急地震速報の全国試験を提供
IPv6マルチキャストによる緊急地震速報の全国試験提供について
NTTコミュニケーションズ株式会社(略称:NTT Com、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和才博美)は、平成18年11月15日より、IPv6※1マルチキャスト※2を利用した「緊急地震速報※3配信」の試験サービス(以下、本サービス)を提供します。
1.サービス概要
地震発生時に気象庁が発表する緊急地震速報を、IPv6マルチキャストにより全国に再配信します。
本サービスに対応した緊急地震速報受信装置は、配信された情報から予測震度、主要動(大きな揺れ)が到達するまでの時間を計算します。これにより、列車やエレベーターをすばやく制御して危険を回避し、オフィスや工場での避難行動につなげることによって被害を軽減させることが期待されます。
※添付資料参照
図1.配信の仕組み
図2.緊急地震速報警報画面(例)
2.試験サービスの内容
受付開始日
平成18年11月1日
試験提供期間
平成18年11月15日~平成19年1月31日
提供エリア
NTT東日本・西日本のIPv6サービス提供エリア
配信料金
試験サービス期間中は無料
必要な回線など
・NTT東日本・西日本が提供する「Bフレッツ」等の回線とIPv6サービス※4
・IPv6に対応した緊急地震速報受信装置※5
その他
・試験提供先については、気象庁の「緊急地震速報の先行的な提供について※6」の提供範囲となります。
・公共施設での放送など不特定多数への提供や、個人のお客さまへの提供は対象外です。
3.サービスの特徴
閉域網でマルチキャスト配信を行うことにより、多数ユーザに一斉配信した際も配信システムの負荷を集中させることがなく、通常のユニキャスト(1対1の通信)による配信に比べ、情報遅延の問題が低減出来ます。
NTT東日本・西日本が全国で提供しているIPv6サービスが利用出来るエリアであれば、容易に導入が可能です。
4.今後の展開
「先行的な提供」のお客さまについては、試験サービス終了後に本サービスに移行する予定です。また、個人のお客さまへの提供については、気象庁による緊急地震速報の本運用開始にあわせて提供することを目指します。
※別紙:用語の解説へ
http://www.ntt.com/release/2006NEWS/0010/1018a.html