STマイクロ、中国の「北京郵電大」など2大学とマイクロコントローラー開発研究所を設立
STマイクロエレクトロニクスは
中国の大学と提携して32bit マイクロコントローラ組込みシステムを開発
STがマイクロコントローラ、開発ツール、製品サポートを提供して、学生のトレーニングのための組込み開発研究所を設立
マイクロコントローラの設計と開発で業界をリードするSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、北京郵電大学(Beijing University of Posts and Telecommunications:BUPT)および北京交通大学(Beijing Jiaotong University:BJTU)との間で、組込みアプリケーション・テクノロジーの開発および電子工学を学ぶ学生への教育用の幅広い共同プログラムの一環として、両大学のキャンパス内へのマイクロコントローラ(MCU)研究所設立に関する共同事業契約を締結したことを発表しました。
32bit MCU分野で急速に頭角を現しているSTは、組込みシステムの実地トレーニング用に、ARMベースの先進的32bit MCUであるSTのSTR7と開発ツールを両大学に供給します。このトレーニングでは、工学部の学生が現実の組込み設計プロジェクトで作業を行うことになります。さらに、STは必要となるすべてのトレーニングおよび技術サポートを提供します。
このトレーニング促進のため、STの出資で両大学は教育と科学研究のためのMCU研究所を設立し、STのMCUとツールをベースとした学生トレーニング・コースを展開します。また両大学は、STの組込みシステム向けリファレンス設計基板に関する評価および改善のための分析結果を提供します。学生のトレーニングは、大学の新学期が始まった2006年9月からすでに開始されており、それぞれの大学で年間約1000人の学生がトレーニングを受けると予想されています。
STのグレーター・チャイナ、アジア太平洋およびインドの地域MCUマーケティング・ディレクターであるArnaud Julienneは次のように述べています。「STは、世界中の主要な教育および研究機関との緊密な共同作業に関して長い歴史を持っており、一流大学との長期的プログラムの提携を通した若い有能なエンジニアの育成に、全力で取り組んでいます。これらのイニシアティブは、STにとっても、中国の大学にとっても、そしてもちろん、業務環境で使用されている最新の開発ツールで貴重な経験を積むことができる学生にとっても、大きなメリットになります」
この3年間に、STは上海交通大学(Shanghai Jiaotong University)およびハルビン工科大学(Harbin Institute of Technology)との間でも同様の契約を締結しており、これらの大学でも学生たちがSTのMCU製品と開発ツールを使用したトレーニングを受けています。ハルビン工科大学では現在までに3,000人の学生がトレーニングを受けており、上海交通大学では1,500人の学生がトレーニングを受けてきました。
STのマイクロコントローラ製品、プラットフォーム、および開発ツールは、組込みアプリケーション、特にGPS(Global Positioning System)やPOS(Point-of-Sale)機器などの自動車および産業用アプリケーションにおいて、幅広く使用されています。USB(Universal Serial Bus)とCAN(Controller Area Network)を含む周辺機器およびインタフェースの幅広い選択肢、独立したクロックで動作する2組のAPB(Advanced Peripheral Bus)周辺バスによる柔軟な電源およびクロック管理、データ保持期間20年の高品質な内蔵Flash、充実したソフトウェアと使いやすい評価キットなどの重要な要素を備えたARMベースのSTR7ファミリ32bitマイクロコントローラは、次世代を担うエンジニア達にとって理想的なMCUです。
■STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。2005年の売上は88.8億ドルで、純利益は2億6600万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
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