NEC、ウズベキスタンでの第二次通信・放送拡充に関する円借款プロジェクトを完工
ウズベキスタンにおける通信・放送円借款プロジェクトが完工
~通信・放送インフラ整備に貢献~
NECは、ウズベキスタン全土を網羅する第二次通信・放送拡充に関する円借款プロジェクトをこのほど完工いたしました。
プロジェクトは、総延長3,487kmにも及ぶ光通信ネットワークシステム(光ファイバーケーブル及び伝送装置)をウズベキスタン全土に張り巡らせる通信インフラの整備、および同国全土でテレビ放送をカバーするため全州にわたり41局89台のテレビ送信システムを設置する、総額100億円の大規模通信・放送網拡充計画であります。
NECが2002年に完工した第一次通信円借款計画では、タシケント、ナボイ、ブハラ、ウルゲンチ、ヌクスといった主要都市を結ぶ総延長2,500キロメートルの幹線網を、交換機や光通信網、マイクロ通信網の敷設により構築いたしました。このたび完工した第二次通信プロジェクトでは、各主要都市に隣接する市や町まで幹線網を延長するとともに、タシケント東部の4都市を環状につなぐ光通信網を構築しました。またテレビ放送網は今回新たに円借款が認可されたプロジェクトであり、両プロジェクトが完工されたことにより、ウズベキスタンの通信・放送インフラに大きく貢献したことになります。
本年8月29日~30日に小泉首相(当時)がウズベキスタンを訪問した際は、カリモフ大統領より日本の円借款事業に対する謝辞が述べられました。特に、同国政府内では、2度にわたる通信・放送プロジェクトを納期内にスムーズに完工したことに対する評価は非常に高く、今後更なる通信インフラ拡充が期待される同国内で大きなプレゼンスを得たことになります。
NECはウズベキスタンにおいて1990年に衛星地上局及び国際交換機を受注して以来、同国向けに通信機器の輸出を積極的に取り組んできました。また1997年7月には、タシケント駐在員事務所を設立し、さらにタシケント通信大学内に最新機器の研修及び保守・修理を行うテクニカルセンターを設立し、同国の通信近代化に「人」(ソフト)の面でも貢献、現地技術者の養成に関わってきました。
NECは今後も、ウズベキスタンのみならず周辺中央アジア諸国向けの通信インフラ整備に貢献していく所存であります。
以 上