日本フードサービス協会、9月の外食産業市場動向調査を発表
日本フードサービス協会加盟会員社による
外食産業市場動向調査
平成18年9月度結果報告
社団法人日本フードサービス協会(略称:JF=ジェフ 本部:東京都港区 会長:米濱和英)では、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の平成18年9月度分の集計結果をまとめました。「外食産業市場動向調査」は、新規店も含めた外食市場の全体的な動向や業態の変化を把握する「全店データ」と既存店ベースによる店舗の経営状況・動向を探る「既存店データ」を業態別に集計し、前年同月比の指標として表しております。
<全店ベース(新規店も含めた)による外食市場の動向>
トータル売上は前年同月比104.6%と伸長
客数、客単価とも前年上回る
<全体概況>
外食産業の新規店も含めた全店ベースによる全業態トータルの9月度売上状況は、前年同月比104.6%と前年を4.6%上回った。客数は103.2%、客単価は101.3%とともにアップした。天候状況は秋雨が長かったものの、客数に大きな影響を及ぼすことにはならなかった。業態別の売上では、ファーストフード、ファミリーレストラン、パブ/居酒屋、ディナーレストラン、喫茶の全ての業態で前年を上回ったが、業種や企業によってはバラツキが見られる。客数は7月以降前年比プラスが続き、客単価も4月以降は前年を上回り、上昇傾向は続いている。店舗数は101.4%と若干の増加となっているが、とくに居酒屋関連の店舗の増加が目立つ。
既存店の売上は102.2%と前年同月を上回り、3月から7ヶ月連続でプラスとなった。
<業態別概況>
■ファーストフードの業態は、全体の売上は前年同月比106.7%と前年を大きく上回った。客数は105.1%、客単価も101.6%とアップした。分野別の売上では、全ての分野が前年を上回ったが、とくに洋風と和風、麺類、その他(カレー、アイスクリームなど)の伸びが高い。
■ファミリーレストランの業態は、全体の売上は100.9%と前年を0.9%上回った。客数は99.2%と前年を僅かに下回ったものの、客単価は101.7%とアップした。分野別では、洋風と中華は客数減により売上は僅かに下回ったが、和風と焼肉は客数が増え、売上もプラスとなった。
■パブ・居酒屋の業態は、全体の売上は109.0%と大きな伸びを示した。店舗数が111.3%と2桁増となり、客数は106.8%と増え、客単価も102.1%とアップした。とくに居酒屋の分野で店舗数および客数の増加が目立つ。
■ディナーレストランの業態は、売上は102.6%と前年を上回って推移した。客数は101.1%、客単価も101.5%とともに伸びた。客数・客単価ともに前年比プラスは05年4月以降続いている。
■喫茶の業態は、売上が103.7%と前年を3.7%上回った。客数は102.1%、客単価も101.6%と前年を上回った。