鹿島、電子デバイス工場用の簡易増設型フィルタ「OAレスキュー」を発売
電子デバイス工場を分子汚染物質から守る
簡易増設型ケミカルフィルタ『OAレスキュー』の販売開始
鹿島(社長:中村満義)は、このたび電子デバイス工場用の簡易増設型フィルタ『OAレスキュー』を開発し、10月よりACST-CS(株)から本格的に販売を開始しました。
本フィルタは、建設工事の際に発生する分子汚染物質(有機ガス、NOx・SOx等の無機物質)がクリーンルーム内に入り込むことを防止するものです。既設の外調機(外気を処理する空調機)に、簡易に低コストで取り付けられることが最大の特長です。また、周辺からの汚染源(農薬散布,火山性ガスなど)へも適用可能です。
電子デバイス工場の増設工事などを行う際には、その工事から発生する分子汚染物質が、稼動中のクリーンルーム内に入り込むことを防止する必要があります。
従来の増設工事では、クリーンルームの外気取り込み口と建設現場の距離を確保したり、工事中の風向きを考慮して対応していました。また、常設用のケミカルフィルタを設置する方法もありますが、フィルタ取り付けのスペースが無いことや、 工事期間中だけのために高価なフィルタを設置することがコスト的な課題となっていました。
そこで、既設の外調機に、簡易に低コストで取り付けられる簡易増設型フィルタ『OAレスキュー』を開発し、建設工事が既存クリーンルームに及ぼす影響を極力排除することを可能にしました。
本フィルタの特長は、次のとおりです。
・既設の外調機に設置するだけで外気からの分子汚染物質の除去が可能
・ほとんどのクリーンルームに適用可能
・クリーンルームが稼動中でも設置可能
・従来の常設ケミカルフィルタに比べ、半額程度にコスト低減が可能
・従来講じていた汚染源との距離をとる、風向きを考慮するといった工事上の制約がなくなるため、短工期化が可能
・30%の除塵性能も保有
今後、当社では、電子デバイス工場の増設工事などを行う際に、本フィルタを積極的に適用していく方針です。また、電子デバイス工場付近で散布される農薬や火山性ガスにも有効であることから、建設工事以外にも、一時的な汚染物質対応が必要な場合に積極的に提案していく考えです。
ACST-CS(株)ついて
商号 : ACST-CS株式会社
代表取締役社長 : 大束 昌三
所在地 : 〒541-0045 大阪市中央区道修町1-2-17
TEL:06-6229-2771 FAX:06-6231-8482
事業内容 : 化学品、並びに設備機器の販売業務
問い合わせ先 : 企画開発室 担当 土江和宏
TEL:03-3516-1211 FAX:03-3516-1216