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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2007'04.17.Tue

ノバルティス、「グリベック」が米国で5つの致死的な希少疾患の治療薬として承認を取得

ノバルティスのグリベック
治療法が限られている5つの致死的な希少疾患の治療薬として、
米国で新たに承認を取得

●今回の承認は、1つの規制当局が、1つの分子標的治療薬を5つの疾患を対象として同時に承認した初めてのケースとなる
●難治性固形がんである、隆起性皮膚線維肉腫について承認
●以下の4つの血液疾患の治療薬としても、承認を取得:
  ・再発または難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病
  ・骨髄異形成/骨髄増殖性疾患
  ・好酸球増多症候群/慢性好酸球性白血病
  ・侵襲的な全身性肥満細胞症
●わずか5年間でのグリベックにおける複数の承認は、共通のシグナル伝達経路をターゲットとした、治療薬開発という新たなアプローチの有用性をより明確に示す


2006年10月20日 スイス(バーゼル)-グリベック(一般名:メシル酸イマチニブ)は、米国において5つの致死的な希少疾患に対する治療薬として、それぞれ承認を取得しました。1つの規制当局が、1つの分子標的治療薬を複数の疾患の治療薬として同時に承認した初めてのケースであり、グリベックにとって重要な到達点となりました。
 これによってグリベックは、米国においてわずか5年間で、2つの固形がんと5つの血液疾患を含む、7つの疾患を適応症とする承認を取得したことになります。

 今回、米国食品医薬品局(FDA)によって承認された適応症は、いずれも致死的な希少疾患です。これらの疾患に苦しむ多くの患者さんにとって、グリベックが承認される前までは、既存の有効な治療法は極めて限られていました。
 ノバルティス オンコロジーの臨床開発部門のグローバル責任者であるダイアン・ヤング(Diane Young, MD, Vice President and global head of Clinical Development at Novartis Oncology)は、次のように述べています。「これらの5つの疾患に対するグリベックの有効性は、異なる組織や部位に発症するがんや疾患が、同じ分子標的治療に感受性のある共通のシグナル伝達経路を持つことをさらに明確に示しています。これらの承認は、ノバルティスがアクロメガリーやカルチノイド症候群、消化管間質腫瘍などの希少疾患に苦しむ患者さんのための治療薬開発に対し、過去から現在にわたってコミットし続け、さらに強固なものとしようとしていることを示しています」

 FDAによる承認は、ノバルティスによって実施された臨床試験と、独立した医療機関の研究者らによって実施された臨床試験の両方のデータに基づいており、これらの疾患に対する治療の有効性が示され、グリベック感受性のシグナル伝達経路と疾患の関連性が示唆されています。

 グリベックは、特定のがん細胞で重要な役割を果たすと考えられる、異常なチロシンキナーゼを標的としています。フィラデルフィア染色体陽性の慢性骨髄性白血病(Ph+ CML)やフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ ALL)などの血液がんにおけるBcr-Ablチロシンキナーゼの活性、ならびにKIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍(GIST)におけるKITチロシンキナーゼの活性を阻害し、治療効果を示すことが証明されています。
 また、研究者たちによって、様々な希少な血液学的疾患や固形がんに関わる血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)など他のチロシンキナーゼ活性も阻害すると知見が得られています。

 グリベックが承認を取得した新たな適応症には、1つの固形がんと様々な血液学的疾患が含まれています。固形がんは隆起性皮膚線維肉腫で、最初は胸部、腹部または足の皮膚に硬い腫瘤として発現します。一方、4つの血液学的疾患は以下のとおりで;
 ・再発または難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病;フィラデルフィア染色体が存在する非常に進行の速い血液のがん。
 ・骨髄異形成/骨髄増殖性疾患;骨髄中のある種の血液細胞が関与している。
 ・好酸球増多症候群/慢性好酸球性白血病;白血球の一つのタイプである好酸球が過剰に産生し続ける特徴を有する。
 ・侵襲的全身性肥満細胞症;白血球の一つのタイプである肥満細胞が過剰に存在する。

 EUにおいて、グリベックは最近、Ph+ ALLおよび成人の隆起性皮膚線維腫瘍に対する承認を取得しました。また、他の3つの希少疾患、すなわち骨髄異形成/骨髄増殖性疾患、好酸球増多症候群/慢性好酸球性白血病および侵襲的全身性肥満細胞症については、現在審査中です。


グリベックについて
 グリベックは、米国において新たな承認となった適応症のほかに、Ph+ CMLのすべての病気の治療薬として米国、EUおよび日本を含む世界90カ国以上で承認されています。また、外科的に切除不能または転移性のKIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍(GIST)の治療薬としてもEU、米国および他の国において承認されています。日本では、KIT(CD117)陽性GISTの治療薬として承認されています。EUにおいてもグリベックは、新規に診断されたPh+ ALL成人患者に対する化学療法との併用療法、および再発または難治性Ph+ ALL成人患者における単剤療法を適応として承認されています。また、グリベックは、外科的に切除不能な再発および/または転移性の隆起性皮膚線維腫瘍で、手術が適用されない成人患者の治療薬としても承認されています。

 グリベックの有効性は、CMLにおいていは血液学的効果および細胞遺伝学的効果、ならびに無増悪生存率に基づいて評価されています。Ph+ ALLにおいては血液学的および細胞遺伝学的効果、GISTおよびDFSPでは奏効率にも基づいて評価されています。生存期間延長については、対照臨床試験によって証明されていません。


グリベックの禁忌、警告および有害事象
 臨床試験では、グリベック投与例の大部分に有害事象が発現しましたが、そのほとんどは軽度から中等度であり、投与を中止する必要はありませんでした。

 グリベックの安全性プロファイルは、すべての適応症において同様でした。発現頻度の高かった副作用は、悪心、表在性浮腫、筋痙攣、発疹、嘔吐、下痢、腹部痛、筋肉痛、関節痛、出血、けん怠感、頭痛、咳嗽、浮動性めまい、消化不良、呼吸困難、皮膚炎、湿疹、体液貯留、好中球減少症、血小板減少症および貧血でした。グリベックは、実施されたすべての試験において単剤、化学療法との併用のいずれにおいても良好な忍容性を示しました。ただし、高用量の化学療法と併用した場合には、一過性の肝毒性が発現し、トランスアミナーゼの上昇や高ビリルビン血症が見られました。

 稀あるいは重篤な副作用には、敗血症、肺炎、うつ病、痙攣、心不全、血栓症/塞栓症、イレウス、膵炎、肝不全、剥脱性皮膚炎、血管性浮腫、スティーブンス-ジョンソン症候群、腎不全、体液貯留、浮腫(脳、眼、心膜、腹部および肺を含む)、出血(脳、眼、腎および消化管を含む)、憩室炎、消化管穿孔、腫瘍出血/壊死、股関節骨壊死/無血性壊死などです。

 グリベックは、イマチニブまたはその他の含有成分に過敏症の既往歴のある患者には禁忌となっています。妊娠可能な女性に対しては、グリベックの服用中は避妊するよう指導する必要があります。


 上記の発表には、将来を見据えた記述が含まれています。グリベックに関する将来の新たな適応症、売上、長期投与による患者への影響等の明示的、暗示的考察もこれにあたります。このような将来を見据えた記述については、既知または未知のリスク、不確実性、その他の要因が内在しており、明示・暗示を問わずグリベックについて予想を踏まえて述べられた将来の結果、成績、成果と実現する結果が相当程度異なることも考えられます。どの国においても、将来グリベックの追加適応症が確実に承認されるという保証はなく、将来の売上についても何ら保証されたものではありません。また、グリベックの長期使用による患者への影響についても保証されるものではありません。特にマネジメントのグリベックに関する期待は、多数のリスクによって影響を受けます。例えば、臨床データの追加分析、新たな臨床データ、予期しない臨床試験結果、予期しない行政の決定や遅延あるいは規制、特許やその他の知的財産権の入手もしくは継続維持の可能性、一般的な競合関係、政府・業界・一般社会からの圧力などです。詳細については米国証券取引委員会に提出したForm-20-Fをご参照ください。このように不確実な要素や予見できないリスクなどにより、将来の結果が現在の予想と異なる場合があることをご了解ください。本リリースは、現時点で明らかな情勢をもとに発信するものであり、将来における情勢の変化などによりその内容を改訂することはありません。


ノバルティスについて
 ノバルティスは、医薬品とコンシューマーヘルスにおける世界的リーダーです。ノバルティス グループ全体の2005年の売上高は322億米ドル(約3兆5,433億円)で、当期純利益は61億米ドル(約6,755億円)、研究開発費は48億米ドル(約5,330億円)でした。スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、約97,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。 http://www.novartis.com

以上

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