三菱電機、自動車業界向け加工ライン用数値制御装置「CNC C70」を発売
高速処理でサイクルタイム短縮に貢献
三菱 自動車業界向け加工ライン用数値制御装置「CNC C70」発売のお知らせ
三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、自動車のエンジンやトランスミッションなどの部品を加工するトランスファーライン用数値制御装置(CNC)の新製品「CNC C70シリーズ」を2007年1月20日から発売します。
本品は、11月1日~8日に開催される日本国際工作機械見本市「JIMTOF2006」に参考出品します。
【 発売の概要 】
シリーズ名、形名:MITSUBISHI CNC C70 NC制御ユニット Q173NCCPU
主な仕様:制御軸数 NC軸+PLC軸+主軸 16軸
価 格:個別見積もりによる
発売日:2007年1月20日
生産台数:初年度 100台/月
【 発売の狙い 】
自動車エンジンのシリンダヘッドやシリンダブロック、クランクシャフトやトランスミッションケースなどを加工するトランスファーラインの構築には、生産性の向上をはじめ生産システム全体の最適化、トータルコスト削減が重要視されており、個々の加工工程を最短化するだけでなく、前後の工程と連携した制御が課題となっています。このため、トランスファーライン用のCNCには数値制御機能のほかに高度なシーケンス制御機能が求められ、当社はこれまで「CNC C64シリーズ」で応じてきましたが、昨今の市場からはさらなる制御速度の高速化や各種FA機器との接続性の向上が求められています。
当社は今回、工場のFA機器をネットワークでつないで生産現場の改革を支援する三菱FA統合ソリューション「e-F@ctory」のコンセプトの下、生産システムの高性能化と高効率化を支える各種FA製品群と親和性が高く、処理時間や交信処理能力を飛躍的に向上させた、トランスファーライン用CNCの新シリーズを発売します。
【 新製品の特長 】
1.生産サイクルタイム短縮に貢献
加工指令の中核をなすNC制御ユニットの補間演算能力を従来のC64比2倍に高速化しており、さらに高速シーケンサと組み合わせることにより、軸の早送り時間や周辺装置のシーケンス処理時間などを短縮します。
NC処理とシーケンス処理を並行して実行することにより、複雑な制御でも信号待ちすることなく、システム全体のサイクルタイム短縮に貢献します。
2.フレキシブルなシステム構築が可能
NC制御ユニットは小型化して、当社シーケンサ「MELSEC-Qシリーズ」のスロットに実装可能としました。「MELSEC-Qシリーズ」の200種類を超える豊富な周辺ユニット群が直接使用できるので、システム内容やシステム規模に応じた柔軟なシステムを構築できます。
また表示部は、大画面で拡張性に富む当社「GOT1000」シリーズに接続できるので、各種のシステム操作画面を容易に作成できます。
3.トータルコスト削減に貢献
システム設計やプログラミング、立ち上げ調整、運用・保守には「MELSEC-Qシリーズ」の開発環境「GX-Developer」が使用でき、また保守パーツも「MELSEC-Qシリーズ」と共用可能です。ユニットの小型化により盤内の設置面積は45%削減でき、組み立て・配線・立ち上げ調整工数の削減と合わせトータルコストの削減に貢献します。
【 お客様からのお問い合わせ先/資料請求先 】
三菱電機株式会社 NC事業推進部
〒104-6212 東京都千代田区丸の内2-7-3(東京ビル)
TEL 03-3218-6570
FAX 03-3218-6822
*主な仕様などは、添付資料をご参照ください。