伊藤忠ケーブルシステム、既設テレビケーブル利用のインターネット接続システムを発売
伊藤忠ケーブルシステム株式会社(本社:東京都港区、社長:武田喜男)は、既設のテレビ同軸ケーブルを利用してインターネットに接続できるシステムの販売を開始した。販売するシステムは戸建て向けのホームネットワークと病院、ホテル、アパート、マンション向けの集合住宅ネットワークの2つのタイプで、商品名は「HomePNA3.0 over Coax HCNA CET-330とCEM336」。通信速度は、データ転送部分が最大で毎秒128メガビットと、ADSLより高速。戸建て向けとして、大手FTTH通信キャリアのトリプルプレー(映像、インターネット、電話)サービスのソリューションとして、導入を提案する。病院向けでは、既設の同軸ケーブルを利用してインターネットの接続環境を整えることができる。また、採算の問題からFTTHの導入が進んでいない中小規模の集合住宅向けでは、VDSLに替わるソリューションとしての展開を見込む。価格は親機28,000円、子機18,000円程度で、1:Nの構成で利用できる。テレビ信号とインターネットを重畳するには、これまで大規模なセンター装置を必要としていたが、安価な対向モデムにてシステムの構築を実現することが特徴。
「HCNAとは」
HCNAはHPNA3.0 over Coax の略称で、P(Phone:電話線)をC(Coax:同軸)に置き換えたものです。
つまり同軸ケーブルを使ったHPNA3.0の伝送技術を指しております。
「商品の概要」
HCNAは、イーサーネット信号を同軸ケーブルで伝送するシステムです。
機器本体はブリッジとして動作いたします。HCNAは親機(Master)と子機(EndPoint)から
なります。同軸ケーブルでの最大伝送速度は128Mbpsにて転送いたします。
既設の同軸ケーブルをあたかもLANケーブルのように利用できるシステムです。
「HCNAの特徴」
HCNAは、HomePNA3.0(HPNA3.0)の仕様に準拠したシステムです。
同軸ケーブルでの伝送は最大128Mbpsのハーフデュープレックスにて行われます。
接続の構成は親機1台に最大15台の子機が接続可能となっております。
同軸内を伝送する信号は4-21MHzの帯域にて通信します。既設のテレビ受信用の
同軸ケーブルにこのHCNAの信号を重畳することにより通信を行うことが
可能となります。伝送可能な減衰量は-53dBとなっております。
HCNAネットワークにおいて登録可能なMACアドレス数は自機を含めて最大32個と
なっております。
「製品の特徴」
MA(Master)は、IPアドレスを設定することができHCNAの設定を行うことができます。
設定はブラウザより行うことができ、子機の接続状態を見ることができます。
MAの以下の機能を有しております。
・IPアドレス設定
・EPマネイジメント機能
・プライバシーキー機能
・EPファームアップ機能
・EPテスト通信
・QOS機能
・LANインターフェース設定
・ユーザー登録機能
・アクセスセキュリティ機能
・Telnetサーバー機能
・HTTPサーバー機能
・SNMP機能
・SYSLOG機能
・SNTP機能
・リブート機能
・デフォルト設定機能
・PING機能
※製品概要など詳細は下記を参照
関連サイトURL
http://nw.itochu-cable.jp/