忍者ブログ

ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

ニュースサイトなど宛てに広く配信された、ニュースリリース(プレスリリース)、 開示情報、IPO企業情報の備忘録。 大手サイトが順次削除するリリースバックナンバーも、蓄積・無料公開していきます。 ※リリース文中の固有名詞は、発表社等の商標、登録商標です。 ※リリース文はニュースサイト等マスコミ向けに広く公開されたものですが、著作権は発表社に帰属しています。

2024'11.28.Thu
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2007'04.16.Mon

米AMD、ATI Technologiesを約54億ドルで買収完了

AMD、ATIの買収を完了、プロセッサ分野における強力なチームが誕生
-初のプラットフォーム・ソリューションを2007年に提供し、革新、選択肢の拡大、成長に注力-
-業界初となるCPU/GPU統合型シリコン・ソリューションの実現に向け、「Fusion」イニシアティブを発表-


 AMD(本社:米カリフォルニア州サニーベール、会長兼CEO:ヘクター・ルイズ)は本日、約54億ドルに上るATI Technologiesの買収を完了したと発表しました。テクノロジリーダである2社の相互補完的な強みを結集した新生AMDは、プロセッサ分野の強力なチームとして業務を開始し、テクノロジ業界における、技術革新、選択肢の拡大、そして成長に注力します。約1万5,000人の従業員を擁する新会社は、マイクロプロセッサに関するAMDのテクノロジ・リーダーシップと、グラフィックス、チップセット、デジタル家電の各分野でのATIの強みを統合すべく、両者の力を結集しました。

 AMDのHector Ruiz(ヘクター・ルイズ、会長兼CEO)は次のように述べています。
 「ATIをAMDファミリの正式な一員として迎えたことにより、本日は私どもの従業員、パートナ、お客様にとって記念すべき日となりました。新生AMDは、その第一日目に相互補完的な技術セットを提供し、かつてない水準の革新を巻き起こすとともに、業界により広範な選択の自由を提供し続けます。有能な従業員のに支えられ、新生AMDには、マイクロプロセッサ、グラフィックス、チップセット、家電の各分野でオープン・プラットフォームや統合ソリューションを提供するための包括的な知的財産(IP)が揃いました。短期的にはお客様にかつてない水準の選択の自由を提供し、長期的には革新に関する無限の可能性が得られると確信しています。」


■買収の詳細
 買収の条件によると、AMDは2006年10月24日現在でのATIの発行済み普通株の株式数に基づき、ATIの発行済み普通株すべてを約43億ドルの現金と5,800万株のAMD普通株により買収します。ATIに関する発行済みのオプションと制限付き株式(RSU)を含みます。ATIの買収価額は、2006年10月24日時点のAMD普通株の1株当たり20.32ドルという価格に基づき、想定されている株式授与の価値を除外して約54億ドルとなります。

 AMDはこの買収の現金部分について、手持ち現金と新規借入により資金を調達しました。AMDはMorgan Stanley Senior Fundingから25億ドルのターム・ローンを受け、これを手持ち現金、現金等価物、有価証券残高の合計約18億ドルと組み合わせて買収の資金としました。

 AMDは、この買収において、ATI普通株に対して適用される最終的な比例配分比率を発表しました。ATI普通株1株当たりに支払われる総額は、Plan of Arrangementおよびその修正に定義されるParent Closing Stock Priceに基づき、約21.36ドルとなります。各ATI株主の最終的な選択結果に基づき、以下の通り比例配分が行われます。

 l現金を受け取ることを選択したATI株主には、現金を受け取ることを有効に選択した普通株1株当たり、現金約18.59ドルおよび約0.1245株のAMD普通株を受け取る権利が与えられます。
 l株式を受け取ることを選択したATI株主には、株式を受け取ることを有効に選択した普通株1株当たり、約0.9596株のAMD普通株を受け取る権利が与えられます。
 l選択を行わなかったATI株主には、選択が行われなかった株式1株当たり、約0.9596株のAMD普通株を受け取る権利が与えられます。

 この比例配分が必要になったのは、ATI株主が受け取りを希望した現金の総額がAMDによる調達額を上回ったためです。端株については、すべて現金で支払われます。


■2007年、統合プラットフォームを発表予定
 AMDとATIは、プラットフォーム開発、およびテクニカルサポートそれぞれの合同チームを台北および上海に設置し、お客様により良いサービスを提供する予定です。これらのチームは、既に存在するオースティンおよびトロントのチームに加えて、研究開発やサポートを提供し、最適化されたプラットフォーム開発のための完全なソリューションをお客様に提供します。

 AMDは、法人向けクライアント、モバイル、そしてゲームおよびメディア・コンピューティング市場を含む、鍵となる市場のニーズに応えるために2007年に幅広い統合ソリューションを提供する予定です。次世代のAMD Turion? 64モバイル・テクノロジに基づくプラットフォームのバッテリ寿命の延長を目的とした技術革新や、より強化されたAMD LIVE!(TM)デジタルメディアPCプラットフォームなどの技術革新によって、PCユーザは、写真、音楽、動画などの楽しみ方を更に広げることができるようになります。
 AMDは、これらの統合されたプラットフォームの技術革新は、システム安定性の向上、製品化までの時間の短縮、性能および消費電力の効率化を実現し、PCユーザのコンピューティング体験を向上させると確信しています。

 マイクロソフト社のJim Allchin氏(Co-President of Microsoft’s Platforms & Services Division)は次の様に述べています。
 「プロセッシングの分野、特にグラフィックスにおける技術革新と統合を推進することで、新生AMDは、飛躍的に強化されたWindows Vista(TM)のコンピューティング体験を更に向上させる可能性を持っています。我々は、この合併がもたらすその可能性に興奮しています。」

 AMDは更に、成長を続けるデジタル家電市場に向けてプロセッシング・ソリューションを提供する機会があると見込んでいます。AMDはデジタル家電市場への投資の機会と、ハイエンドのディスクリート・グラフィックス市場における新しい機会を追求することで、ATIの強みを活用していきます。業界をリードする技術と、お客様との綿密な関係によって、AMDは、デジタル融合に本格的に取り組む位置に就きました。
 AMDは、重要な意味を持つIP(画像処理)技術を梃子に、エンドツーエンドのコンテンツ配信と、エンドユーザ体験を豊かにする接続性能とを促進する新しい技術革新と製品を創り出します。

■CPU/GPU シリコンの “Fusion (融合)” -お客様のためのもう一つの業界初の試み
 AMDは、中央演算処理装置(CPU)とグラフィックス処理装置(GPU)が、シリコンレベルで設計統合されるx86プロセッサの新しい分野を開発する予定です。この一連のデザイン・イニシアチブをまとめて、“Fusion(融合)”というコードネームとしました。Fusionプロセッサの設計は、今日のCPUのみのアーキテクチャに対して、ワット性能向上に関する一段上の機能を提供するものであり、3Dグラフィックス、デジタルメディア、ハイパフォーマンスコンピューティングなどの重要性が高まりつつある今日の世界において、より良い顧客体験を実現するものです。

 このFusionプロセッサにより、AMDはオープン・プラットフォームの推奨を更に継続すると共に、エコシステムを通じて、各企業が特定の業務の最適化を目的とした、革新的な新しいコプロセッシング・ソリューションを開発することを推進します。AMDによるFusionプラットフォームは、増え続けるPCパワーユーザの高い要求に対応するため、ハイエンドのディスクリート・グラフィックス、物理アクセラレータ、PCI Expressベースのソリューションを全面的にサポートします。

 AMDのPhil Hester(フィル・ヘスター、上級副社長、CTO)は、次のように述べています。「Windows Vistaの発売、3Dグラフィックス機能の強化、そしてデジタルメディアとデバイスの収束は、より高いパフォーマンス、グラフィックス性能、そしてバッテリ寿命向上へのニーズを加速させるでしょう。
 多様化し続けるx86コンピューティング環境においては、単純により多くのCPUコアを基本アーキテクチャに追加するだけでは、充分とは言えません。
 x86のスケールが、パームトップからペタフロップスまで広がる中で、CPUとGPUのコンピューティング能力の双方を活用したモジュラープロセッサデザインが、2008年もしくはそれ以降のコンピューティングに対応するために必要不可欠となるのです。

 Fusionプロセッサは、2008年後半から2009年前半の登場を予定しており、ラップトップ、デスクトップ、ワークステーション、サーバ、デジタル家電製品、更に高成長市場の特殊なニーズに向けた独自のソリューションを含む、AMDの主要な技術分野において採用される予定です。


■AMDについて:AMD(NYSE:AMD)は、コンピュータ業界、通信業界、家電業界向けに革新的なマイクロプロセッサ・ソリューションを提供するグローバル・リーダーです。1969年に設立されて以来、世界中のお客様のニーズに適した、優れたコンピューティング・ソリューションを提供し、お客様の発展を支援するための努力を続けています。日本AMD株式会社はその日本法人です。詳細については、http://www.amd.com(英語サイト)または、http://www.amd.co.jp(日本語サイト)をご覧ください。


 AMD、AMD Arrowロゴ、AMD Opteronならびにその組み合わせはAdvanced Micro Devices, Inc.の商標です。HyperTransportはHyperTransport Technology Consortiumの許諾商標です。その他すべての名称は、情報提供の目的においてのみ記載されているもので、名称を所有する企業・団体などの商標である場合があります。


※このプレスリリースは、米国サニーベール10月25日発英文リリースの抄訳です。

PR
Post your Comment
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
trackback
この記事のトラックバックURL:
[18628] [18627] [18626] [18625] [18624] [18623] [18622] [18621] [18620] [18619] [18618
«  BackHOME : Next »
広告
ブログ内検索
カウンター

忍者ブログ[PR]