京セラ、温室効果ガス削減で国内2工場へ高効率ターボ冷凍機を導入
「年間約1万5000t-CO2の温室効果ガス」削減に貢献
国内2工場への高効率ターボ冷凍機の導入
京セラ株式会社(社長:川村誠)は、地球温暖化防止対策の一環として、滋賀八日市工場と鹿児島川内工場に「高効率ターボ冷凍機」を導入しましたのでお知らせいたします。
ターボ冷凍機は、クリーンルームをはじめとするプロセス空調や作業空調など、工場空調の熱源機として利用されているもので、これまでに当社では国内の工場に計8台の高効率ターボ冷凍機を導入しています。
このたび、新たに導入する滋賀八日市工場では、年間約1,460 t-CO2(同工場2005年度排出量の3.4%)、鹿児島川内工場では、年間約13,530 t-CO2(同工場2005年度排出量の14.9%)、合計年間約15,000t-CO2の温室効果ガス排出量を削減することが可能となります。この約15,000t-CO2は、一般家庭の約2,800世帯※から排出される温室効果ガスの総量にも相当します。
※1世帯あたりが年間に排出する温室効果ガス約5,400 kg-CO2から算出(参考:環境省 http://www.env.go.jp/)
■今回の導入概要
1)導入先 : 滋賀八日市工場 1台、鹿児島川内工場 6台
2)導入設備 : 高効率ターボ冷凍機(冷凍機容量計3,440USRT)
3)導入効果予想 :滋賀八日市工場(年間約1,460 t-CO2)、鹿児島川内工場(年間約13,530 t-CO2)の両工場において、年間約15,000t-CO2の温室効果ガス排出量を削減。
4)設置時期 : 2006年10月
八日市工場に導入したターボ冷凍機
(※参考画像あり)
■温室効果ガス削減に向けて、さらに4台導入予定
2005年2月の京都議定書発効を機に、各社とも温室効果ガスの削減について具体的な目標を掲げて環境保護活動を推進しています。当社でも、温室効果ガスを削減する具体的な目標として、同排出量(京セラ単体)を2007年度に「1990年度比6%削減」、2009年度に「1990年度比10%削減」を目標として掲げ、様々な取り組みをおこなっています。
この取り組みの一環として、当社では、来年度も引き続き京セラ国内の主要工場・研究所に高効率ターボ冷凍機を導入する計画をしており、2007年4月には中央研究所と鹿児島隼人工場に各1台、2007年5月には鹿児島国分工場に2台を導入する予定です。
■総量削減を基本に、原単位で大きな削減実績
当社では、環境方針を具体化し、取り組み内容と中長期的な到達点を明確にするために、京セラグリーン委員会の各部会・委員会で、1992年より3年間を一つの活動期間とした計画を定め、積極的な環境保護活動を推進してまいりました。2005年度からは第5次環境保護推進計画の活動を開始し、エネルギー使用量の削減など31の活動項目と数値目標などを年度毎に設定し、進捗管理をおこなっています。
なかでも、温室効果ガス排出量の削減については“原単位はもとより総量を削減する”という一段階高い目標を掲げて取り組んでいます。2005年度は、鹿児島国分工場のエネルギー複合運用システムの稼動、SF6の削減、鹿児島川内工場にて実施した省エネ工事などによる効果が現れ、2004年度と比較して約9,900 t-CO2の温室効果ガスを削減しました。また、原単位における2005年度排出量は1990年度比28%減と大きな実績を上げています。