ロート製薬、「体質改善意識と漢方薬に関する意識調査」結果を発表
体質改善意識と漢方薬に関する意識調査
漢方薬は‘体質改善’に効果的71.9%
でも薬局・ドラッグストアの漢方薬は「使ったことがない」62.6%
その訳は「分かりにくさ」にあった!
ロート製薬株式会社(本社:大阪市/社長:山田邦雄)では、『分かりやすい漢方薬』をコンセプトにした漢方薬の新シリーズ「和漢箋(わかんせん)」の発売に先駆け、現代日本人の体質の改善意識と漢方薬に対する意識を探る目的で、2006年9月全国の20-59歳の男女416名にアンケート調査を行いました。
この結果から、体調がいつもすっきりしない現代日本人にとって、一般用漢方薬は「体質改善に効果的である」というイメージをもたれているにも関わらず使用経験が少なく、漢方薬特有の「分かりにくさ」が障壁となっていることが分かりました。以下に調査結果を示します。尚、本調査では薬局・ドラッグストアで販売されている一般用漢方薬を対象にしています。
■現代人はいつも体調がすっきりしない半健康状態。
体調について聞いたところ、「病気ではないが体調万全とは言えないことが時々ある」、「病気ではなく日常生活や仕事に大きな支障はないが、いつも体調がすっきりしない」と答えた人は合わせて59.4%にものぼり、多くの現代日本人は病気ではないものの、体調がすっきりしないという「半健康状態」であることが分かりました。
■不調の原因は20代女性の50.0%、30代女性の38.9%が「体質」を大きな要因と考えている。
不調の原因については、全体では「ストレス(58.7%)」、「運動不足(56.1%)」、「年齢・加齢(52.7%)」という回答が多かった中、20代女性と30代女性ではその原因を「体質」と考えている人も多くいることがわかりました。(20代女性:50.0%、30代女性:38.9%)
■しかし、生まれつきだとあきらめず、約8割は「体質を改善できる」と意欲的。
体の不調や病気のなりやすさなどを「体質」という言葉で説明することがありますが、「体質」は生まれつきのもので変えることができないと考えている人は17.3%にとどまり、約8割の人が「体質は変えることができる」と意欲的に捉えていることがわかりました。
■漢方薬は「体質改善に効果的」だと71.9%の人が認識している。
漢方薬は「体質から改善できそう」といったイメージを持たれています。「体質改善に効果的か」という問いに対し、「薬局・ドラッグストアの漢方製剤」は71.9%の人が効果的だと答えています。これは「医師の治療と医薬品(74.4%)」に次ぐ高い数値となっています。対処療法的なイメージの市販のOTCに比べ、漢方薬は体質改善に効果がありそうというイメージをもたれていることがわかります。
■62.6%の人が漢方薬を使ったことがない。
薬局・ドラッグストアで販売されている漢方薬の使用経験がある人は約3割にとどまり、「使ったことがない」と答えた人は62.6%でした。使用経験のある漢方製剤は風邪薬(54.6%)、胃腸薬(42.6%)が多く、葛根湯のように特になじみのあるものに対して使用経験が高い様子が伺えます。
■なぜか手が出ない漢方薬。「分かりにくさ」が障壁に。最大の理由は「自分の症状に合った商品が分からないから」。漢方薬のイメージは「とっつきにくい」「難しい」。
漢方薬を使ったことがない理由として「自分の症状に合った商品が分からないから」と答えた人が最も多く(39.2%)、その他「パッケージを見ても何に効くのか分からないから(21.2%)」、「商品名に難しい漢字が並びとっつきにくいから(16.2%)」と漢方薬の「分かりにくさ」を理由に挙げる回答が目立ちました。また、漢方薬のイメージとしても「とっつきにくい」と答えた人が最も多く(35.1%)、次いで「中高年向き(30.8%)」、「難しい(22.4%)」という結果になりました。漢方薬の手に取りにくいイメージが浮き彫りになるとともに、20代女性の48.1%は「中高年向き」だと回答する、年齢層が限られたイメージも明らかになりました。
■漢方薬は「疲れ」に効果的。次いで男性は「胃のトラブル」、女性は「冷え」に効果的だと思っている
漢方薬が効果的と思われる体の不調は?との問いに対し、男女共通で「疲れやすい」という不調をあげた人が最も多く、次いで男性は「胃腸もたれ、胃痛・胃腸虚弱」、女性では「冷え」となりました。「肥満」や「風邪をひきやすい」、「スキントラブル」など慢性疾患にも漢方薬が効果的であることが十分に伝わっていない現状が浮き彫りになりました。
調査結果概要(*添付資料参照)