三菱樹脂とアクアス、冷却水管理装置を内蔵した角形開放式冷却塔を発売
冷却水管理装置を内蔵した角形開放式冷却塔を発売
省スペース、配管工事の省力化が可能に
三菱樹脂株式会社(本社:東京千代田区、社長:神尾章)とアクアス株式会社(本社:東京目黒区、社長:佐藤英子)は、三菱樹脂の角形開放式冷却塔(*1)「ヒシクーリングタワーRiシリーズ」に内蔵可能な冷却水管理装置(*2)「マイガードICB-HT」を共同で開発し、11月1日より本装置を内蔵した角形開放式冷却塔の販売を開始します。
冷却塔内部で循環使用されている冷却水は、蒸発や飛散、大気中の異物混入などによって水質が悪化し、冷却塔自体の性能低下の一因ともなります。そのため、冷却塔には、冷却水の腐食防止・除菌のための薬液注入や水質管理の機能を持つ冷却水管理装置を別途外付けで設置するのが一般的ですが、その場合、冷却塔の設置工事とは別に冷却水管理装置の基礎工事、配管工事が必要となります。
そこで、冷却塔メーカーである三菱樹脂は、水処理装置大手であり冷却水管理装置でも豊富な実績を持つアクアス社と共同で、冷却塔に取り込んだ空気の流れを阻害することなく、冷却塔内部に内蔵可能な冷却水管理装置を設計、開発しました。
今回発売する冷却水管理装置内蔵型の「ヒシクーリングタワーRiシリーズ」は、あらかじめ冷却水管理装置を冷却塔に内蔵し、センサや薬液注入用ホース等は既に接続されていますので、従来のような冷却水管理装置を設置するための基礎工事・配管工事が不要で、工事簡略化によるコスト削減、工期短縮、および省スペースが可能となります。
なお、設計積算価格は、冷却塔と冷却水管理装置を個別に購入した場合の合計価格と同額に設定しています。
※冷却水管理装置「マイガードICB-HT」の形状については共同で特許を出願中
【 主な特長 】
・従来の優れた冷却性能はそのままで、内部に冷却水管理装置を内蔵しています。
・冷却水管理装置のための基礎・配管工事が不要で、工事簡略化によるコスト削減と工期短縮が可能です。
・冷却水管理装置を設置するスペースが不要となり、外観もすっきりします。
【 用語解説 】
*1:角形開放式冷却塔
主に大規模施設の空調用として、冷凍機と一体で使用されます。冷却塔は、冷凍機側で温められた水を冷却塔内部に取り込んだ空気(大気)と接触させることによって温度を下げる役割を果たします。
*2:冷却水管理装置
水質管理コントローラーと薬液注入装置からなり、薬液注入のタイマー、インターバル、流量比例の制御と、冷却水の濃度管理を自動で行います。