日本鉄鋼連盟、9月の普通鋼鋼材在庫速報を発表
平成18年9月普通鋼鋼材需給速報について
9月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは527.6万トンで、前年同月比14.3万トン、2.8%増と4カ月連続増、前月比では45.9万トン、9.5%増と3カ月振りの増加となった。輸出向けは185.1万トンで、前年同月比24.8万トン、15.5%増と5カ月連続増、前月比では1.2万トン、0.6%減と2カ月振りの減少となった。この結果、出荷合計は前年同月(673.5万トン)比39.2万トン、5.8%増の712.7万トンと4カ月連続の増加となった。
また、生産は690.9万トンで、前年同月(651.9万トン)比39.0万トン、6.0%増と4カ月連続の増加となった。
9月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(650.7万トン)比21.8万トン、3.3%減の629.0万トンと3カ月振りの減少となった。内訳をみると、メーカー在庫は前月末(498.9万トン)比18.9万トン、3.8%減の480.0万トン、問屋在庫は前月末(151.9万トン)比2.9万トン、1.9%減の149.0万トンと、ともに3カ月振りの減少となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(541.0万トン)比4.7万トン、0.9%減の536.3万トンと3カ月振りの減少、輸出船待在庫が前月末(109.7万トン)比17.0万トン、15.5%減の92.7万トンと2カ月振りの減少となった。
また、在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、鋼帯(幅600mm以上)(14.3万トン減の162.1万トン)、冷延広幅帯鋼(2.2万トン減の57.2万トン)、亜鉛めっき鋼板(1.9万トン減の99.7万トン)、小形棒鋼(1.9万トン減の49.8万トン)、冷延電気鋼帯(1.4万トン減の9.0万トン)の各品種であった。また、前月比1万トン以上増加した品種は、鋼矢板(1.2万トン増の6.1万トン)のみであった。
以上の結果、9月末の在庫率は、前月末の97.4%から9.1ポイント低下して88.3%となり、4カ月連続して100%を下回った。また国内在庫率は前月末の112.3%から10.6ポイント低下して101.7%となったが、6カ月連続して100%を上回った。