矢野経済研究所、2006年版世界太陽電池市場に関する調査結果を発表
2006世界の太陽電池市場
◆調査要綱
矢野経済研究所では、太陽電池=太陽光発電(PV:Photovoltaic)関連の企業調査を中心に、市場環境、技術開発動向などの課題点等を抽出。世界の太陽電池市場における2001-2005年の生産・入動向と2015年までの成長性を展望することを目的として、調査結果をまとめた。
1.調査対象 日本・欧州の太陽電池ウェハーメーカー、セル・モジュールメーカー、システムインテグレーター、その他。
2.調査時期 2006年5月~2006年9月
3.調査方法 弊社専門研究員による直接面接調査、電話調査等。
◆調査結果サマリー
★世界の太陽電池の生産市場は1788MWと30%増
~2005年の太陽電池生産市場は、前年比129.5%の1787.7MW、2015年に6247.3MWに拡大すると予測~
★多結晶シリコン原料のひっ迫、現状課題も2008年から緩和の兆し
~2005年の太陽電池向けのポリシリコンの生産量は、8,500トン。多結晶太陽電池の生産量を1GWとしたときのポリシリコン需要量は12,100トンであり、非常に切迫している。しかし、2008年には前年比約8割の伸びが見込まれ、太陽電池需要予測量を上回る水準となると見られることから、この時期にはポリシリコンの需給状況は緩和されるものと推測~
★2007年以降薄膜の増産加速
~太陽電池市場を太陽電池のタイプ別に見ると2005年では、結晶系シリコン太陽電池が9割以上を占め、薄膜や化合物系太陽電池のシェアは1割未満となっている。2015年は、次世代候補と目される薄膜は2割近くまでシェアが増加すると予測~
★世界の太陽電池の導入市場、独FIT※の牽引で1226MWに拡大
~2005年の太陽電池導入市場は、1226.3MW、2015年の導入市場は、2676.6MWと推測~
(※ Feed in Tariff:固定価格制度)
★系統連系の接続で住宅・公共産業用途が伸長
~日本、欧州、米国などでは、都市部での導入が多いため、系統連系への接続が多く、中国その他の地域では、独立電源の設置が主流となっている。中国その他の地域でも今後FITが導入される予定であり、住宅を中心として、公共産業など、系統連系の需要が伸びると予測される~
★太陽電池生産シェアでは、欧中メーカーが伸長
~シャープがシェアトップを維持するも、Q-Cellsなど欧中メーカーが急速なシェア拡大~
◆資料体裁
資料名:「2006年版 世界の太陽電池市場」
発刊日:2006年9月30日
体 裁:A4判 398頁
定 価:157,500円(本体価格:150,000円、消費税7,500円)
株式会社 矢野経済研究所
所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越 孝
設 立:1958年3月 年間レポート発刊:約250タイトル URL:http://www.yano.co.jp/
*詳細は添付資料をご参照ください。