三菱マテリアルツールズ、鋼旋削用CVDコーティング新材種「UE6110」を発売
鋼旋削用CVDコーティング新材種「UE6110」発売
三菱マテリアルツールズ株式会社(社長:高田修 住所:東京都墨田区横網1丁目6番1号)は、三菱マテリアル株式会社が製造する鋼旋削用CVDコーティング新材種『スーパーダイヤコートUE6110』計249アイテムの販売を開始することと致しました。
自動車産業をはじめとする機械部品加工の現場では、多品種・少量生産への対応、短納期化、コスト削減が常に求められています。そのような中で切削工具には、様々な加工に対応できる汎用性、突発的なトラブルを引き起こさない安定性、生産コストを低減できる経済性が求められています。
鋼旋削用CVDコーティング材種『UE6110』は、新開発された二種類のコーティング技術を融合させた「2 in 1 テクノロジー」を採用し、切削工具に求められる特性を充分に満たす性能を発揮します。
■『UE6110』は以下の特徴を備えています。
新開発のコーティング結晶成長制御技術により、ナノオーダーレベルにまで微細化・均一化されたTiCN層と、結晶レベルで成長制御を行ったAl2O3層から構成される「ナノテクスチャーコーティング」は、高い耐摩耗性と耐欠損性を有し工具寿命の大幅な延長が可能です。
極めて平滑で、黒色を呈するインサート逃げ面の「ブラック・スーパーイーブンコーティング」は、安定した摩耗進行を実現するとともに、高い加工寸法精度を実現します。また溶着チッピング等の異常損傷が起きにくく、長期にわたって安定した切削が可能です。
内部の組成や硬さ分布を最適に設計された表面硬度傾斜構造を有する超硬合金母材は高い耐チッピング性と耐熱塑性変形性を有し、最先端の技術を搭載したコーティング層との組み合わせにより、断続や黒皮の荒加工から高速高能率加工や仕上げ加工までの幅広い加工条件での使用が可能です。
■追加規格
品名/型番:UE6110 ネガインサート249アイテム
発売開始時期:2006年11月1日
販売目標:12億円/初年度
標準価格:(代表型番)CNMG120408-MA UE6110 850円(税込み 893円)