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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.27.Wed
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2007'04.19.Thu

清水建設、機械式定着鉄筋「Tヘッドバー」の「鉄道高架橋」への適用性能を確認

機械式定着鉄筋「Tヘッドバー」の「鉄道高架橋」への適用性能を確認

―鉄筋組み立て作業の効率化が可能なメリットを武器に、さらなる普及を目指す―


 清水建設(株)<社長 野村哲也>は第一高周波工業(株)〈社長 梶尾諄〉と共同でこのほど、両社が開発した機械式定着鉄筋「Tヘッドバー」に関し、鉄道高架橋への適用に向けて、大型試験体を用いた性能実験等を実施し、適用に必要な性能確認を完了。今回の性能確認によって鉄道高架橋の分野で、Tヘッドバーに適用しやすくなりました。Tヘッドバーはこれまで、道路カルバートやLNGタンクなどの土木構造物を中心に順調に販売実績を伸ばしており、期待される適用範囲が鉄道高架橋へと拡大したことで、今後さらなる普及を目指します。

 これまでTヘッドバーは、道路カルバートやLNGタンクなどを中心に、様々な分野の土木構造物で、順調に適用実績を上げてきました。配筋の高密度化が近年著しい「鉄道高架橋」の分野でも、適用されれば大きな効果が期待できますが、今のところ、鉄道高架橋にはほとんど適用されていません。鉄道高架橋は、列車の通過による「繰り返し荷重」が働くため、適用するには、繰り返し荷重への安全性いわゆる「疲労性能」の確認が必要だったからです。

 そこで鉄道高架橋へのTヘッドバーの適用を図るため、両社は今回、大型試験体を用いた疲労性能に関する各種実験を約2年に渡って実施。その結果、Tヘッドバーが従来の鉄筋と同等の疲労性能を持つことを確認し、鉄道高架橋へのTヘッドバーの適用性を高めることができました。大型試験体を用いて、機械式定着鉄筋材の疲労性能を確認したのは、国内ではこれが初めてです。
 今回の性能確認によって、Tヘッドバーが鉄道高架橋の分野でも本格的に適用されることが期待できるようになりました。これを契機にTヘッドバーのさらなる普及に向けて、今後両社は、Tヘッドバーの販売活動の強化を図ります。また鉄道構造物への展開をより加速するため、専門機関による技術審査証明を取得することも計画中です。

 Tヘッドバーは平成11年から販売を開始。平成15年末には(財)土木研究センターから技術審査証明を取得し以降、道路カルバートやLNGタンクなどの土木構造物を中心に、販売実績が急伸。その販売数は16、17年度ともに前年比で倍増し、平成18年7月末には、累計納入実績400万本、適用現場数約250件に達しました。
 今後の販売目標は、今年度200万本、6億円、3年後は400万本、10億円です。

≪主な実験内容及び実験結果≫

1.せん断補強筋としての使用を想定した疲労試験
 せん断補強筋にTヘッドバーを使った鉄筋コンクリートの大型梁試験体(長さ4m・高さ40cm・幅45cm)11体に対して、200万回以上の繰り返し荷重(上限荷重300kN・下限荷重10kN)をかける疲労試験を行い、従来のせん断補強筋と同等以上の疲労性能を有することを確認した。

2.主鉄筋としての使用を想定した疲労試験
 主鉄筋にTヘッドバーを使った鉄筋コンクリートの試験体(長さ1.1m・幅1.0m・厚さ50cm)10体に200万回以上の繰り返し引き抜き荷重(上限荷重270kN・下限荷重20kN)をかける疲労試験を行い、従来のフック鉄筋と同等以上の定着疲労性能を有することを確認した。

3.鉄筋端部を小型化したTヘッドバーに関する強度試験
 鉄筋間隔が特に狭い部位への適用をしやすくするため、鉄筋端部を鉄筋直径の2.5倍から、2倍へ小型化したTヘッドバーを今回開発。このTヘッドバーに対して、強度試験を行い、従来のフック鉄筋と同等以上の定着疲労性能を有することを確認しました。

以 上

≪参  考≫

Tヘッドバー開発背景及びその特徴

 RCの土木構造物は阪神大震災以降、耐震性能の向上のために鉄筋量が増加しており、そのためコンクリートの充てん性の確保や,鉄筋組み立て作業の効率化などが課題となっています。この課題を解決するため、平成10年に両社が開発したのが機械式定着鉄筋「Tヘッドバー」。
 Tヘッドバーは 鉄筋端部を高周波誘導加熱して、鉄筋径の2.5倍に拡大成形した鉄筋。釘頭にようにT字形をした端部を、差し込むだけでコンクリート内部に簡単定着できます。このため、U字形やL字形に曲げ加工する通常の鉄筋に比べて、鉄筋組み立て作業の効率が20~30%上がるほか、高密度配筋の緩和に役立つことができます。


鉄筋組み立て効率を改善するTヘッドバー(※参考画像あり)



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