米ゾーマと武田薬品、抗体医薬に関する共同研究開発契約を締結
抗体医薬に関する共同研究開発契約の締結について
XOMA Ltd.(本社:米国カリフォルニア州バークレー、以下「ゾーマ社」)と武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下、「武田薬品」)は、11月1日、モノクローナル抗体医薬の探索、開発、製造技術に関する共同研究開発契約を締結しました。
今回の契約に基づき、武田薬品は、ゾーマ社に契約一時金を支払うほか、前臨床と初期臨床試験のための抗体の製造を含めたゾーマ社の研究開発活動に関わる費用を負担します。また、武田薬品は、研究開発の進捗に応じたマイルストーン、ならびに上市後の販売金額に応じたロイヤルティーを支払います。提携期間を通して、武田薬品からゾーマ社へ支払われる金額(ロイヤルティー除く)は、合計で1億ドルを超える可能性があります。
共同研究開発において、ゾーマ社は、ファージ・ディスプレイ・ライブラリーや抗体最適化技術を使用し、武田薬品が選択する複数の標的に対して抗体を創出します。また、治験申請に向けた前臨床試験、工業化研究および初期臨床試験に使用する抗体の製造を行います。武田薬品は、臨床試験と販売を行い、第2相臨床試験開始以降の抗体の製造に関する権利を保有します。
ゾーマ社の会長兼社長 John L. Castelloは、「抗体医薬の探索や開発に関する当社の高い専門性・技術が、新しいパートナーとなる武田薬品の抗体医薬における戦略的プレゼンスの確立とパイプライン充実という目的の達成に役立つことを期待しています」と述べています。
武田薬品の医薬研究本部長 大川滋紀は、「抗体医薬領域の最先端技術を持つゾーマ社と共同研究開発契約が締結できたことを大変嬉しく思います。今回の提携により、新薬創出の重要な手法として成長を続ける抗体医薬領域における当社の研究開発活動を加速できることを期待しています」と述べています。
以上
<XOMA Ltd.について>
ゾーマ社は、癌や免疫疾患を中心とした抗体医薬の探索・開発・製造において最先端技術を有しており、Genentech社などを通じて世界で販売されているモノクローナル抗体製品であるRAPTIVA(efalizumab:中等度から重度の疥癬症治療薬)や、LUCENTIS(ranibizmab injection:血管新生性加齢黄斑変性症治療薬)によりロイヤルティー収益を得ています。
ゾーマ社は、ファージ・ディスプレイ・ライブラリーや、自社開発したHuman Engineering(TM)、微生物細胞発現(BCE)技術に代表される優れた抗体探索・開発プラットフォームを構築しており、現在45社を超える企業とBCE技術に関するライセンス契約を締結している他、Lexicon Genetics社、Novartis社、Schering-Plough社を含む企業と共同研究を進めています。詳細については、http://www.zoma.comをご覧ください。