ヴイエムウェア、ソフト開発プロセスを合理化する「VMware Lab Manager」を発表
ヴイエムウェア、分散型エンタープライズでのソフトウェア開発プロセスを合理化する
VMware Lab Managerを発表
ソフトウェア開発ラボの設備投資を削減するとともに、開発サイクルの高速化を実現
【2006年11月8日東京】
業界標準システム向けの仮想インフラストラクチャソフトウェアにおけるトップベンダーであるヴイエムウェア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:三木泰雄)は本日、VMware Lab Managerを発表しました。これにより、企業におけるソフトウェア開発部門はソフトウェア開発/試験ラボの資産をより有効に活用するだけでなく、ソフトウェア開発サイクルを加速し、ソフトウェア製品の品質を高めることができます。
ヴイエムウェアのエマージングプロダクトアンドマーケット担当副社長、Dan Chu(ダンチュー)は、「ヴイエムウェアでは、お客様の最もクリティカルなITプロセスを変革・強化するため、VMware Infrastructureのパワーと柔軟性を活用する各種製品の提供に尽力しています。VMware Lab ManagerはVMwareInfrastructureを活用し、ソフトウェアのライフサイクルを簡素化・合理化します。これにより、複数のマシンにまたがるソフトウェア設定のセットアップ、キャプチャ、ストレージ、共有が自動化され、開発チームやテストチームはセルフサービスのポータルを通じてソフトウェア設定をオンデマンドで利用することができます」と述べています。
VMware Lab Managerは、組織のソフトウェアライフサイクルプロセスの開発、テスト、統合の各段階での使用向けに最適化されており、VMware VirtualCenterを補完することで、プロセスにおける生産志向の段階、すなわち生産ソフトウェアシステムのステージング、デプロイメント、管理を支援します。これらの製品はともにVMware Infrastructureのパワーと柔軟性を活用することで、ソフトウェアライフサイクルの自動化を行う唯一の完全かつクローズドループ型のフレームワークを実現します。こうしたフレームワークによって、効率的な双方向管理と複数のマシンにまたがる複雑なソフトウェア設定変更をソフトウェアライフサイクルの全段階で行うことが可能となります。この製品は、VMware Lab Managerがインストールされたサイトと同じ場所からでもリモートでも使用することができるため、離れた場所に開発チームやテストチームを持つ顧客も、ラボの資源やマシンイメージを共有することができます。
調査会社であるvokeの創立者兼CEO、Theresa Lanowitz(テレサラノウィッツ)氏は、「従来のアプリケーションライフサイクルソリューションの欠点の1つは、開発チームと本番チームの間で効果的なコミュニケーションを行うことができず、意思疎通が図れないために順調なプロセスが阻害されることにありました。ITタスクやソフトウェアライフサイクルに関わる各チームを統合するクローズドループ型のフレームワークを提供できるということは、さらに大きな価値を組織に提供するための真にユニークで革新的な手段となるものです」と述べています。
VMware Lab Managerは、以下のメリットを通じてVMware Infrastructureのパワーをさらに拡大します。
・開発とテストに必要なラボへの設備投資と運営コストの削減
VMware Lab Managerは、サーバやネットワーキングなど、ラボ内のソフトウェア資産をプールして使用し、必要に応じてチームに割り振ります。これにより、固定化されたリソース割当手法が改善され、チームやプロジェクト全体で開発作業の流れに合わせ、資産を十分に活用することができます。
・ソフトウェア開発サイクルの高速化
VMware Lab Managerによって手作業によるシステム設定や調達作業が不要になり、IT業務や開発チームによる生産性を高めます。面倒で時間のかかる作業に頭を悩ますこともなくなり、付加価値の高い活動に資源を集中できるようになります。
・ソフトウェア品質の向上
優れたバグレポートを使っていても、テスト環境や開発環境全体でシステムが統一されていないため、ソフトウェアの欠陥を再現したり修正したりすることが難しいことはよくあります。VMware LabManagerは欠陥レポート、トラブルシューティング、解決策という「サイクル」で対応します。VMwareLab Managerは複数のマシンから構成された複雑な設定についてスナップショットを作成し、共有ライブラリにキャプチャしてLiveLink URLを設定します。QAエンジニアはこのLiveLink URLに対してフラグを設定し、バグレポートに入力します。開発担当者は次にこのLiveLink URLをクリックすることにより、QAでキャプチャされた複数マシンによる環境に瞬時にアクセスし、バグ修正作業を行うことができます。このように、実際にトラブルが発生した環境をシームレスに共有できるため、報告されたバグを再現し、トラブルシューティングを行い、修正するという一連の作業に必要な時間が短縮されます。
・柔軟でセキュアなアウトソーシング
VMware Lab Managerからは、ソフトウェアラボへの安全なリモートアクセスを行うことができます。ソフトウェアラボはリモートデベロッパデスクトップのホストとなり、複雑な共有ラボ設定へのリモートアクセスを提供します。これによって、オフショアやアウトソーシング先のパートナーのラボでは、時間と費用を要する機器の複製が不要となり、ビジネス要件の変化に合わせ、アウトソーシングされた資源を柔軟かつ迅速に追加、削除、置換できるようになります。さらに、知的資産がオフショア施設に複製されることはなく、VMware Lab Manager環境内に留まるため、セキュリティを維持することができます。
エンタープライズ向けデータ管理ソリューションのプロバイダ、Princeton Softechのネットワークサービス/IT担当マネージャ、James Rosikiewicz(ジェームズ・ロジキーウィッツ)氏は、「VMware Lab Managerを最初にディプロイした際には、開発/テストラボのサーバの利用状況が大幅に改善し、開発サイクルが加速されました。例えば、開発/テストチームが必要とするディスクファイルを手作業でコピーしたり、複数のマシンにまたがるソフトウェア環境を1つずつのコンポーネントから組み立てたりする必要はなくなりました。今では事前にインストールし、設定された環境のコピーを直ちに使用することができ、時間を大幅に節約できるとともに、全員がより付加価値の高い作業に集中できるようになりました」と述べています。
価格と出荷予定
VMware Lab Managerは今年第3四半期に650を超える参加者によってプライベートベータ試験が開始され、現在パブリックベータ版のダウンロードが提供されています。VMware Lab Managerの一般向け提供開始は2006年12月を予定しています。VMware Lab Manager Serverの日本国内での価格は未定です。
ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェア社は、業界標準システムの仮想化ソフトウェアのグローバルリーダーとして、本社をカリフォルニア州パルアルトに置き、EMC社(NYSE:EMC)傘下でビジネスを展開しています。VMware製品は、世界的にビジネスを展開する大企業において採用され、現在のコンピューティング資源を最大限に活用しながら、企業のITを簡素化し、変化するビジネス要求へのより速い対応を実現しています。VMware製品は現在、世界各国で300万人を越えるユーザを持ち、フォーチュン100の99%など、20,000社を超える企業で採用されています。ヴイエムウェア社についての情報は、www.vmware.com/jp をご覧ください。
*VMware、VMwareロゴはVMware,Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。他のすべての社名および製品名はそれぞれの企業の商標もしくは登録商標です。