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2007'04.24.Tue

ランクセス、大豆油バイオディーゼル燃料を安定化するバイノックスプラスを発表

ランクセス、大豆油バイオディーゼル燃料を安定化するバイノックスプラスを発表

~ ポリ不飽和脂肪酸メチルエステル含有の植物油を効果的に安定化し、環境にやさしい燃料の長期保存を実現 ~


 ドイツの化学会社ランクセスは、大豆油から製造されるバイオディーゼル燃料の安定剤「バイノックスプラス(Baynox(R)plus)」を発表しました。ランクセスのバイノックス(Baynox(R))は、バイオディーゼル燃料の鮮度を長期間保つことができる安定剤で、菜種油、使用済食用油、動物性油脂、ヤシ油などから製造されるバイオディーゼル燃料に優れた効果を発揮します。

 現在、バイオディーゼル燃料の利用は世界中で普及が進んでおり、日本でも2006年末までに全国的にバイオディーゼル燃料に関する基準が設定される予定です。
 バイオディーゼル燃料の利用には、燃料の安定剤として酸化防止剤が欠かせません。バイオディーゼル燃料は、ガソリンに比べ環境への負荷が少ない一方で、空気に触れると酸化や腐敗が進みやすく、異臭を放つ性質を持っています。これは、バイオディーゼル燃料に含まれる遊離脂肪酸が酸化するためで、エンジンを腐食させる原因となります。

 バイオディーゼル燃料の使用の普及が進むにつれて、バイオディーゼル燃料が製造されてから給油施設で燃料補給されるまでの保管と運搬に要する期間が長くなり、使用前に異臭が発生する可能性も増していました。ランクセスでは、この問題を解決する安定剤のバイノックスをバイオディーゼル燃料が開発された初期の段階ですでに開発しており、ポリ不飽和脂肪酸メチルエステルが大量に含まれる大豆油、ヒマワリ油、ジャトロファ種子油などの植物油から製造されるバイオディーゼル燃料を安定化させるために、大豆油から製造されたバイオディーゼル燃料を確実に保護できる酸化防止剤を研究しました。これは、大豆油から製造されたバイオディーゼル燃料は、 菜種油によるバイオディーゼル燃料に比べコストが節約できる反面、腐敗しやすいためです。

 新しいバイオディーゼル燃料安定剤のバイノックスプラスは、250ppmから500ppmという少量の添加で、大豆油バイオディーゼル燃料の6時間にわたる安定化を実現し、純大豆メチルエステルのRancimat法試験(食品関係で用いられる酸化安定度試験)に合格しました。これは、バイオディーゼルに関する欧州全体規格EN14214の規定値をはるかに上回る水準で、同規格においてはRancimat 法試験で110℃の環境下での6時間以上の安定性が認定される必要があります。バイノックスプラスは、高度不飽和植物油であるヒマワリ油とジャトロファ種子油から製造されるバイオディーゼル燃料においても、大豆油バイオディーゼル燃料と同様の効果を発揮します。

 バイオディーゼル燃料には、植物に含まれる天然の酸化防止剤であるビタミンEが、同規格の水準の達成を可能にするほど含有されていません。そのため、燃料の長期保存を実現するには、合成安定剤の追加が必要です。バイノックスは、市販の非蒸留菜種油によるバイオディーゼル燃料の場合、通常、200ppmから 400ppmを添加することで、9時間以上の安定性を得ることが可能です。

 バイオディーゼル燃料に含まれる高分子化合物は、エンジン内に沈殿し残留する粘性物質を生成しますが、バイノックスとバイノックスプラスは、硫黄や窒素を含まず非常に高品質なので、エンジンに残留物を残すことなく燃焼されます。

 バイノックスとバイノックスプラスは、ISO9001の認証を取得しています。バイノックスは、ドイツ鉱油業界によって「無害」と評価されました。この評価は、ランクセスのバイオディーゼル燃料の安定剤が、純バイオディーゼル燃料と、化石バイオディーゼル燃料に追加されるバイオディーゼル燃料(B5 (※1))の保存期間を伸ばすことができることを証明しています。現在ランクセスでは、バイノックスプラスにおいても、「無害」証明の取得を申請中です。

 ランクセスは、バイオディーゼル燃料が開発された初期の段階からバイオディーゼル燃料業界をリードしています。ランクセスの研究は、顧客から得たサンプルによる安定性に関する検査や、経済的な投与法についてのアドバイスだけでなく、プロダクト群のさらなる開発やより一層の拡充にまでおよび、市場における需要の増加に対応しています。バイノックスプラスの開発は、この研究によって生まれた最新の結果です。

※1:ディーゼル燃料にバイオディーゼル燃料を5%混合したもの


ランクセスについて
 ランクセスは、ドイツを本社に、世界18カ国におよぶ50以上の拠点で事業を展開する大手化学会社です。化学会社バイエルの化学品事業とポリマー事業の一部を母体に、2004年に設立しました。高品質の化学品、合成ゴム、プラスチックを製造し、その製品ポートフォリオは、基礎化学品、機能性化学品、顔料、プラスチック、合成ゴム、ゴム薬品、皮革用化学品、繊維加工用化学品、物質保護剤、イオン交換樹脂など多岐にわたります。全世界の従業員数は約 17,200人で、2005年の総売上は約72億ユーロにのぼります。ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。 www.lanxess.jp

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