川崎汽船、安全運航を支える船舶管理体制確立へインドに研修施設を設立
"K" Line Maritime Academy(India)設立について
当社は本年5月25日、中期経営計画 "K" LINE Vision 2008+ に謳う事業規模の計画的拡大と安全運航を支える船舶管理体制を確立するための理念および諸施策として『川崎汽船の安全運航を支える船舶管理体制』を策定しました。
今般、その具体的施策の一つである、"K" Line Maritime Academy(KLMA)構想に基づく新研修施設 "K" Line Maritime Academy(India)をインド国ムンバイ市に設ける事を正式に決定しましたので、お知らせ致します。
新研修施設は、ムンバイ市アンデリー地区約200m2のスペースに各種研修機器を設置し、年間約500人のインド人研修生を受け入れる計画です。
機関長、機関士については、主機遠隔操縦装置系のトラブル原因を発見し迅速な処置を行う訓練を行うための主機操縦装置シミュレータや、冷凍コンテナ実機などの実際的な機関士訓練装置を充実させると共に、フルミッションエンジンシミュレーターにより機関操作の基礎から様々なトラブル対応などの応用までを学べる体制を整えます。
また、船長、航海士については、操船シミュレータによる衝突事故防止、座礁事故防止訓練の実施と安全のために必要なこと、してはならないことの徹底を図り、油/LPG/LNGタンカー荷役シミュレータおよびタンカー荷役機器シミュレータや各種検知器実機等を備え、危険物貨物の安全な取扱いに習熟させ、安全な荷役の徹底を目指します。
なお、実施予定研修のうち操船シミュレータ研修・機関シミュレータ研修については、インド海事当局に公的研修としての認可を申請する予定です。
当該研修施設を有効活用し、当社ブランドの価値である『安心・安全・信頼』の維持・向上を図りたいと考えており、グループ全体が一丸となって良質な船員の確保、育成に取り組んでまいります。
<インド研修施設の概要>
名称(仮) :"K" Line Maritime Academy (India)
開所 :2007年 4月 予定
受入人数 :約500人/年
主要研修(機器):(1) 操船シミュレータ
(2) 機関シミュレータ
(3) 荷役シミュレータ
(4) 主機操縦装置シミュレータ
(5) タンカー荷役機器シミュレータ
(6) 冷凍コンテナ実機