ルネサステクノロジ、デュアルモード通信対応ワンチップLSIがFOMA F903iなどに搭載
NTTドコモと共同開発のデュアルモード通信対応ワンチップLSI「SH-Mobile G1」がFOMA 903iシリーズの富士通製端末と三菱電機製端末に搭載
株式会社ルネサス テクノロジ(本社: 東京都千代田区、会長&CEO 伊藤 達、以下ルネサス テクノロジ)は、このたび、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下NTTドコモ)と2004年7月に共同開発について発表した“W-CDMA方式(3G)とGSM/GPRS方式(2G)対応のデュアルモード通信端末向けワンチップLSI「SH-Mobile G1」”が、先日NTTドコモより発表されたW-CDMA方式携帯電話端末FOMA 903iの富士通株式会社(以下富士通)製端末(F903i)と、三菱電機株式会社(以下三菱電機)製端末(D903i)に搭載されたことを発表します。
「SH-Mobile G1」は、FOMA端末などのW-CDMA携帯端末のグローバルな普及促進とコスト低減を狙いとして、W-CDMAとGSM/GPRS方式の通信機能を担うデュアルベースバンドとルネサステクノロジのアプリケーションプロセッサ「SH-Mobile」をワンチップ化したものです。NTTドコモが培ってきたW-CDMA技術と、ルネサステクノロジの高度なLSI製造技術、マルチメディア・アプリケーション処理技術を融合させることで、高性能かつ低消費電力を実現しています。
FOMA 903iシリーズは、Napster(TM)・ワンセグ・メガiアプリに対応し、「エンターテインメント」機能を充実すると共に、おサイフケータイ(R)のバージョンアップ、GPS対応で、生活に役立つ「ライフキット」としての機能拡充等を図っています。
富士通製F903iでは、ディスプレイをスイングすることで、カメラやiアプリなどの各種機能を瞬時に起動することができます。タテ画面携帯電話の高い操作性を、ワイドなヨコ画面でも実現しており、フルブラウザによる情報利用や、高画質ムービーなどを快適に楽しむことができます。
また、三菱電機製D903iでは、ヨコ画面フルブラウザにも対応した2.8インチワイド液晶を搭載すると共に、FMラジオ/FMトランスミッターを搭載し高機能化を実現しています。
富士通のモバイルフォン事業本部 プラットフォーム開発統括部 統括部長 坂田 稔氏は次のように述べています。
「『SH-Mobile G1』は、9月に発売されたF882iESで初めて搭載、薄さ、軽さを実現し、市場から大変好評を得ています。今回、F903iでも同様に端末機能の強化、小型化、低消費電力化に大いに貢献しています。今後も『SH-Mobile G1』採用による製品ラインアップ拡充を図っていきたいと考えております。」
三菱電機のモバイルターミナル製作所 副所長 佐田 耕一氏は次のように述べています。
「今回D903iに搭載した『SH-Mobile G1』は、端末の更なるスリム化、大幅な機能アップに大いに役立ちました。今後も『SH-Mobile G1』搭載による製品強化を図っていきたいと考えております。」
ルネサス テクノロジのシステムソリューション第二事業部 副事業部長 川崎 郁也は次のように述べています。
「今回、NTTドコモのFOMA F903iとD903iに「SH-Mobile G1」を提供することができ、大変嬉しく思います。今後は、FOMAのみならず全世界のW-CDMA市場に対して、「SH-Mobile Gシリーズ」をコアとした携帯プラットフォームを積極的に展開してまいります。」
*「FOMA/フォーマ」「おサイフケータイ」「iアプリ」はNTTドコモの商標または登録商標です。
*「Napster」および「ナップスター」は、Napster, LLC.の米国内外における商標です。
*その他記載の製品名、会社名、ブランドはそれぞれの所有者に帰属します。
以 上