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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'11.26.Tue
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2007'04.25.Wed

日本TI、デジタル・オーディオ・アンプ用パワーステージを発表

日本TI、業界初1チャネルあたり300Wを超える出力を提供する
デジタル・オーディオ・アンプ用パワーステージを発表

フルデジタル構成で高品位なサウンドと高効率を提供する
MOSFET内蔵ワンチップ製品


 日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、新型のPurePath Digital(TM)パワーステージIC(集積回路)である『TAS5261』と『TAS5162』を発表しました。1チャネル内蔵の『TAS5261』は、出力が300W(ワット、4Ω負荷10% THD+N)と業界で最高出力のワンチップのデジタル・アンプ用パワーステージです。また2チャネル内蔵の『TAS5162』は1チャネルあたり200W(6Ω負荷10% THD+N)および125W(8Ω負荷0.1% THD+N)の出力を提供します。これらの新パワーステージは、ハイエンドのオーディオ/ビデオ・レシーバ(AVR)からDVDレシーバまで、従来の100Wクラスのデジタル・アンプでは出力電力の不足から採用が見送られてきた製品をはじめ、さまざまなオーディオ・アプリケーションにおいて、より高い電力効率と高品位のサウンドを実現します。本件に関する詳細は http://www.tij.co.jp/tas5261(日本語)から参照できます。

 2006年6月、「マルチメディア機器の基礎を創るオーディオ・チップ市場」("Audio Chip Markets: The Foundation of Multimedia")という表題のレポートを発行した市場調査会社であるフォワード・コンセプツの社長、ウィル・シュトラウス氏(Will Strauss)は次のように述べています。「デジタル・アンプおよびClass-D回路用のICはオーディオ市場で最も有望な分野の一つであり、当社ではこの分野の年平均成長率を40%と予測しています。Class-Dおよびデジタル・オーディオ・アンプ・テクノロジー市場の世界的なリーダーであるTIは、非常に小さい実装面積で最高17A(アンペア)ものオーディオ駆動能力を持つ『TAS5261』によって、市場の基準をさらに向上させることでしょう」


フルデジタル構成で最高のオーディオ品質および高い電力効率を提供
 これまでAVRなどのシステムにおいて4Ω負荷時に出力300Wが必要な場合、既存のデジタル・オーディオ・パワーステージ製品では出力電力や出力電流が不足するため、効率が低いClass-ABアンプまたはアンプ・モジュールが依然として採用されていました。今回発表された『TAS5162』および『TAS5261』によって、設計者はこれまでにない大出力を95%を超える高効率と110dB(デシベル)のSNR(信号-雑音比)で実現することができます。『TAS5261』の125W出力(8Ω負荷)時のTHD+N(全高調波+ノイズ)特性は0.09%以下です。これらの新デバイスによって、より高い性能および高品位なサウンドを実現しながら消費電力が少ないため、コンパクトな放熱システムを使用できます。

 さらに『TAS5261』および『TAS5162』は、他の高出力のデジタル・アンプやClass-Dソリューションと異なり、MOSFETによるHブリッジなどの個別部品の外付けが不要であり、基板実装面積の低減、レイアウトや放熱器のデザインの簡素化、製造コストの低減などを実現できます。

 TIのハイパフォーマンス・アナログ事業部担当でシニア・バイス・プレジデントであるアート・ジョージ(Art George)は次のように述べています。「Class-D市場分野におけるTIの専門知識によって、メーカー各社は高いコスト効率、入力から出力段まで完全なデジタル構成の回路、最高出力レベルにおいても音質の劣化がなく透明で高品質のサウンドなど、デジタル・アンプの提供するすべての利点を活用できます。『TAS5261』は現在入手可能な従来製品と比較して2倍以上の出力レベルと負荷電流を供給する製品です」

 『TAS5162』は、先行の『TAS51x2』とピン互換性を備えているため、メーカー各社は1チャネルあたり100W(『TAS5142』)、125W(『TAS5152』)、200W(『TAS5162』)の各デバイスと共通のプリント基板を使用でき、個別デザインが不要となり開発作業が簡素化されます。今回発表された『TAS5261』および『TAS5162』は、先行の『TAS5152』および『TAS5142』と同様に、改良されたゲート・ドライブ・テクノロジーならびに、2ステージのPWMサイクルごとの過電流保護機能および電圧低下検出機能を備えています。


TIのPurePath Digital(TM)オーディオ技術について
 『TAS5261』および『TAS5162』は、TIのPurePath Digital(TM)オーディオ技術をベースにしています。PurePath Digital(TM)オーディオは最新鋭の音楽再生機能と原音に近いサウンドを兼ね備え、コンスーマ向けエレクトロニクス製品のメーカー各社へコンパクトな形状で入力から出力段まで完全なデジタル構成の製品の実現を支援する技術です。映画のサウンドトラックや音楽をアーティストの意図する通りに再現するPurePath Digital(TM)オーディオは、高性能デジタル・エンターテインメントにおける最高の品質を提供します。TIはデジタルおよびハイパフォーマンス・アナログ製品のほか、PurePath Digital(TM)オーディオの周辺回路をサポートするDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)、スイッチング・モードのパワー・マネジメント製品、Class-Dアナログ・アンプ、オーディオ用コンバータなどの製品群によって、オーディオ・アプリケーション向けのシグナル・チェーンを提供します。


価格と供給について
 出力300Wの『TAS5261』は現在量産出荷中です。パッケージはPSOP-3で、1,000個受注時の単価の参考価格は5.25ドルです。出力200Wの『TAS5162』の量産出荷は2006年12月に予定されており、パッケージはPSOP-3およびHTSSOPです。


『TAS5261』および『TAS5162』の主な特長

 ※添付資料を参照

 ハイパフォーマンス・アナログ製品に関する情報は、インターネットでも発信しています。( http://www.tij.co.jp/analog) 


※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。

 
テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて
 テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称: TI)は、グローバルな半導体企業であり、デジタル家電、ワイヤレス市場などに向けたDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)とアナログICを中核とするトータル・ソリューションを提供しています。そのほか、E&PS(教育関連)事業を展開、世界25ヶ国以上に製造・販売拠点を持っています。

 日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における大手の外資系半導体サプライヤです。資本金は362億5,000万円です。大分県日出、茨城県美浦に生産工場があり、茨城県つくばと神奈川県厚木にテクノロジー・センターがあります。

TIに関する情報はインターネットでも発信しています。(http://www.tij.co.jp


読者向けお問い合わせ先
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社  
プロダクト・インフォメーション・センター(PIC)
URL: http://www.tij.co.jp/pic/


以上

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