オーエムエムジー、30代・40代未婚女性対象の「結婚意識調査」結果を発表
2006.10.11-10.16調査 全国:1,150名
全国30代・40代未婚女性 結婚意識調査
全国30代・40代未婚女性1,150人の結婚意向
結婚意思あり 58.7% (同年代男性 71.8%)
30代前半74.6% 35歳後半61.1% 40代前半51.0% 40代後半32.5%
女性の結婚意欲は低調
1957年から1976年に生まれた現在の30代・40代は、一部は団塊ジュニア世代であり、"ほしいものはすべてある"環境で成長し、女子大生ブーム、OLブームを創造してきた世代である。
豊かな社会のなかで何不自由なく過ごしてきた彼らであるが、1990年後半からの希望社会の神話が崩れた現在、未婚であり続ける理由は何なのか。今回、30代・40代の未婚女性を対象に結婚意識調査を行ったところ、「結婚意思あり 58.7%」と、今年6月に実施した同世代男性の「結婚意思あり 71.8%」よりも13.1ポイントも低く、彼女らの結婚意欲は低調であることがわかった。
30代前半層74.6% 35歳後半層61.1% 40代前半層51.0% 40代後半層32.5%と彼女らの結婚意向は年齢の上昇とともに低下。結婚意向度を押し下げているのは40代女性である。
30代・40代全体の「一生結婚したくない」との回答は12.1%であるが、40代層を取り出すと17.5%にまで高まる。男性40代層は59.9%が結婚の意思を持ち続け、非婚意識は11.7%であるのに対して、女性が未婚でいるのは確信的な選択であるようにも見受けられる。
彼女らは、現在の生活にそこそこ満足しているが、不安も持つ。特に「老後」や「経済的」な不安は大きく、「日常生活での不安」、「独身生活のままの不安」、「結婚したい理由」、「結婚生活への不安」の上位に、それらの項目が並ぶ。
結婚の意思を持ちながらもこれまで"結婚しなかった理由の1位"は「適当な相手に会わない」(31.0%)。
次いで挙げられている理由は、「自由・時間の束縛の回避や、結婚そのものの必要性のなさ」など、現在の生活を維持したい項目であるものの、「理想の相手に会わない」(20.7%)、「出会いのチャンスがない」(18.4%)といった「相手に会えない」理由が続き、そこから彼女らの本音が窺える。
しかしながら、結婚の意思を持つ層でさえも、結婚に向けた努力をしている割合は14.3%と低く、その理由は「努力してもどうにもならない」、「努力の方法がわからない」と、冷めた意識も持っている。
2005年未婚率は、30代女性 25.2%(00年20.2%) 40代女性 10.2%(00年7.5%) 。一生涯結婚しない率をしめす生涯未婚率(49歳と50歳の平均未婚率)も7.2%(00年5.8%)と大きく上昇した(総務省 国勢調査06年10月31日)。彼女らは、今後結婚するのか、結婚しないのか。この調査からは、現在の自分のペースを守りながらも、確信的な選択とは一概に言い切ることができない、結婚するかしないか、結婚できないのではないか、といった揺れ続ける姿が見られた。