セイコーNPC、ODDやHDDに最適な電源IC「SM8170BD」の量産出荷開始
降圧DC/DCコンバータ(800mA)、シリーズレギュレータ(400mA)、
リセット回路を内蔵した電源IC「SM8170BD」を量産出荷開始
セイコーNPC株式会社(略称:NPC、本社:東京都中央区日本橋兜町15番6号、社長:五味 佳文)は、光ディスクドライブ(ODD)、ハードディスクドライブ(HDD)に最適な電源IC「SM8170BD」を開発し、量産出荷を開始しました。
昨近の大規模LSIでは、I/O部分、コア部分は別々の電圧での電源供給が必要です。
また、コア部分は微細化に伴い低電圧化される一方で大規模化に伴い消費電流は大きくなっています。
「SM8170BD」は、DC/DCコンバータとシリーズレギュレータ、リセット回路より構成された電源ICです。DC/DCコンバータはPWM方式を採用し、同期整流降圧型のため、5V入力から1.5V程度の低い電圧を出力する際にも高効率で変換でき、最大800mAの電流が供給可能です。出力電圧は外付けの抵抗で設定可能のため、様々なコア電圧のLSIに対応可能です。
シリーズレギュレータは高いリップル除去率(70dB,1kHz時)を持ち、最大400mAの電流が供給可能です。出力電圧は3.3V固定です。
リセット回路は入力の電源電圧の監視を行い、オープンドレイン出力で復帰遅延回路(65msec)を内蔵しています。検出電圧は3.7V(立下り時)固定です。
「SM8170BD」はこれらの機能を小型SON-10(3.0mm×2.5mm×0.7mm)パッケージに搭載しています。これにより実装面積を小さくでき、特にノートPC向けの小型ドライブ装置に最適です。
NPCでは、今後もこれらの要素技術を応用した製品のシリーズ化をめざして行きます。
[新製品概要]
製品名:SM8170BD
サンプル出荷時期:2006年11月
サンプル価格:¥136円/個(税込価格:142円/個)
量産出荷時期:2006年12月
量産予定数量:150万個/月
[新製品の主な特長]
・入力電圧範囲:4.5~5.5V
・シリーズレギュレータ
出力電圧:3.3V(typ,VIN=5.0V)
出力電流:400mA(max)
電圧精度:±2%(VIN=5.0V,Ta=25℃)
リップル除去率:70dB(1kHz時)
・DC/DC コンバータ
出力電圧:1.0~3.0V(typ)
出力電流:800mA(max)
動作周波数:2MHz(typ)
電圧精度:±2% (FB端子,VIN=5.0V,Ta=25℃)
・スタンバイ電流:0.01μA(typ)
・過熱保護(TSD)回路内蔵
・電源電圧低下検出(UVLO)回路内蔵
・リセット回路内蔵
・リセット回路動作電圧:3.7V
・リセット復帰遅延時間:65ms
・パッケージ:10ピンSON(3.0mm×2.5mm×0.7mm)
◇NPCは、1975年に設立、操業を開始したセイコーグループの半導体IC専業メーカーです。
◇日本プレシジョン・サーキッツ株式会社は、2006年4月1日より社名を「セイコーNPC株式会社」に変更いたしました。