不動産経済研究所、10月の近畿圏マンション市場動向を発表
≪近畿圏のマンション市場動向≫
-2006年10月度-
◎発売24.3%減の3,108戸。兵庫県下、京都市を除く主要エリア大幅減。
◎契約は低調。1月以来9ヶ月ぶりの60%台。
(1)10月の発売は3,108戸、前年同月(4,103戸)比24.3%減、前月(2,275戸)比36.6%増。
(2)契約率69.6%、前年同月比5.6ポイントのダウン、前月比7.1ポイントのダウン。
(3)1戸当り価格は3,207万円、1m2当り単価は46.2万円。
前年同月比で戸当り価格は8万円(0.2%)のダウン、m2単価は3.2万円(7.4%)のアップ。
前年同月比で戸当り価格は2ヶ月ぶりにダウン、m2単価は2ヶ月ぶりにアップ。
(4)販売在庫数は4,064戸、前月末比376戸の増加(’06年9月末3,688戸、’05年10月末3,904戸)。
(5)即日完売物件(28物件、1.149戸)
1)福島ガーデンズタワー1期(大阪市150戸4,156万円55.6万円平均1.2倍最高3倍)
2)ルナタワー・ハリウッドプレイス2期1次(大阪市62戸3,048万円39.0万円先着順)
3)千里ディアヒルズブライト・リッジ1期(吹田市70戸3,643万円46.0万円先着順)
4)ワコーレザ・神戸ハウス1期(神戸市56戸3,341万円43.3万円先着順)
5)エスリード太秦三条天神川1期(京都市80戸3,257万円41.6万円先着順)
(6)マンション市況の特徴
大阪都心への一極集中さらに進む。
新価格物件発売開始。
販売在庫低水準で安定。
☆近畿圏のマンション市場動向(2006年10月度)
(調査対象地域=大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県の2府4県)
1.10月の新規発売戸数は3,108戸である。対前年同月(4,103戸)比995戸、24.3%減、対前月(2,275戸)比833戸、36.6%増である。
1.10月の地域別発売戸数は大阪市部1,097戸(全体比35.3%)、大阪府下604戸(同19.4%)、神戸市部350戸(同11.3%)、兵庫県下270戸(同8.7%)、京都市部529戸(同17.0%)、奈良県31戸(同1.0%)、滋賀県188戸(同6.0%)、和歌山県39戸(同1.3%)、京都府下での発売はなかった。
1.新規発売戸数に対する契約戸数は2,164戸で、月間契約率は69.6%。前月の76.7%に比べて7.1ポイントのダウン、前年同月の75.2%に比べて5.6ポイントのダウンとなっている。
1.10月の地域別契約率は大阪市部76.8%、大阪府下76.0%、神戸市部62.0%、兵庫県下63.3%、京都市部73.0%、奈良県51.6%、滋賀県31.9%、和歌山県30.8%。
1.10月の1戸当り平均価格、1m2当り単価は、3,207万円、46.2万円である。前年同月に比べ戸当たり価格は2ヶ月ぶりにダウン、m2単価は2ヶ月ぶりにアップ。
2006年9月は3,283万円、41.8万円であったので、前月比総額では76万円(2.3%)のダウン、m2単価は4.4万円(10.5%)のアップ。
2005年10月は3,215万円、43.0万円であったので、前年同月比総額では8万円(0.2%)のダウン、m2単価は3.2万円(7.4%)のアップ。
1.10月の地域別平均価格、1m2当りの分譲単価は以下のとおり。
大阪市部3,187万円、50.1万円、大阪府下3,384万円、44.7万円、神戸市部3,341万円、43.2万円、兵庫県下3,488万円、44.0万円、京都市部3,048万円、51.0万円、奈良県2,538万円、32.8万円、滋賀県2,769万円、35.2万円、和歌山県2,638万円、35.4万円。
1.即日完売は1,149戸(全体の37.0%)、公庫融資付き戸数は790戸(同25.4%)であった。
1.10月末現在の継続販売在庫数は4,064戸で、2006年9月末現在の3,688戸に比べて376戸の増加。
1.なお、2006年11月の発売戸数は4,000戸程度の見込みである(’05年11月2,994戸、’04年11月3,342戸、’03年11月3,576戸、’02年11月3,320戸)。