富国生命、共栄火災と業務提携で基本合意
富国生命と共栄火災の業務提携について
富国生命による共栄火災しんらい生命の株式取得および
富国生命による共栄火災の損害保険商品販売
富国生命保険相互会社(代表取締役社長:秋山 智史、以下「富国生命」)と共栄火災海上保険株式会社(代表取締役社長:田村 駿、以下「共栄火災」)は、共栄火災の100%子会社である共栄火災しんらい生命保険株式会社(代表取締役社長:堂本 正樹、以下「共栄火災しんらい生命」)の株式の80%を富国生命が取得すること、および、富国生命が共栄火災の損害保険商品を販売することについて、当局の今後の認可を前提に、本日合意いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1.業務提携の趣旨
少子・高齢化の進行や自由化・規制緩和の進展に伴い、保険業界においては、競争がますます激しさを増しております。また、平成19年12月に予定されている金融機関による保険窓販の全面解禁を控え、保険業界を取り巻く環境は大きく変わろうとしております。
富国生命と共栄火災においては、昭和50年より親密な関係(双方の役職員による保険商品の相互利用、取引先企業の相互紹介等)を継続してまいりました。特に、全国の信用金庫と共栄火災の相互協力機関である「全国信栄懇話会」に、昭和61年から富国生命も共栄火災の推薦により提携会員として参画し、信用金庫業界における保険販売に関し、協力関係を構築してまいりました。
このような背景の下、今般、富国生命から共栄火災に対し、共栄火災しんらい生命の株式取得の申し入れを行い、今後の金融機関による保険窓販への対応強化について両社で検討を行った結果、富国生命は共栄火災しんらい生命を通じた生命保険分野、共栄火災は損害保険分野に経営資源を集中し、両社の協力関係のもと強力に推進していくことについて合意いたしました。また、富国生命においては幅広いお客さまニーズへの対応、共栄火災においては新たな販売チャネルの構築を目的に、富国生命による共栄火災の損害保険商品の販売について合意いたしました。
2.合意内容
(1)富国生命による共栄火災しんらい生命の株式取得
富国生命は共栄火災が保有している共栄火災しんらい生命の株式の80%を取得いたします。
富国生命は、信用金庫業界と従来から深い繋がりのある共栄火災の子会社である共栄火災しんらい生命を子会社とし、保険窓販を展開していくことで、信用金庫業界との関係をより一層強固なものとしていきます。また、子会社とした共栄火災しんらい生命に保険窓販を集中することで、機動的な商品提供や金融機関への手厚いサポートが可能となります。一方で、富国生命本体は営業職員チャネルに注力することにより、これまで以上に質の高い営業職員によるコンサルティングセールスを実現してまいります。
共栄火災は、共栄火災しんらい生命を共栄火災からの出資を残しつつ富国生命の子会社とすることにより、富国生命の優れた商品開発力を活かして、これまで以上にお客さまのニーズにあった生命保険商品の提供や利便性の向上を実現し、今後も生損保トータルの商品・サービスの提供を継続してまいります。
なお、現在、共栄火災しんらい生命の生命保険にご加入のお客さまにとりましては、保障内容や提供サービス等すべて従来どおりで、一切の変更はなくご不便をおかけすることは全くございません。
(2)富国生命による共栄火災の損害保険商品販売
富国生命は、共栄火災より募集の代理、事務の代行の委託を受け、約1万1千名の営業職員を通じて、共栄火災の損害保険商品を販売します。富国生命は自社の生命保険商品に加え、共栄火災の損害保険商品をご提供することにより、幅広いお客さまニーズにお応えしてまいります。
共栄火災は、富国生命の顧客基盤に対する自社ブランド商品の提供により、新たなマーケットの開拓が可能となります。
3.その他
(1)実施時期
上記合意内容については、以下の実施時期に向けて、検討を進めてまいります。
1)富国生命による共栄火災しんらい生命の株式取得
平成18年度内
2)富国生命による共栄火災の損害保険商品販売
平成19年4月
(2)共栄火災しんらい生命の新体制等
共栄火災しんらい生命の新社名、経営体制等については、今後決定次第発表いたします。
なお、株式譲渡後の株主は次のとおりです。
○富国生命保険相互会社 80%
○共栄火災海上保険株式会社 20%
<参考:富国生命と共栄火災の関係>
○富国生命と共栄火災は、昭和50年より、双方の役職員による保険商品の相互利用、取引先企業の相互紹介等を実施して以来、これまで良好な関係を継続してまいりました。
○全国の信用金庫と共栄火災の相互協力機関である「全国信栄懇話会」に、昭和61年から富国生命も提携会員として参画し、信用金庫業界における保険販売に関し、協力関係を構築してまいりました。
○平成8年、相互会社であった共栄火災が基金を増額した際には、富国生命から10億円の拠出を受けております。
○また、富国生命は共栄火災しんらい生命の設立にあたって、人的・ノウハウを含め、全面的な支援を行なっております。
以上
※<3社の概要(平成18年3月31日現在)>は添付資料を参照