沖電気、韓国ノーチラス・ヒョーソンと金融分野でグローバルアライアンス契約を締結
OKIとNautilus Hyosung、金融分野においてグローバルアライアンス契約を締結
~ 日本と韓国のATMシェアNo.1企業が開発・生産・販売で協力 ~
OKIは、このたび韓国ATM市場でトップシェアを持つNautilus Hyosung社(社長:柳 必求; Mr. Pill-Koo Ryou、本社:韓国ソウル市、以下 ノーチラス・ヒョーソン)と、金融システムのグローバルアライアンス契約を締結しました。今後は、両社の強みを活かしてATM(現金自動預払機)や現金処理機などの金融システム商品を、共同で開発・生産し、韓国や中国をはじめとするグローバル市場向けに積極的に販売活動を展開していきます。
ノーチラス・ヒョーソンは、ヒョーソン・グループの金融事業を担う金融システムインテグレーターです。 韓国ATM業界においてNo.1のマーケット・シェアを持ち、米国では既に8万台を超えるCD(キャッシュディスペンサー)の販売実績を持っています。今年2006年4月よりOKIとノーチラス・ヒョーソンは、韓国向けATMのユニット供給で業務提携していましたが、今後、さらに提携関係を強化することで合意し、契約を締結しました。
両社は、まず2007年1月の新札発行に向けてATMのリプレイス需要が高まる韓国市場に注力していきます。2006年度は約5,000台のATM用紙幣入出金モジュールをOKIがノーチラス・ヒョーソンに供給し、ノーチラス・ヒョーソンがATMとして韓国市場に販売します。また、OKIが有する営業店システムや現金処理機などの優れたメカトロニクス技術を用いて、金融機関の窓口業務の自動化および省力化に対応する新商品をノーチラス・ヒョーソンと共同開発していきます。さらに、ノーチラス・ヒョーソンが高いシェアを持つ米国の小型ATM市場向けにも新製品を共同開発し、グローバルに販売していきます。
OKIは、韓国のATMトップメーカーであるノーチラス・ヒョーソンと戦略提携することにより、技術開発力をさらに高め、高品質な多機能ATMをはじめとする多様な金融システムを効率的に生産し、海外市場向けに提供していきます。
【 提携に至る経緯 】
現在、韓国市場にはCDとあわせてATMが約90,000台設置されています。そのうち約40%がATMで、ここ数年都市銀行を中心にATMの設置台数が大幅に増加しております。2006年1月の新五千券の発行や、2007年1月に予定されている新万券と新千券の改札により、CDからATMへのリプレイス需要ならびに最新ATMの導入ニーズがますます強くなっており、今後半年間で約15,000台のATM需要が見込まれています。
ノーチラス・ヒョーソンは、韓国にある4つのATMベンダーのなかでトップシェアを有し、特に都市銀行に強みを持っています。また、米国のコンビニなどに設置されている小型ATM市場においてもシェアが高く、最新技術の導入にも積極的で、最先端のATMを提供するために高い技術力を持つパートナーを探していました。
一方、OKIは世界で初めて入金した現金を出金にまわすことが可能な紙幣還流方式を開発するなど高い技術力を持ち、日本では金融機関向けや流通・コンビニ向けATMのシェアNo.1(稼働台数ベース)メーカーです。日本市場の成熟化にともない、OKIではATMの海外事業の強化を図っており、2003年度より中国市場向けに販売を開始しました。今後、さらなる海外市場の拡大をめざすため、パートナーを探しており、今回、両社の思いが一致し、提携に至りました。
【 Nautilus曉星の概要 】
名称:Nautilus曉星(Nautilus Hyosung Inc.)
本社:韓国ソウル市
社長:柳 必求(Mr. Pill-Koo Ryou)
従業員数:800人
設立日:1976年11月27日
資本金:4,164,000,000ウォン(約4億円)
事業内容:ソフトウェア開発、システム・インテグレーション、コンサルティング、アウトソーシング、コンピューターと周辺器機、通信装備
URL:http://www.nautilus.hyosung.com
※沖電気工業株式会社は、グローバルに認知される成長企業を目指し、通称を「OKI」とします。
※記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。