NEC、基幹業務サーバーの大型機「i-PX9000モデルA200」を発売
拡張性を2倍に向上した基幹業務サーバ ACOSシリーズ「i-PX9000」の大型機を発売
~最新デュアルコアインテル(R)Itanium(R)2プロセッサなど最新技術を採用~
NECは、基幹業務サーバ ACOSシリーズ「i-PX9000」において、1筐体で最大48CPU搭載可能と、拡張性を従来機比2倍に向上した大型機を「i-PX9000モデルA200」の名称で製品化し、本日より販売活動を開始いたしました。
新製品は、NECのITプラットフォームビジョン「REAL IT PLATORM」を具現化したものであります。
今回発表の新製品は、最下位機種の「i-PX9000/A212」から最上位機種「同/A2GZ」の16機種であり、基幹業務サーバACOSシリーズの堅牢な高信頼化技術を継承・発展させるとともに、最新のテクノロジーを採用することにより、性能強化や多様な周辺装置への対応を実現しております。これにより、複数のサーバ、データベースの統合やWebシステムとの連携、バックアップ作業の効率化など、お客様のシステム最適化を支援いたします。
新製品は、プロセッサとしてインテル社の最新「デュアルコア インテル(R)Itanium(R)2プロセッサ 9000番台」(開発コード名;モンテシート、注1)を搭載する他、毎秒10ギガビットのデータ転送性能の最先端光コネクトを採用することで性能向上をはかった「拡張記憶装置」(注2)の提供、業務負荷に応じて処理能力を効率的・自律的に制御する「ワークロードマネージャ機能」などの新機能を実現しております。
また、基本ソフト(OS)としてNECが開発した「ACOS-4/VX」のほか、「HP-UX 11i v2」、「Red Hat Enterprise Linux v4」、「WindowsSever2003」(注3、4、5)の複数OSの搭載が可能であり、お客様のアプリケーションやデータなどの資産を完全継承しています。
新製品の標準レンタル料金(月額)は1,230万円から、出荷開始時期は平成19年3月20日であります。
NECは今回の新製品も含むACOSシリーズ「i-PX9000」において、今後3年間で400台の販売を見込んでおります。
今回発表の新製品「i-PX9000/A200」の特長は次の通りであります。
1.卓越したスケーラビリティを実現
最新かつ最速の「デュアルコア インテル(R)Itanium(R)2プロセッサ 9000番台」を搭載し、最大搭載CPU数は48CPU(従来機は最大24CPU)と、製品のスケーラビリティを従来機比2倍に拡大している。プロセッサの強化にともない、メモリとのデータ転送性能を2倍、入出力データ転送能力を2倍に強化し、システムトータルの性能も最大2倍に向上している。
加えて、「拡張記憶装置」において、本体との接続インタフェースに毎秒10ギガビットの高速光コネクトを採用することで、従来機比5倍の性能向上を実現している。また、毎分4,000行の印字速度を持つオープン対応の中速ページプリンタや、従来のライブラリ型に加えチェンジャー型に対応した仮想テープ装置のサポートなど、周辺機器の強化も行っており、お客様の用途、規模にあわせた柔軟なシステム構築を可能としている。
2.ACOSシリーズの信頼性・可用性を継承・発展
基幹業務のデータを複数台のサーバで共有し、万一1台のサーバで障害が起こっても業務が停止しない無停止型クラスタシステムを実現可能としている。また、メモリの二重化(メモリミラーリング機能)に対応したことで、更に高度な信頼性・可用性を実現し、安心なシステムの構築を可能としている。
3.快適な運用
オンライン処理、バッチ処理などの業務の特性に応じCPUの利用率をあらかじめ配分し、その範囲内で自律的にプロセッサのリソースを割り当てることを可能とする「ワークロードマネージャ機能」を実現している。
加えて、既存のACOSオンライン画面定義ファイルからWebアプリケーションを自動的に生成する機能を実現するソフトウェア「WebOTX Gateway Builder」、Oracle(注6)やSQLServer(注5)といったオープンデータベースとのデータ統合運用を可能とするソフトウェア「DataCoodinator/RA」を提供している。これにより、オープンシステムとの連携を強化し、快適な運用性を有したシステムの構築を可能としている。
近年、企業や官公庁においては、情報量の増大や24時間365日止まらないサービス提供などに対応可能な「柔軟」、「安心」かつ「快適」な次世代IT基盤を構築したいというニーズが高まってきております。更に、今後は次世代ネットワーク (NGN)の進展によって加速するビジネスのリアルタイム化や、新たに出現するビジネスチャンスへのいち早い対応も求められております。
このような状況において、ACOSシリーズは企業の中枢を担う基幹システムのプラットフォームとして、その資産の継承性や信頼性・運用操作性など、継続的かつ根強い需要があり、今後の情報システムにおいても重要な役割を果たしていくことが期待されております。
今回発表した新製品は、このようなニーズに対応するため、NECのITプラットフォームビジョン「REAL IT PLATORM」を具現化したものであり、NECではACOSシリーズ「i-PX9000」において、今後も継続的に製品ロードマップにそって新製品を順次投入してまいります。
今回発表の「i-PX9000/A200」の詳細は別紙をご覧下さい。
以上
(備考)標準レンタル料金には消費税は含まれておりません。
(注1)インテル、Itaniumは米国およびその他におけるインテルコーポレーションおよび子会社の登録商標または商標。
(注2)拡張記憶装置とは、主記憶(メモリ)とディスクアレイ装置の中間に位置する高速な二次記憶装置。
(注3)Red Hatは、米国およびその他の国における米国レッドハット社の商標または登録商標。
(注4)Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における商標または登録商標。
(注5)Windows、SQLServerは、米国 マイクロソフトコーポレーションの米国およびその他の国における登録商標または商標。
(注6)Oracleは米国オラクル社の登録商標。
【 新製品に関する情報 】
http://www.nec.co.jp/acosclub/
< 本件に関するお客様からのお問い合わせ先 >
NEC ITプラットフォーム販売推進本部
ACOS販売促進部
電話:(03)3798-6364
E-Mail:a-club@acos.jp.nec.com