NTTデータ、金融機関向けチャネルソリューション基盤「CONTIMIXE」に着手
金融機関向けチャネルソリューション基盤『CONTIMIXE(TM)』の開発に着手
~金融機関の経営の機動性を高める新しいチャネルソリューション基盤~
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、SOA(Service-Oriented Architecture)思想に基づく新しい金融チャネルソリューション基盤『CONTIMIXE(コンティミクス)』のコンセプトを確立し、平成20年の完成に向けて開発に着手しました。
”貯蓄から投資へ”の流れが広がるとともに金融規制緩和・異業種参入が進む中で、今までの画一的であった金融機関のサービスは顧客視点のサービス提供へとシフトしており、金融機関の経営戦略は、経営資源を有効に活用しながら如何に競争優位なサービスをタイムリーに提供するかが重要となっています。
『CONTIMIXE』は、顧客との重要な接点である金融サービスチャネルにおいて、金融機関の経営の機動性を高めるためにスピーディなサービス提供を可能とする、SOA思想に基づいた柔軟性と拡張性を追求した新しい金融チャネルソリューション基盤です。
【 背 景 】
金融規制緩和や異業種参入が進む中で、金融機関の経営環境は急速な変化を遂げています。金融機関は、今までの画一的なサービスを提供する経営から、顧客視点に立った様々なサービスをスピーディかつ低コストで提供できる競争力の高い経営への転換を迫られています。
このような環境変化の中で金融機関は、営業店に代表される各種金融サービスチャネルを戦略的に活用しCS向上やセールス力の強化を図ることが課題となっています。一方、取引やセールスの複雑化により高まるオペレーショナルリスクの回避にも取り組む必要があります。
『CONTIMIXE』はこれら経営課題をITで解決する、新しいチャネルソリューション基盤です。
【 特長とメリット 】
1.CS向上とセールス強化
『CONTIMIXE』は、金融機関のチャネルにおける新しいセールススタイルの創造をサポートします。顧客に最適な商品情報やサービスをタイムリーに提供することが可能であり、CS向上とセールス強化に貢献することができます。
・Webブラウザ上で、様々な金融サービスを呼び出し組み合せることが可能
・複数端末・複数アプリケーションの操作なしで顧客情報や商品情報の一元的把握が可能
2.オペレーショナルリスクの低減
『CONTIMIXE』は、オペレーターのスキルに依存しない使いやすさを追求することが可能であり、オペレーショナルリスクの低減に寄与することができます。
・ナビゲーション機能を使用したオペレーション誘導により、複雑な処理や業務横断的な取引、発生頻度の低い業務取引でも安全で確実なオペレーションが可能
・取引画面や取引手順、操作性等のユーザーインターフェースを高い自由度でカスタマイズ可能
3.スピーディなサービス提供とコスト低減
『CONTIMIXE』は、機能拡張やシステム追加時のコスト低減とサービスの早期提供を実現することで、より機動的な経営を支援します。
・機能コンポーネントの独立性が高く、各コンポーネントの組み合わせにより容易にサービス構築が可能
・各種チャネル装置においても同一基盤の利用が可能
4.システムの全体最適化を実現
『CONTIMIXE』は、アプリケーション構成やハードウェア構成、ベンダーに依存しない仕組みであるため、システム構成の選択肢を広げており、金融機関にとって安価で最適なシステム構築に寄与します。
・クライアントサーバー方式、シンクライアント方式、ファットクライアント方式等、様々な構成が可能
【 CONTIMIXE概要 】
・SOA思想に基づいた各種サービスとの連携
SOA思想に基づき、チャネル機能をWebサービス化し、オープンスタンダード技術であるSOAP※を採用することにより各種サービスとの連携の容易性を高めています。
※SOAP(Simple Object Access Protocol)・・・XMLとHTTPをベースとした、他のコンピュータにあるデータやサービスを呼び出すための標準的なプロトコル。
・機能のコンポーネント化と疎結合
SOAPベースの分散実行フレームワークにて機能間を疎結合化し、各機能の独立性を高めることで機能追加や変更を容易にしています。
・チャネル共通的な基盤
プラットフォームに依存しない仕組みを用い、従来の営業店端末だけではなく、顧客対話型端末や代理店端末など各種チャネル装置において同一の基盤を提供します。
・アーキテクチャ概要図
添付資料をご参照ください。
【 CONTIMIXE開発の協業参画予定企業 】
NTTデータでは、CONTIMIXEの開発において、各企業と協業して検討を進めていく予定です。
現在、参画表明している企業は以下のとおりです。
(平成18年11月20日現在 (五十音順、敬称略))
沖電気工業株式会社
日本電気株式会社
株式会社日立製作所
富士通株式会社
【 今後の展開 】
平成20年以降、順次金融機関の商用システムに適用していく予定です。
※『CONTIMIXE』は、CONTINENT(大陸・ずっと続いている)+MIX(混合・調合) +E(nhance=高める・増す) からの合成造語です。本ソリューションによって結合される各機能を大陸(continent)に象徴させ、それらが結合(mix)し、大きな広がりを持って成長・発展(enhance)していくイメージを表現しています。
※『CONTIMIXE』は、株式会社NTTデータの商標です。