三井住友カード、花王に経費決済支援システムを導入
三井住友カード、花王に経費決済支援システム「PROSPUR(プロスパー)」を導入
~ リアルタイムな購買活動の一元管理を実現 ~
三井住友カード株式会社(本社:東京都港区、社長:月原 紘一 以下:三井住友カード)は、ビザ・インターナショナル(所在地:東京都千代田区、日本総支配人:ジェームス J.オールヒューゼン 以下:Visa)の協力を得て、クレジットカードのスキームを更に発展させ、リアルタイムな購買活動をWeb上で管理することができる経費決済支援システム「PROSPUR(プロスパー)」を開発いたしました。
第一ユーザーとして2007年6月を目処に花王株式会社(本社:東京都中央区、社長:尾崎 元規 以下:花王)に導入いたします。
大手企業の購買活動は、文房具等の事務用品や新聞・書籍などの「物品購入」にとどまらず、ビルメンテナンス・機器リース・宅配便・会議飲食等々の「サービス購入」と多岐に亘り、全国の事業所や営業拠点まで含めると、販売管理費の支払対象としての取引企業(納入業者)は数千に及ぶといわれております。
今回、三井住友カードが開発した「PROSPUR」により、従来の購買活動で発生する「発注」「納品」「検収」「支払」というプロセス処理過程において、Web上でリアルタイムな管理を可能とし、経理・総務部門を中心とした膨大な購買管理業務の効率化・透明性の実現が可能となります。
「PROSPUR」には次の導入メリットがあります。
【 導入企業 】
●経理部門の振込業務削減:カード会社への一括支払いにより、納入業者への振込用の支払データ作成・振込手続きが不要
●経費処理のデータ誤入力や支払漏れ防止:検収管理の合理化 未検収の請求を一覧表示し、購買の進捗管理をリアルタイムで把握
●決算時の未払管理の効率化:未払明細を一覧表示し、決算業務を効率化
●内部統制への対応:購買明細の透明化・データ連携により日本版SOX法等の内部統制への対応力が強化
【 納入業者 】
●入金確認業務の効率化:カード会社からの一括入金により、請求・入金の突合作業を効率化
●検収管理の合理化:未検収の請求を一覧表示し、企業側への確認作業を合理化
●決算時の未収管理の効率化:未収明細を一覧表示し、決算業務を効率化
花王では、「PROSPUR」の導入により、自社のみならず納入業者にとっての業務効率化にも協力し、双方にとってより良い購買手続きの環境を整えてまいります。
三井住友カードでは、納入業者が1,000社程度に及ぶ企業の場合、「PROSPUR」導入による経費管理業務の約3割程度を合理化できるものと予想しております。さらに、日本版SOX法など企業におけるIT化の推進と共に、会計、財務報告の透明性・適正性の向上が一層求められていくなかで、支出管理や監視による「内部統制の強化」にも繋がるものと考えており、今後、大手企業を対象に5年間で60社への導入を目指してまいります。
Visaでは、今回の三井住友カードによるパーチェシング・カード関連ソリューション開発及び花王での導入により、日本において法人カードの中でも認知度が低かったパーチェシング・カードの存在及び導入メリットを広く知って頂く絶好の機会と捉え、今後の一層の普及に貢献してまいります。
【 パーチェシング・カードについて 】
米国を中心とした諸外国では、企業が購買専用のカードを使用し、納入業者がカード加盟店となり、企業宛支払請求、納入業者宛販売代金支払をカード会社が仲立ちし取りまとめる「パーチェシング・カード」の仕組みが広がっております。中でも米国では既に中堅中小・大企業の半分以上が導入済みであると言われており、年平均成長率30%を超える急ピッチで利用拡大が進んでいます。Visa の調べでは、2004年の利用総額は1,880億ドル(約21.5兆円)に達した模様です。また、事業法人に止まらず、55の連邦政府機関、30の州政府をはじめ地方政府、及び多数の公立・私立大学に及ぶ幅広い分野・組織での利用が拡大しています。
以 上
添付資料:「PROSPUR」スキーム図