HIS、年末年始の「海外旅行動向」概要を発表
年末年始の海外旅行:出発日の分散化傾向が顕著に
年末年始の予約申込、前年同日比123%。
株式会社エイチ・アイ・エス(本社:東京都新宿区代表取締役社長:鈴木芳夫以下H.I.S.)は、今年の年末年始(2006年12月23日~2007年1月8日)の予約状況(11月20日時点)から、年末年始の海外旅行動向についてまとめてみました。前年同日比123%という予約状況データ集計の中、以下の2点が今年の傾向として興味深いポイントとなっております。
(1) 前年同日比123%。ピークを避けて出発をする傾向が強く、出発日の分散化傾向が顕著。
(2) アジアビーチへの渡航増加。テロの影響から復活。エジプトも人気。
下記は集計データ概要および詳細になります。
< 年末年始(2006年12月23日~2007年1月8日出発)の特徴>
●前年同日比123%。ピークを避けた出発が顕著。分散化傾向に。
[年末年始休暇の分散化と早期予約と景気回復基調が要因]
○数ヶ月前から休暇中の海外ツアー予約をする「早期予約派」と、12月に入ってから予約をする「間際予約派」二極化する中、H.I.S.では年末年始休暇のツアーを昨年より1ヶ月早く販売したところ、予約申し込みの早期化につながったものと思われます。
○例年予約のピークはボーナス支給日前後の12月初旬となっており、本年もピークに向けて申し込みが増加、同時期の山場が予想されます。さらに景気回復傾向も年末年始の海外旅行に影響を与えていると推測しています。
[出発日別の特徴]
○出発のピークは年内12月29日・30日、年始1月1日・2日。前年同日比で12月26日の申し込みは167%、27日137%、1月1日158%、2日140%の伸び率を記録。年始の出発予約は130%を越えています。11月20日時点の渡航予定者数は前年の同日比123%と増加しています。
○年始は、アジアシティやグアム・サイパンなど短期間で行ける近距離の行き先が増えるが、ヨーロッパ方面への申し込みも年末出発の全方面におけるシェアとほぼ変わらず、祝日改定以降成人の日が第2月曜日となったことで、年始休暇と絡めて長期休暇を取る遠距離方面への渡航者が定着したことが窺われます。
●バリ島を筆頭にアジアビーチとエジプトが人気。
前年同日比:アジアビーチ148% オセアニア116% エジプト149% アジア秘境エリア149%
○景気回復傾向を受けた明るい兆しを背景に、アジアビーチリゾートを中心に堅調。
○2005年10月に起きたバリ島テロの影響からは完全に復活。2005年~2006年年末年始の渡航先ランキング12位から今年度は7位にランクアップしています。
○世界遺産「ギザの3大ピラミッド」や「ナイル川」を周遊できるエジプトは前年最終比149%、「アンコールワット」を有するカンボジアへのチャーター便はほぼ満席となっています。その他、インドやネパールなどアジアの秘境エリアも前年同日比149%と、年末年始の定番ではないユニークな旅行先も注目されています。
当社の「2006-2007 年年末年始の海外旅行動向」の概要は下記の通りです。